日本とタイプ6と社会的本能

日本はエニアグラムで言うところのタイプ6的な価値観を持っているとされる。タイプ6は、エニアグラムでいう9つの性格の中で最も忠実で誠実なタイプである。礼儀正しく、誠実で、謙遜で、集団の和を大切にする、いわゆる日本人の美点というところは、タイプ6の性格として表現することができると言っても過言ではない。

もちろんタイプ6にも悪い点を持っている。主に言われる悪い点の一つがつながりを求めて徒党を作り、排除した人たちを悪く言ったり、みくだしたりすることがある。これが進むと、昔で言うところの村八分、少し前で言うところのいじめになる。このようなところがタイプ6的な負の側面である。

さて、日本はタイプ6的な国家と言われるが、タイプ6が住みやすい国家かと言われればどうだろうか。上記のような負の側面ももっているためグループを作る能力があったり、グループ内でのポジションを適切に把握してうまくたちまわれる人であればいいかもしれないが、それはタイプ6で有るか否かというよりも、3つの本能のサブタイプうち社会的本能が発達しているかいないかの方が、要因として大きいのではないか。

社会的本能というのは群れを作る本能である。群れで暮らしていたほうが安心・安全に生きていくことができる。

エニアグラムの9つの性格とこの本能のサブタイプはそれぞれ独立している。エニアグラムのどのタイプであっても社会的本能が発達している人たちはいる。また、タイプ6であっても社会的本能が発達していない人たちはいる。

どんな国に生まれてもでも社会的本能が発達していない人達にとって、この世界は生きづらいものであると思う。しかし、このようにタイプ6的な価値観を背景にした日本という国においては特に生きづらいのではないだろか。もちろんタイプ6であってもだ。

生きづらい世の中をどのようにして生きるか、私自身確たる答えはない。だが社会的な成功が必ずしも幸福なることとは繋がらない。好んで孤独になる必要もないとも思うが、社会のど真ん中へ向かっていく必要もない。ぎりぎりの外周を生きていく、そんなところにあなたが生きる意味が見いだせるかも知れない。

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