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ストラーダ「ライブ アンソロジー」CD購入

昨日のこと

ツイッター、みてるとたまにいいことがあります。

高円寺の円盤(現黒猫)のツイート。
ストラーダの17年前のライブアンソロジーが奇跡的入荷、しかも当時の2枚同時購入特典CDまで!


総武線に飛び乗って高円寺までいった。
ものすごく昔にはここで演奏もしたことがある。久しぶりだ。他にも気になるものばかりだがカウンター横にあるお目当ての3枚をゲット。
十数年ぶりの入荷で2セットしか入らなかったらしい。ラッキーだ。

そのままホクホクの気持ちで本八幡へ。


「ライブ アンソロジー1 タブレット/2 スイッチバック」

凄すぎる…。

1の1曲目Blue Pepperから凄まじくて崩れ落ちた。何だこれは!ついこないだ中尾さんと関島さんとやった曲だ。もはやどう聴いてもエリントンには聴こえないオリジナリティ。


ストラーダの魅力は、この暴力的といっても良い位の突破力、狂気だ。物凄い音楽だ。
電車に飛び乗って買いに行って本当に良かった。宝物にする。


2 スイッチバックも素晴らしい。
破壊力、という言葉はこういう音楽に冠されるものだ。どちらのアルバムも1曲目で心を鷲掴み、というか心臓を握りつぶされる様な強力にして凶悪な何かが宿っている。
所々に一体どうやって音を出しているのかわからないところがある。
ライブアルバムの謎の醍醐味だ。

と、二枚目聞いていて気がついた…


謎、といえばこの2タイトル、アルバム名が入れ替わっているのがものすごい謎。
お詫びのシールが貼られていたがわかりにくいことこの上ない。このシールも宝物として楽器ケースに貼って保存することにした。


そしてこのCDがリリースされた時に特典CDとして用意されたアルバムがさらなる狂気を魅せる。


名曲ではもちろんあるのだが「見それた花」ばかりこんなに(11曲!)入っているアルバム…
と思ってかけ始めたら、1トラック74分34秒って出ましたよ…もうどうなってるのこれ。
訳わかんない…。怖いよもう。


聴いてたらどこが始まりでどこが終わりで、何回目の何曲目で、とか全くわからなくなってきて…全部同じような違うような、変な幻覚みたいになってきた…

尊敬する先輩方には申し訳ないが、気が狂ってるよ…。最高です。ありがとうございます。凄すぎです。俺も頑張ります。という気持ちになった。

桜井さんも中尾さんも久下さんも最高に素晴らしいが、関島さんの狂気的演奏が殊の外素晴らしい。tubaの入っている音楽にはもともと興味もなく、どちらかというと聞くと不快な気持ちになる方が多いのだが、関島さんのかっとんだ演奏は本当に凄い。

三枚作品をみっちり聞いていたら眠れなくなり、もう一度最初から聞き直し開始。一枚目かけたらもう最初から狂気の世界に逆戻り。なんか無限地獄に堕ちているかのようこんなサウンドが17年前にあったとは。やっぱtubaが入ってる音源で一番好きなのは関島さんのだわ。圧倒的。


狂気の如く聴きまくったストラーダのCD3枚を2回通して聴いてたら変な気分になってカシオトーン引っ張り出して最後は一時間くらい極小音量で共演していた。俺も狂った。もう寝よう。寝る前にまたボーナスCD見それた花11曲ぶっ通しでかけて気絶する。こんな聴取体験は生まれて初めてだ 。という幕切れ。

いやあ、手に入れて本当に良かった。

自分にとっては少なくないお金で買うわけだが(半月分の自炊費用)、こういう音楽は心身ともに栄養になるもので、感動させられる美食を食べるのに等しい。

音は形に残らないが、その感覚が自分の中に入り、その後の生き方や感じ方を変える。必要なことだ。

衝動的に電車に飛び乗った気持ちは、ついこないだ共演した大和田さんによる影響もある。彼女の音楽に対する素直な衝動と行動を見ていると、もしかして年をとってきて腰が重くなってきているかもしれない自分を感じて、いかんな、と思うようになった。

好きな事、大切な事に対して嘘なくストレートに生きること、そういうことを周りから学んでいる。特に自分より若い人たちからまなべる事は貴重だ。もっと動けよオレ。

なのでこれが手に入ったのは、周りの皆のおかげとも言える。

そういえばこれをゲットしてツイートしたらtpの山本信記君がすぐに店に電話をして最後の1セットを購入していた。
実は、僕がお店に入ったとき、店内には彼が参加するpopoというバンドのCDがかかっていたのだ。なんたる奇縁。

popoは同じくtpの江崎さんとキーボードの喜多さんと信記のトリオで、ライブも音源も最高に素晴らしい。このトリオはトロンボーン大原裕追悼の際に演奏したのが始まりだったそうだ。信記と喜多さんは大原さんのスカバンドHi kingsのメンバーで、僕もゲスト参加したことがあった。
ストラーダの皆さんは大原裕と縁が深い。
中尾さんのトロンボーン演奏には、何もかも吹き飛ばすような勢いをもった大原裕のサウンドが、今も宿っている。

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