見出し画像

3.12 栄村大地震から10年

3.12栄村大地震から10年になりました。発生後ちょうど10年という区切りの年でもあるため、毎年行われていた復興灯明祭はいったん一区切りと言うことです。

記事を全文転載します。

R3. 3.13 信濃毎日新聞
栄村教訓の灯 節目の「復興灯明祭」 県北部地震10年

 下水内郡栄村で最大震度6強を観測した2011年の県北部地震から10年となった12日、村内のJR森宮野原駅前で「復興灯明祭」が開かれた。694棟が被害を受けて村民の8割近くが避難し、村内外の計12人が負傷、3人が災害関連死と認定された教訓を刻み、歩んでいこうと12年から毎年続いてきた。10年の節目の今回が一区切りに。高さ8メートル、長さ30メートルほどのステージに、キャンドルで「3・12栄村きぼう」と浮かび上がらせた。
 実行委員で地元の森商工振興会長の斎藤龍男さん(77)は「今回で最後になるが、この震災を忘れないようにしてほしい」とあいさつ。集まった村民らは、災害関連死で亡くなった3人を追悼し、黙とうした。薄暗くなり始めた午後5時すぎに点火。「未来へ前進」「みんながんばろう」などと児童が思いを記したキャンドルも並べた。
 森区の月岡咲香さん(42)は、震災当時に生後5カ月だった次女紗愛(さら)さん(10)と訪れた。あの日、とっさの揺れに目を覚まし、寝ている子どもの身を守った咲香さんは「あっという間の10年。子どもたちが健やかに暮らせる村であり続けてほしい」。紗愛さんは「自然があって穏やかな村が大好き」と願った。
 12日は、村東部地区の10集落でも道沿いにキャンドルが並んだ。多くの村民がほのかに揺れる灯を見つめ、村の発展を祈った。
NHK WEB
長野 栄村 震度6強の地震から10年 復興を願う行事
2021年3月12日 20時21分
   長野県北部の栄村で震度6強の揺れを観測する地震が起きてから、12日で10年です。村では復興を願う行事が開かれ、住民たちが10年の歩みを振り返るとともに、犠牲者を悼みました。
   東日本大震災が発生した翌日の平成23年3月12日、栄村では震度6強の揺れを観測し、700棟近い住宅に被害が出たほか、避難生活によるストレスなどで3人が死亡し、災害関連死と認定されました。
   地震から10年となる12日、村では復興を願う行事「復興灯明祭」が開かれ、会場には、住民などおよそ100人が集まりました。
   この中で宮川幹雄村長が「この10年、さまざまな思いを胸に歩んできた。全国からの支援や励ましには勇気をもらい感謝している。課題はたくさんあるが、一歩一歩前を向いて村民と子どもたちと一緒に未来を作っていきたい」とあいさつしました。
   そして、住民たちが黙とうをささげ犠牲になった人たちを悼みました。
また「きぼう」の文字が彫られた雪のモニュメントや子どもたちが作った灯籠に火がともされ、村のさらなる復興と今後の発展を祈りました。
    地震のよくとしから行われてきた灯明祭は、担い手の高齢化や復興が進んだことなどから、今の形での開催はことしで最後だということです。
   当時、自宅が半壊した70歳の女性は「自宅が直るまでは村を離れなければならず、いろいろとつらいこともあった10年ですが、子どもたちが希望を持てる村になってほしい」と話していました。
   また、6年前に関東地方から移住してきた31歳の女性は「村に来る前は、災害のことは知りませんでした。子どもにも災害のことを伝えていきたいです」と話していました。
    この10年間、村では、壊れた道路や橋の復旧などが進み、被害の爪痕は目立たなくなっています。
      一方で、人口は25%減少し、基幹産業の農業の復興状況にも集落ごとに差が生じていて、災害からの復興を村全体の発展にどうつなげていくかが課題となっています。

  とりあえずの一区切りになるのかもしれませんが、記事を読んでも栄村の復興への道はまだまだ道半ばといことになるのでしょうか。

#エッセイ #記事紹介 #栄村大地震 #10年