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「日本論」

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日本人が大好きな「日本」とはというテーマ。国際化が進み「日本」の存在感は薄くなってきているように思いますが、今まで気づかれてきた長い「日本」社会の影響は日本人の心の中に少なからず…
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2022年12月の記事一覧

「鎌倉殿の13人」についての雑感

見出しは今作で大分有名になった畠山さんから。 最終回から少したってしまった。さて、まず最終回が終わって残されたもやもやを箇条書きに。 なぜか足利氏を総スルー。(政子の妹で足利氏の始祖である足利義兼に嫁いだ人がいます。政子の妹は頼朝が死んだ時期になくなっていますが、政子に大きな影響を与えたと思うし、息子義氏は承久の乱の主要人物だと思うけれど) 矢部禅尼なんで離婚させなかったんだろう?(泰時の嫁矢部禅尼(作中初)は承久の乱の前に離婚していると思うけれど、なんで最後までずっと

雪の国日本

ここ、2・3日の雪によって、駐車場に雪が残る。車を出すにも入れるにも雪が引っかかってしまって面倒くさい。12月にこんなに雪が残るのは久しぶりな気がする。 さて、賢明なる読者の方々はご存じかもしれないが、日本が世界でも屈指の降雪(人がいるところで)がある国である。 いろいろ理屈はあるのだろうけれど、ざっくりの理解としては雪が降るほどに気温が低く、降雨があるほどに緯度が低いことが理由になると思う。(日本近海は寒流が流れており、緯度の割に冷たい空気が流れ込み、四方を海に囲まれて

対して治天の君たる後鳥羽上皇。日本は天皇の威光によって治められるべきだという強い信念を持ったリーダー。武芸でも和歌にも優れており、強烈なカリスマ性を持っていたと思われる。承久の乱はリーダーとして好対照の二人。自ら刀を焼き入れするあたり、「全て自分で解決」のタイプ1っぽい。

英雄たちの選択の再放送を見ると義時は地味で傑出した能力はないけれど、他の人が心情を察知することに優れ、他の人に安定や安心を供給することができた人という総括だった。「鎌倉殿の13人」の義時像とは違うような。それにしてもタイプ6だなーと思う。

「サッカーが文化に根付く」という言葉があるけれど、日本代表が「技術とインテリジェンスは高いが極端にリスクを恐れる」サッカーを見せたときに果たして心から応援できるだろうか。 「リスクを冒さないサッカーは、塩とコショウの入っていないスープのようなものだ」イビチャ・オシム

アルゼンチン優勝。クロアチア3位と見事に予想を外した。それはそうととにかくどんな手を使っても退場にならない程度に止める・潰す、そして審判と駆け引きをするというアルゼンチンの「賢い」サッカーは日本ではきっと出来ない物だろう。そんな選手を育てる土壌が皆無だから。

「個性」に不寛容な時代?

ふーん。「発達障害」の人の割合、この数字だけみれば3倍近くか。数字だけ見ればすごく増えた印象。だけどそもそも「発達障害」の定義って ってことでしょ。でもこの調査って推定だけど記事見た限り児童の脳にCTとかMRIを当てて調べたというより「問題行動」のある生徒をあげさせたって感じでしょ。 であれば、今まで「見過ごされた子供」というよりは「見過ごすことが出来きなくなった子供」が3倍に増えたって見ることも出来るような。あるいは「グレーゾーン」の子供を今回は積極的に数に入れたか。

鎌倉殿の13人版 最後の詞

今回の政子の演説は良かったなー。紙を投げ捨てて義時がどーのこーのとか言ったときはすごくいやな予感がしたけれど、結局最後は吾妻鏡に忠実にやってくれたのはありがたかった。以下義時がどーのこーのが終わった後の今回版の最後の詞。 参考にWEBから引っ張ってきた吾妻鏡の最後の詞の現代語訳を いや本当に良かった。小池栄子が素晴らしかった。ただ惜しむらくは頼朝・政子と板東の人々とのつながり。あるいは板東武者が覚えていた朝廷へのわだかまりみたいな物をもっと丁寧に全編で描いて欲しかった。