飛丸(蜘蛛)と過ごした夏
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私は虫に対して興味深いと苦手の両方の感性を持っています。
子供の頃は観察してみたり、大人になってからは「わあ!」となりながらも種類を調べてみたりとして過ごしています。
家にいる蜘蛛は殺してはいけないという話がありますね。
縁起の問題なのか益虫だからなのか、そういうものだと思って過ごしていました。
私が住んでいた地域もあり、家で見る蜘蛛は幸いにも小さめの種類しか見かけたことがありません。
さて、そこで殺すのはよくないというのはどこまでなのか。
私は家で見かける蜘蛛を益虫であり家を守ってくれている共存している相手として扱ってきました。
寝室にいるのはなんとなく嫌なので部屋の外に移動させる。除湿機をかけるときは蒸し暑く成りそうなので違う部屋へ移動させる。壁に定着する殺虫スプレーは控えるなど。
蜘蛛の対応について検索してみると触れずに外へ逃がす話題がでていて、もしかして私は過保護よりの行動をしていたのかと思いました。
殺さなければよくて逃がしてもいいんだと。
寂しい生活の中、家に生き物がいて愛着か湧いていたのでしょうか。
今年は名前をつけるなら飛丸か糸丸か、黒という漢字を入れるかと思い、生態を調べていました。
“飛”とつけたのは、種類が恐らくハエトリグモで巣を張らずに生活し、ピョンピョンと飛ぶからです。
仮名「飛丸」と名付けた蜘蛛は、ひと夏家の中で過ごしていたようです。
家のいくつかの場合で蜘蛛は見つけたので1匹の個体ではなかったかもしれません。
暦は秋でも暑い中、コロリと小さな黒いものが落ちているのを見つけました。
2匹か3匹か。
寿命を全うしたとしても2〜3年、見つけた時点でどれくらい育っていたのかわからないのですが寿命であればいい。
もういないのかな。
何日か経ってまた同じような、少し小さな蜘蛛を見つけました。
もしかして子を遺していたのか。
コロリと落ちていた蜘蛛は2匹だったか3匹だったので、雌雄が混ざっていたのかもしれません。
家で繁殖されても困るのだけど。
飛丸は家名か世襲制にしてもいいのかもな。ふとそう思いました。
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