『人生論ノート』を読むについて

人生論ノートはそれ単独で読むと難解なものだと思います。(哲学書は一般にそうだと思いますが・・・)。そのため今回の記事を書いた際に参考にした岸見一郎さんの書籍をすこし紹介させていただければと思います。

『人生論ノート』を読むは人間関係論という視点から幸福とは何かついて、続の方は前巻では紹介できなかった章について紹介しています。岸見先生は続をまとめるにあたって、三木清がたぐいまれなる希望の人出会ったというふうにおっしゃっています。

岸見先生は人生論ノートに高校生の時に出会ったと100分de名著で言っていました。それ以来の愛読書の解説なので非常にわかりやすく、熱を持って書かれていますし、何よりも本著の中で示されている人生論ノートの注釈の量が豊富なので、より広がりを持って人生論ノートを読むことができます。今回の自分の記事についても引用部分以外にも岸見さんの読解を参考にしている部分があります。

人生論ノートは難解ですが、そのことは三木がより正確に概念を伝えようとした結果だと思います。100分de名著において岸見先生は文章が示す先を感じて読んで欲しいと言っています。この2冊の本はその道しるべになると思います。

この本を読んで人生論ノートを読むとまた、違った読解ができると思います。(読み飛ばしてしまったところが分かるようになると、人生論ノートは各章で言葉がリンクしているので、他の章の言葉も理解ができるような作りになっています。)また、自分独自の読解も出てくると思います。そんな自分自身の読解というものが読書の醍醐味だとも思いますので、大切にして欲しいと思います。

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