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SDGsについて(2)
SDGsのターゲット10.2としてこんなのを見つけた。
2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
どこかで、聞いたことがあるなと思ったのだが、憲法の14条第1項か。
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
比較してみると、我が国憲法の方が歯切れがいいと思う。SDGsを理想論的だなと思っていたけれど、80年以上も前に定められた我が国憲法もなかなかに革新的なんだなと思った次第。(現実がおいついているかどうかは置いておきたい。)
さて、目標16.「平和と公正をすべての人に」のターゲットを読んでみると、国家間の戦争の放棄はしっかりと書かれていない。(あらゆる形態の暴力といえばそうなのかな?でもこれも大幅に「減らす」だしな。)どうだろうか、ここで我が国の憲法9条1項をどかんと目標16.のターゲットの1番初めに盛り込んでみては。
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
これほど、SDGs的な言葉・スローガンもないのではないだろうか。SDGsを作成されている皆様には是非、この文章の挿入を議論していただきたいものである。
SDGsを作成しているような高潔な賢人の中に、国権の発動たる戦争を支持する人はいないだろう。よもやとは思うが、エネルギー価格の高騰に湧く資源メジャーや、武器の販売で大もうけしている兵器メーカーにおもんぱかり、戦争の放棄に後ろ向きなんてことはないだろうと信じている。