先生からの手紙

先日、母校で卒業生講和の依頼をいただき、後輩に向けて話をしてきた。

そのお礼として先生が図書カードを送ってくれたのだが、一緒に手紙が同封されていた。

涙が止まらなかった。


2020年7月に適応障害になってから、2022年3月現在まで私はずっと頑張れずにいる。

最初は限界まで頑張ってしまい、頑張れなくなった。
枯渇したエネルギーはなかなか戻らず、頑張らなければいけなくても頑張ることができなかったし、頑張りたいとすら思えなかった。
次第に少しずつ頑張りたいという気持ちが芽生え始めたものの、今までのように過ごしてしまい、やはり頑張れなかった。

これまでも頑張っていて今も頑張るのならまだよかったのかもしれないが、頑張っていない状態から頑張る状態に持っていくことはよりエネルギーが必要で、大変に感じてしまったのだ。

そんなわけで頑張ることができずに2年間ほど過ごしてしまった。

とてつもない時間を溶かしてしまった。
後悔しかない。


そんな怠け者に変わってしまった自分は、かつての真面目なしっかりした自分なんて忘れてしまっていたし、自尊心なんてこれっぽっちも残っていなかった。

しかし、卒業生講和の際に悩みを少し先生に相談したところ、かつての私を知っている先生は、私のことを

「縁の下の力持ちであり、派手さはあまりないが、

人一倍負けず嫌いで、

何事にも真摯に向き合う姿から、

多くの生徒たち、先生方から信頼されていました。」

と言ってくださったのだ。


あぁ、そうだった。

かつての私はそんな私だったんだ。

すっかり忘れていた。

今の私の姿があまりにかけ離れすぎていて。

自分に絶望していて、あきらめていて。


でも、本来の私はそんな風な人間だったのだと、

思い出させてくれて、

認めてくれたように感じて、

本当に涙が止まらなくて、嗚咽が止まらなかった。


もう一度、頑張ろう

本当の自分の姿はそのような姿なのだから

もう一度認められるには、頑張るしかないのだ


そう思わせてくれました。

ずっと頑張りたくなかったし、頑張れなかった自分にとって、

転機となるような手紙でした。

小林先生、ありがとう。

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