原画展に行くオタク(2021年11月17日の日記)
・久しぶりに電車に乗った気がする。東京は電車に乗れば割とすぐの場所だけど、やはり昨今の何やかやでもう2年ほど近づいていなかった。
・いや、電車は乗ったか。2ヶ月くらい前に。すぐ忘れる。
・昨日は散々だったし、まだ少しへこんでいたので微妙な気持ちになるかなと思ったけど、結論だいぶ楽しめた。歩きながら、自分は今東京にいるのだから関係無いなと思うようにした。物理的距離というのも意外と大切みたいだな。あとやはり人口の多さは感じるし、3歩歩けば会社、会社の複合ビル、会社という感じだったので「半径1キロ圏内には今まさに理不尽な理由で怒鳴られている人がいるのでは」と思っていたら何となく気が楽になった。人の不幸を求めるということでは無いが、自分だけでは無い、という思いに不健康な仲間意識が生まれているのもまた事実だ。本当は理不尽に怒鳴る人間を全員闇討ちしていければ良いのだけど。
・あとこれはどういう変化かわからないけど、東京という場所に昔ほどの特別感を抱かなくなった気がする。学生の頃は東京に来ると東京東京東京だ!!!と心を躍らせ一分一秒無駄にしまいと色んな場所を回り、夜遅くに帰っていた。今日はもともとテンションが低いのもあったけど、東京だなーと思いながら昼を食べて原画展を見て夕食を食べて、どこにも寄らずにそこそこの時間に帰ってきた。東京への感動が薄れている。
・原画展に時間を使いすぎたというのもあるけど。13時半ごろに入場して、出てきたの17時だったしな。びっくりした。15時くらいには出れるかと踏んで庵野秀明展のチケットを取らなくてよかった。
・ここまで書いて寝落ちていた。
※ここからは細部は書かないけど原画展内についての話になるので見たくない人は気を付けてください。
・原画展は入場制限もされているし、そこまで混んでいる想像をしていなかったが、すーごい人がいた。すごいいた。さすがに人混みというほどでは無かったけど、壁に飾られた原画をみんな近くで見たいから行列になる。エリア内での移動は自由だったから、人のいない原画の前を狙って移動しながら見た。
・いやーすごいなー。原画って。全部手書きなんだもんな。ホワイトで修正された跡を見ると、最初はこう書こうとしてやめたんだなという作者の思考の変遷がわかって面白い。一瞬の回想シーンとかである、ちょっと輪郭がぼやっとして薄い縦線が入るやつってトレーシングペーパーを直接貼ってたのか。
・撮影OKポイント。
・思ったのだけど、原画展って手書きで原稿を描いている人しか出来ないってことだよね。デジタルで描いている人はどうやっても印刷されたものになるから下書きとか修正の跡とかも無いわけだし…。これからは貴重になっていくのかな。実際原画を見ていて「これデジタルだったら素材とかコピペで増やせるところを全部描いているわけだろ…」と果てしなさに絶望してしまった。これを週間連載でやるなんて化け物の所業としか思えないな。
・初出のイラストや設定も非常によかった。twitterで一瞬パンフレットのイラストを載せているツイートを見てしまい、これに関しては本当に「ぶっ〇すぞ」と思ってしまったが、何とか仔細までは見ずに無かったことにした。
・カフェ。50分待ちと書いてあったけど概ね30分くらいで入れた。せっかくなのでね。炭次郎の席だ。
・時々店員さんが「お待ちのお客様2・1・2・3・1でーす!」と順番待ちの列の先頭から5組程の人数を叫ぶのだけど、意外とひとりの人が多いし、わたしの左右の席もひとりだった。平日だからというのもあるかもしれないけど、結構多いんだな。わたしもだが。
・ナポリタンとパフェ。麺を巻いたら炭次郎が巻き込まれてしまい申し訳ない感じになった。すまないね。
・おいしいけどパフェが意外とでっかくて終わりの方がしんどかったな。3種類とも味の種類が違うけど混ざっても特に違和感がなくてすごい。
・他のウインナーはカットされていたのに、最後にまるごと一本ごろんと出てきて笑ってしまった。何だお前は。
・展示を見る速度がみんな遅くて滞在時間が長いから、係員の人も大変だろうな。結局わたしも4時間近く滞在していた。
・大変よかったです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?