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「鎌倉殿の13人」についての雑感

見出しは今作で大分有名になった畠山さんから。

最終回から少したってしまった。さて、まず最終回が終わって残されたもやもやを箇条書きに。

  1. なぜか足利氏を総スルー。(政子の妹で足利氏の始祖である足利義兼に嫁いだ人がいます。政子の妹は頼朝が死んだ時期になくなっていますが、政子に大きな影響を与えたと思うし、息子義氏は承久の乱の主要人物だと思うけれど)

  2. 矢部禅尼なんで離婚させなかったんだろう?(泰時の嫁矢部禅尼(作中初)は承久の乱の前に離婚していると思うけれど、なんで最後までずっとイチャイチャしてるんだろう。まあ可愛いからいいか。)

  3. 長澤まさみはけっきょく誰?(誰?女中?)

最終回の感想としては、後鳥羽上皇に文覚が襲いかかっていくシーンが印象に残った。中の人は歌舞伎界出身の二人。何回か大河にでてる二人だけれど、今作においても怪演で存在感を放っていた。他にも坂東彌十郎さん、中村獅童さんも存在感があった。

本作も蹴鞠。中の人はアーセナルサポ

文句のつぶやきもいろいろしたけれど、最後にもうひとつ、和田合戦のところで御家人に対し北条に味方になるように書状を書かせるように実朝に義時が強要していたところ。あれは意味不明。そんなことをすれば領地の分配を含め、戦後処理のイニシアチブを実朝が取れる。あの戦いは北条と和田との私闘を実朝が積極的におさめにいって、義時と対立するという構図なんじゃないかな。

和田義盛も魅力的なキャラだった。

他にもちょっと脚本の都合じゃないのかと思うようなところもあり、興ざめな部分もあったりした。歴史系のドラマって史書に残っていない部分を作家の想像力で埋め合わせることで、個人がつくった物語を超えた説得力を持つんだと思うけれど、本作は歴史を解釈するという姿勢よりも物語の都合の方が優先されたように見えて残念。(それでも、阿野全成が誅殺されたところの解釈と物語のもっていきかたは流石だった。)

全成が誅殺された理由って正直良くわからない。

好きな時代だったし、好きな題材だったりしたんだけど、正直前作「青天を衝け」が存外に面白かった分、今作「鎌倉殿の13人」は見てて存外にうーんって感じになったりしたのが今作の感想だったり。(期待値が高いっていうのもあるかもしれない。)