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丁寧に準備、、、障害者の面接試験

コロナウィルスの影響で障害者雇用の求人数が少なくなっていた時期を超え、嬉しいことに、ここ2~3ヶ月は求人を頂ける機会が増えてきました。
そこで今回は、障害者が就労移行支援事業所からどのように求人にチャレンジしていくのかをまとめてみました。

書類提出までのプロセス

多くの就労までの流れをお話しすると・・・
ハローワークから求人案内があり求人票が届きます。職員間で求人票を確認し、利用者の希望に合いそうな求人かどうかを見ます。事前に利用者からは、希望する職種や給与面、就業場所(片道どれくらいの通勤時間が可能か)、会社の規模、職場の人的環境(男性が多い、女性が多い、一緒に働く現場の人があまり変わってほしくない等)の他、それぞれの思う希望の情報を得て待っています。

またもう一方で、支援者側で考えることは、
希望する部分は全部ではないけれど、職種が合うのではないか?
あるいは、小さな組織で社長がすぐそばにいる環境は合うのではないか?
○○さんの家からとても近い就業場所であり、通勤するのにとてもメリットが高いのではないか?・・・など

利用者希望に全て当てはまらなくとも、一つの求人をチャンスととらえて考えます。そして、入ってきた求人票を支援者がご本人とご家族に提示して説明をします。受けるかどうかの意向を聞くことになります。最終的には、ご本人の意向で進みます。「受けてみたい」との返答があった場合、まずは、求人受付のハローワークへ連絡をします。ハローワークから求人の希望者があったことを求人先へ連絡を入れていただき見学訪問や面接試験等の予定が入ってきます。

受ける側の最初の準備として、履歴書等の作成に入ります。履歴書の書き方のポイントは「志望動機」がとても大切だと思います。

「なぜ、受けたいと思ったのか?」
「働きたいと思った理由は?」

自分の強みや今までの学びや取り組みをアピールし志望動機内容に盛り込むことがポイントです。そして、手書きで書く場合は、丁寧に書くこと、同じ字の大きさで行からはみ出さないことなどを注意して書き上げます。字はうまいヘタではなく、履歴書に向き合って丁寧に書き記したかどうかが出来上がった履歴書で読み取れます。履歴書に貼る写真も正装(スーツ)した服装で写真を撮ります。そして、就業場所の職場見学と面接試験に進んでいきます。身だしなみを整えて訪問する。スーツ着用です。

訪問前に履歴書等の書類を先にお渡しする会社もあれば、面接試験時に履歴書をお渡しする場合も多いです。なので、面接試験の練習時には、名前を名乗り挨拶をした後、イスに着席し、履歴書を面接官へ直接手渡しをする動作も練習をします。

Blossomでの面接の練習

面接試験を受ける前にBlossomではこのような面接の練習を行っています。
今回は「面接試験」というテーマにあたり、ご紹介します。

★「面接の練習:動作」
1.ドアを3回ノックする。
2.ドアを開けて入る。
3.イスの横に立つ。
 「○○○(自分の名前)です」「よろしくおねがいします」と言う。
4.面接官から「どうぞお座りください」と言われたら、
 「失礼します」と言って静かにイスに座る。
*カバンはイスの横の床に置く
*イスの背もたれに背中をつけない
*姿勢を良くして、手にはメモ帳とペンを持つ
5.「履歴書です」「よろしくお願いします」と言って面接官へ両手で渡す。
*面接官の顔を見る
6.面接中、必要なことはメモをとる。
*適切適時に質問があれば質問をする
*質問に対して無言はダメ、「もう一度質問をお願いします」と伝えること
7.面接が終了したら、カバンを持ってイスの横に立ち、
「本日は、ありがとうございました」とお辞儀をする。
「失礼いたします」と言って退出するドアの方へ行く。
すみやかに静かに移動しドアを出たら、ドアを閉める前にもう一度、お辞儀をする。


★「面接の練習:質問」
<質問例>
Q.お名前を教えてください
Q.今どこかに所属されていますか?
Q.そこでは、どのようなことをされていますか?またどんなことを学ばれていますか?
Q.家から会社までどのように来ますか?
Q.会社までどれくらい時間がかかりますか?
Q.どうしてこの会社を選びましたか?*(志望動機)
Q.この会社の仕事は○○○ですが、大丈夫ですか?
Q.お休みの日はどのように過ごされますか?
Q.あなたの趣味は何ですか?好きな事はどんな事ですか?
Q.家族構成を教えてください
Q.お給料は、どのように使いたいですか?
Q.自分の強み(良いところ)は何ですか?また弱み(欠点)は何ですか?
Q.自分の障害について、もしよろしければ教えてください。
 また、今後、職場で配慮してほしいことなどお聞かせください。

大切なこと

身だしなみ、姿勢、声色、質問に答えることについて、事前に準備や練習を行っていきます。
面接試験は、大変緊張します。練習を重ねて特に質問に答えることを時には書き記して具体的な文にまとめ暗記すること。特に志望動機や自分の強み、弱みについては支援者とともに考えまとめていきます。面接試験時には、面接官の様子(人間性)や雰囲気が受ける側もわかります。そこも受ける側としても判断するチャンスだと思います。面接試験を突破して、採用には次なる試験(実習や2次面接試験等)などの道のりが多いです。一つ一つ丁寧に準備して向き合い、結果が出るまでモチベーションを高めつつ進んでいくことが大切だと思います。

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