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Bloom Notebook

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#種をまくプロジェクト

種をまく人 安田早苗試論 神保弘多 文筆業

 安田早苗の作品を実際に目にしたのは2020年の1月、神楽坂のギャラリー eitoeiko で開催された安田早苗と五箇公一のコラボ展であった。この展覧会が興味深いのは国立環境研究所に在籍する昆虫学、生態学者の五箇公一と現代美術作家(コンテンポラリー・アーティスト)安田早苗の文字通り異分野、異業種の二人による展覧会である。鷲田めるろ参加によるこの公開鼎談には参加していないので、これについては安田のホームページのアーカイブから推測するしかないが、雑駁に言えば、五箇が外来昆虫の移動

2021.3.27 お話し鑑賞会レビュー 笹木依茉Webライター

 2021年3月13日(土)から3週にわたる土・日曜日の計6日間、神奈川県在住のアーティスト安田早苗氏の展覧会「悪夢に咲く」が開催されました。27日(土)にはゲストに、東京家政大学講師の浦田(東方)沙由理氏によるエコフェミニズムのレクチャーと対話、案内人の青木雅司氏によるお話し鑑賞会という2つのプログラムからなるイベントが行われました。 会場は千葉県銚子市にあるギャラリーロクの家。このイベントはコロナ禍に行われたこともあり、会場で観賞するだけでなく、オンラインで全国どこからで

安田早苗の絵画 三上豊 美術書編集者 2021.3.13-28 悪夢に咲く @ロクの家

 2021年3月13日、千葉県は銚子に安田早苗さんの展示を見に行った。数カ月前にお声がかかり、展示会場では、ミニマルアートとか新表現主義などについて、私感を述べさせられた。会場は木造2階建ての旅館を改造し、アトリエであり、展示場であり、アーティストレジデンスとしての機能をもつ「6の家」と名付けられた空間で、宮内博史さんが1年以上をかけて改築した建物である。特に宣伝をしているわけではなく、知る人が少しづつ増えるなり、来訪した人が気にしてもらえればいいような、のんびりした、軽みを

¥100

種をまく人   半田滋男  和光大学教授 2018.9.1-9.22 @eitoeiko

 絶滅危惧種をリストする環境省のレッドリストによれば、目下日本では3,600種以上が絶滅の危機に瀕しているという。その主な原因は、さまざまな方法によって移入してきた外来種が、従来の生態系に与えた影響と、種の攪乱によるとされる。  20世紀後半以降移入し、生態系に影響を及ぼしているミシシッピアカミミガメ、アライグマ、ヒアリのような外来種も存在するが、太古の昔に移入してきて、最早環境に同化しているが、我々の知り得ぬ昔には、かつて存在していた在来種を駆逐したであろう種も存在するだろ