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お花屋さんがやっている、花持ちが良くなるお手入れ方法は、水切りから始まる

暮らしの花研究家、ブルーミングジョイの岸です。

長年フラワーアレンジメントサロンをしてきました。
お花が好きな方なら誰でも、気楽ながらもコツを掴んだ、暮らしの花あしらいができるノウハウを研究し発信しています。

さて、お花を買ってきてまず何をするか。
これからお伝えするお手入れのコツを覚えておくと、確実に長く楽しむことができます。

昔、あるお花屋さんで、毎週お花を買っていたのですが、店主の方が長持ちするお手入れの方法を教えてくれました。
簡単なことなのですが、確かに花持ちが全く違いました。
今となっては当たり前のことですが、お手入れはこれが基本になっています。

今回は、その花の持つ寿命を最大限に伸ばすため、持ち帰ってからすぐ行う、水切から始まる毎日のお手入れ方法を紹介します。


お花を持ち帰ってまずすること

1、水切りをする

水切りとは、水に茎を浸けて、ハサミでカットすること。
新しい切り口を作ってあげることで、水を吸い上げやすくなります。
買ってきたばかりの花の茎は、乾燥していたり、切り口が清潔でない場合が多いもの。花が引っかからないように、丁寧にラッピングから花を出し、よく切れるハサミで、新たな切り口を作ります。
 

水の中で茎をカットします

切り方

基本は斜めに切ります。
斜めに切り口を作ると、面積が広く取れるので、その分吸水性も上がります
ただし、ガーベラのような、柔らかい茎や、パンジーのような細い茎の場合、フラワーベースの底でつぶれてしまう可能性があるため、この種の茎は水平に切ります。
触ってみて茎が柔らかいもの、細いものは水平に切るようにして下さい。

ポイント


切れ味の良いハサミを使います。
よく切れないハサミで切ると、茎の先が潰れ、水が上がりにくくなります。

2、茎に付いた葉を切り落とす

購入した時は、葉がついているものが多いです。
下の方の葉は切らずに浸けてしまうとぬめりが生じ、水が腐敗しやすくなります。花へ十分水を行き渡らせるためにも、上の1、2枚を残し、あとは切り落とします。この時、茎を傷つけないよう気をつけましょう。
 

スーパーで購入した花束をそのままの状態


葉はほとんど切り落とします

3、たっぷり水を入れた器で水揚げ


深水に浸けて数時間。水を吸い上げると花がシャキッとします。


飾る時の注意点とその後のお手入れ

1、 水を減らし、浅い水で飾る


  数時間浸けてお花がシャキッと新鮮さを取り戻したら、次は水を減らします。水に浸かった茎の部分は、雑菌が出やすいため、できるだけ少ない水で保存します。必要なのは茎が水を吸い上げるための高さだけ。5センチくらいでも大丈夫です。

水は5センチくらいあれば十分

  

2、水をできるだけ毎日変える


  水が腐敗すると水分が上がっていかないため、できるだけ毎日新鮮   な水に替えてあげます。特に夏はぬめりが出やすく、傷みやすいため、毎日新鮮な水に替え、水切りをします。

3、日光やエアコンが直接当たる場所は避ける

花は直射日光やエアコンが直接あたる場所は苦手です。熱の上昇や乾燥を防いで、できるだけ涼しい場所に飾ると持ちが良くなります。

   

直接直射日光が当たる窓際などは、温度が上昇して傷みが速くなります


エアコンの風が直接当たると、乾燥してしまいます。

 美容を気にする女性と同じですね。
お花も直射日光や、乾燥に気をつけてあげて下さい。

これだけのことを気をつけるだけで、確実にお花の持ちは長くなります。
是非、実践してお花を長く楽しんで下さいね。

今回はお花を購入してから飾るまでのお手入れの方法を紹介しました。

ご訪問下さり、ありがとうございました。
今日も暮らしのお花をお楽しみ下さい!


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