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【CEOインタビュー】縁を大事に、バレットグループの進む先

「縁を大事にしてきた私たちに、運が味方してくれた」
代表取締役である小方 厚は、バレットグループ創業からの10年を振り返ると、まずそう口にしました。
2013年に小方の他、現在バレットグループ役員である後藤衛、小幡好昌、大崎亮の4名で立ち上げた「バレットグループ株式会社」は、2023年2月現在、180名を超える社員を抱え年間*155億円の売上を超える企業へと成長を遂げてきました。(※グループ及び関連会社数値を含む)
決して順風満帆であり続けた訳ではなく、数々の局面を乗り越えてきた中で更なる成長を目指し、2023年1月よりこれまでのグループ会社をバレットグループに統合し、 *カンパニー制を導入しました。その背景や、10周年を迎えた現在の心境をインタビューしました。(*バレットグループのカンパニー制度導入に関する詳細はこちら

ー まず、今回のカンパニー制に先駆けてこれまで展開してきたグループ会社を統合するという構想はいつ頃からされていたのでしょうか?

2021年の夏ごろからですね。2020年に事業部を分社化したり、新規事業として立ち上げたりした複数グループ会社の経営を進めながら、バレットグループにとっての最善、各グループ会社にとっての最善は何かを常に模索していました。グループ会社が増え、役職者が増えたことでそれぞれがこれまで以上の責任感を持って職務を全うしてくれたものの、組織が「企業」として区切られたことで、これまでのバレットグループの長所であった、事業部間のシナジーや柔軟さが発揮されにくくなっているようにも感じました。そういったバレットグループの良さ、可能性を引き出す形は何か改めて考えた際に『統合』という選択肢が出てきたんです。

ー 統合に関しては、小方氏が起点だったのですね。そういった選択肢を見出したタイミングですぐに役員陣で検討されたのでしょうか?

いえ、それぞれの組織がカラーを持ち始め、まさにここからという空気の中で「統合」を検討のテーブルに上げるのは、簡単なことではありませんでした。各社、各責任者の想いを尊重しながらも、最終的な目的であるバレットグループ全体の成長を見据え、役員や責任者の一人一人と向き合い、何度も会話を重ねました。関係者全員で協議できるようになったのはその半年後くらいからでしょうか。それほど時間をかけ、慎重に進めてきました。

ー 結果的にBGテクノロジー社、ブルベース社は2023年にバレットグループへ統合し、その後の経営方針としてカンパニー制の導入が決まりました。カンパニー制を導入した背景を教えてください

カンパニー制を採用するに至ったのは、統合前のBGテクノロジー、ブルベースの良い部分を残すためです。例えば事業部と比べ、カンパニー単位で権限と責任を持たせる事により、意思決定が敏速化でき市場の変化や顧客ニーズへの対応力をより向上させ、結果として収益の最大化を狙えると考えたからです。ただ、この決断によって社員に無理を強いることはできません。組織として変わる部分があっても、個々人の業務や在り方に関する変化は極力抑え、変化が起きる部分はポジティブなものであるようにも努めました。

ー これまで同様、またはこれまで以上にスピーディかつ柔軟な対応による成長を見込んでの導入だったのですね。ただ一言にカンパニー制と言っても、その実情は様々かと思います。バレットグループが想定しているカンパニー制の内容はどんなものでしょうか?

現在多くの企業で採用されている全ての責任や権限を移譲をするカンパニー制とは異なり、バレットグループでは、カンパニーと本部のコアポストに就くメンバーで定期的に情報共有を行いつつ、人事を含むバックオフィス部門や投資関連、その他重要な最終的な意思決定を本部が担当をする、ホールディングスの要素とカンパニーの要素を掛け合わせた運営体制からスタートしていきたいと考えています。

ー カンパニー制を自社に最適化することで、経営体制としてはメリットばかりのように感じますが、逆にデメリットや課題に感じられていることはありますか?

前述した体制により重複コストの発生はしていませんし、本部がカンパニー間をブリッジする事によりシナジー効果を産み出していけると考えています。そのため現時点で、デメリットに感じている部分はありませんが、今後それぞれのカンパニーからより本来のカンパニー制度に近い形で運営したいという意見は出てくるかもしれません。これまでがそうだったように、その時々で先を見据えた一番良い形を模索し、都度変化を加えていきたいと思っています。

ー バレットグループは、2023年1月に10周年を迎えました。紆余曲折がありながら、どんな状況も乗り越え、10周年を迎えられた要因はどんなものだとお考えですか?

