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アクションの基礎(殺陣)

ヒーローのカッコいいアクションシーンを作るための
基礎中の基礎から解説していきます。

アクションシーンを作るには
最低限、個々のアクションのスキルが必要になってきます。

忘れてはいけないのは激しい戦いを「演じる」ということ。
お芝居で戦っているのでケガがないのが大前提です。

「ケガをしない、ケガをさせない」
相手に思いやりを持ちつつ、全力で殺しにかかる(気持ちは)
という、矛盾したことをやっているのがアクションシーンです。


ヒーローはよく剣を使うんですが、
日本のアクション業界は基本的に「殺陣」ベースで考えられています。

なので、
剣を使おうが、「刀」の振り方が基礎になってきます。

※殺陣には本当に多くの流派が存在します。
流派によって細かい作法の違いがあります。
それは、ある流派では正解でも、別のある流派では間違い、ということも多々あります。

今回このnoteで紹介するのは、その数多く存在する流派のうちの一つのやり方です。ですので、「絶対」ではありません。
特にヒーローアクションではなく、殺陣専門のチームは作法にとても厳しいです。それだけ自分の流派に誇りを持っているということです。

ヒーローアクションは・・・見た目のかっこよさ > 作法
殺陣専門チームは・・・作法 > 見た目のかっこよさ

大雑把に、このような考え方の違いがある、ということを頭の片隅にでも置いておいてください。

刀の握り方

まずは握り方からいってみましょう。
基本的に両手持ちで、右手が上です!
左利きでも関係ありません。基本は右手が上の両手持ちです。

真っ向斬り

刀で斬る動作の基礎中の基礎です。
真っすぐ上から下へ、刀を振り下ろす。

袈裟斬り

お坊さんが着ている袈裟という衣装に沿って刀を振るので袈裟斬り。
左肩から右の腰にかけて斬る。

胴斬り

別名「横一文字」というように、刀を地面と水平に横に振る。
お腹の辺りを横に斬る。

斬り上げ

下から上に向かって刀を振り上げる。
ちょうど袈裟斬りの反対の軌道を通るように、右の腰から左肩にかけて斬る。

突き

刃が上を向くように刀を引き、今度は刃が下を向くように突き刺す。
刀を回転をかけてねじ込むように突き刺す。

抜刀・納刀

ヒーローアクションでは鞘付きのキャラはめったにいませんが、
刀の知識として紹介します。


十五の型

ブローノヴァ制作部での十五の型です。
流派ごとに微妙に内容が異なります。そもそも「十五」ではないときもあったりします。
基礎動作の練習方法の一つ、として考えてください。


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