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ポジティブモーメント

今回で、この雇用先でのお話は終了です。
ナチュラルサポートに入ったころのお話をします。
 
「新作メニューの会議をするから、一緒に参加しませんか?」と責任者の方からお声がありました。「私などが入ってよろしいのですか?」とお伺いすると、「是非、参加してご意見をください」と話されました。

18年前の記憶をたどると、いくつかあった新メニューの中でお刺身の御膳だけが記憶に残っているのです。味とかの印象ではなく、盛り付けです。
お刺身の切り身の厚さ(やや厚くカットされている)や赤身の色、黒い器、
生花(たぶん、、、赤っぽい蘭の花?)がとても彩りがきれいだったのです。
お料理の食材がキャンパスの絵のように、とてもきれいだったのです。
ゴルフを楽しまれた方がこのようなきれいな料理を目にしたら、ゴルフも料理も楽しい気持ちや心が弾む心地よさが満杯になるだろうな・・・と想像しました。お刺身はもちろん新鮮で文句なく美味しいものだったと思いますが、私は確か盛り付けの美しさについて声をあげさせていただいたと思います。
「食」は、味ももちろんですが、器に入ったお料理の盛り付けにも反響するものだと思います。シンプルな素材ほど、器や盛り付けによって幅広い表現ができるように思います。また、一点を見るのではなく、全体を見ることにより、
それぞれの意味合いがわかる気がします。

「全体を見る」、「ひとつひとつのシンプルな素材」これらを合わせると、このお料理を作られた人の人間性が出るように思いました。
「出来るよ」、「みんなで力を合わせて」・・・、何となくその人の心持ちがどんな場面の行動にも表現されているのではないでしょうか。

これには自分の信念や、もっと良いものにしていこうとする向上心や、探求心が必要ですね。私は、もうひとつ、その責任者が扱う食材について興味を持ちました。質問してみたのです。野菜について少しお聞きしました。
責任者の方は、野菜は生でかじるときもあるよと話されました。また、転勤が多く、いろいろな新天地での産地の食材を手に取り、その土地の特産物の良さを見てきたと話されました。

その時、私は、障害者の授産施設で、農園芸の作業で利用者の支援を行っていました。小麦や野菜を生産していました。育てている野菜は、種まきからの畑づくりや管理、収穫、収穫した後の出来具合について利用者と確かめ合い(煮炊きや生での食味)の支援も入れました。収穫の喜びは大きな達成感を持つことが出来ました。ジョブコーチ支援が入ると出張し、施設に戻れば、畑の中で農作物を育てながら、利用者の支援の現場に立っていました。
このような私の農園芸の支援の話に興味を持ってくださり、その後、施設に訪問をしてくださいました。
私は、ビニールハウスをご案内しました。ハウスでは、葉物野菜を育てていて、確か小松菜か?水菜だったと思うのですが・・・、それを手にとり、生で食味をしてくださいました。
「元気な良い野菜だね」と褒めてくださいました。
とても嬉しく、その時の様子が鮮明に記憶に残っています。

このひと時のひと場面が、私の「ポジティブモーメント」となりました。

ジョブコーチ支援で、私自身が、いろいろな体験や人との機会をいただきました。それは、私自身の思いや相手の思いを受け取ることにより、思考が広がり、生きていく上での財産となったように思います。
今も、支援を考える時、「五感」や「色」を取り入れようと頭に描いています。まさしく「色」は、この支援の訪問で、強く思うことになったのは間違いありません。「色」は目に見えるカラーもあるし、声色もあります。
キャンパスの絵のようなお料理、「大丈夫だよ」と優しい声色・・・。
心の豊かさを求めて、自然を感じて、思いを馳せて・・・。
自分自信が出会った出来事を活かして・・・。
皆さまも、一息つきたい休息やプラスの思考にかえていきたい心模様があったら、自分の中での「ポジティブモーメント」を頭に呼び出し、次への行動へ進んでいきませんか?

*「ポジティブモーメント」
人生で楽しかったこと、心地良かったことなどの一瞬を思い出すことにより
心の切り替えを促していく

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
18年前?の忘れられない訪問となった支援や出会いをお話しました。
次回は、また違ったテーマでお伝えしたいと思います。


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