個人的には素晴らしく心強い仲間達に出会えたこと、“縁を大切にした事と運が良かった事”かなと考えています。
創業メンバーで取締役でもある後藤さん、大崎さん、小幡さん、その後のタイミングで合流してくれた東本さんと出会えた事もそうですし、その他の現在バレットを支えてくれている仲間達に出会えたことは本当に運が良かったと思っています。
ここは数値に表せる部分ではないのですが、10年やってきた結果として自信を持って表現ができると思っています。さらに向こう10年でこの部分は確信に変えていきたいと思っています。

ー 今後についても伺いたいのですが、今も目標に掲げる2026年までに市場価値1000億円を達成するとなると、やはり新規事業へのチャレンジはあるのでしょうか?

もちろんです。新規事業へのチャレンジはやり続けなければいけないことだとていきたいと考えています。ただ、これまでの新規事業の始め方、そして展開の仕方とは大分イメージが違うかもしれません。
これまでは情熱や勢いで進めるなど、やや荒削りな部分もあったと思っていますが、今後バレットグループとして新規事業に取り組む場合は、これまでより綿密にルールを定め、整った仕組みの中で情熱を発揮できるよう、トライしていきたいと考えています。

ー 新しい体制、新しい挑戦など、まさに第2創業期というタイミングかと思いますが、現時点で課題に感じられていることはありますか?

そうですね、細かい部分を挙げれば幾つかありますが、組織全体に影響を与えるような大きな課題は現時点ではありません。
昨年までは複数ありましたがその抱えていた課題を解消するために、現在の組織体制に移行をしましたのであとはこの組織体制で結果を出すだけだと考えています。
一方で事業を進めて行くには必ず情熱リーダーが必要です。
新規事業などは分りやすいですが、0から事業を立ち上げたい、既存の事業をより大きくスケールさせたいなど、情熱と野心を持った方々が仲間に加わってくれたら嬉しいですね。

ー 先ほどのお話にも繋がっていますね。ちなみにどんな方だとこれからのバレットグループを楽しめそうでしょうか?

一生懸命最善を模索し続け形を変えてきた結果、計らずも10年目にしてかなりシンプルな組織になりました。このシンプルさで言うと、本当に10年前に戻ってきたようです。
規模感は10年前と異なれど、創業当初と似ている部分が多くあり、まさに今が第2創業期なのだと感じます。10年経ちましたが、まだまだ安定する会社になるには早すぎると思っていますし、「チャレンジや変化、チャンスがこれからどんどんやってくるこの会社を使ってのし上がってやるぞ!」というくらいの気概がある方だと、楽しく働けるのではないかと思います。

ー 今改めて思う「人を育てられる人を育てる」とは

10年以上成長し続けている企業の方に話を聞くと、共通点として「人」の話があります。やはり、企業とは「人」なんですよね。
ほとんど同じような条件下でも伸びている企業とそうでない企業があります。そして伸びている理由を探ると、サービスの内容が大きく異なるわけではなく、経営者や社員の姿勢に違いがあるのだと感じます。自社の仕事にプライドを持ち、信念がしっかり根付いています。

“私たちが、今この仕事をやっているのは何のためなのか”この辺りの目的意識が明確というか、ビジョンがしっかり持っています。
 
もう一つこれに関して有名な話があるのですが、ジョン・F.ケネディ元アメリカ合衆国大統領がNASA 宇宙センターを訪問したときの話です。ケネディ大統領がNASAを訪れ、一人の清掃員を見つけて、 『何をしているのか?』と訊ねました。 すると、その清掃員は『私は人類を月に運ぶ手伝いをしています』と答えたのです。彼の業務自体は、NASAでの「清掃」というアクションに限られるかもしれませんが、彼の目的はNASAそのものが目指すところと同じところにあったのです。
 
我々は、まだまだこの次元にはいません。『何をしているのか?』と尋ねられたら、広告とかシステム開発だと答えてしまうでしょう。そもそも自らが掲げたビジョンでありながら、一生たどり着くことすらできないかもしれない。ただ一方で、ビジョンとはそういうものであってもいいと思っています。今実際に実現できていないとしても、私たちが掲げるミッション・ビジョン・バリューを目指し、一歩一歩近づいていくことこそが大事だと考えています。

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