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シンデレラはガラスの靴を脱いで

先週、頂いたフォーチュンクッキーを食べていたら、出てきた紙にこんな言葉が書かれていた。調べてみると、結婚生活に関する名言のようだった。

"A successful marriage requires falling in love. Many times, always with the same person.(結婚を成功させるには、何度も、いつも同じ人と恋に落ちる必要がある。)" 「結婚生活にまつわる英語」より引用

丁度よかった。今回のかきあつめテーマは「結婚」である。

少し前の事だ。ラジオを聴いていたら、H2Oの『想い出がいっぱい』が流れていた。有名な曲なので、これまで懐メロ特集などで何度も耳にしてきたのだけれど、あまり真剣に聴くことはなかった。その歌詞に、はっとさせられた。

”おとなの階段上る 君はまだシンデレラさ
幸せは誰かかきっと 運んでくれると信じてるね
少女だったと いつの日か思う時がくるのさ”
『想い出がいっぱい』H2O

(YouTubeより引用)『みゆき』の主題歌だったのね……

そうか、「誰かが幸せにしてくれる」と思っていた、いつかの私はシンデレラだったんだな。かつて迷いに迷い、あの契約書に押印しないことを選んだ私に、改めて◎をあげることにする。

大人になるということは、「自分を幸せにできるのは、自分だけなのだ」と気が付くことなのだと思う。「幸せかどうか?」を決めるのは他の誰でもない、自分自身だからだ。そこのところを理解した、自立した者同士が、縁あって共に生きていくことを選ぶのが「結婚」なのだと私は思う。

人生のハンドルは、各自が握るものであり、そのうえで、共に助け合い、人生を創っていくものだと思う。まあ……現実はどうなのか、未だ結婚をしたことがない私にはわからないのだけれど。

ガラスの靴がぴったり合って、めでたく王子様と結婚した、かの有名なシンデレラも、ガラスの靴を履いたままでは、誰かの手を借りなければ自由に動けないだろう。ガラスの靴で軽快に走れたのは魔法がかかっていたからだ。現実の世界で走るなら、動きやすい靴が必要だ。

色んな考え方があっていい。一番大切なことは、「自分はどうしたいのか?」をはっきりさせておくことである。

(YouTubeより引用)

”泣いて 笑い合い 転び 支えあう 
交わし続ける「ありがとう」”
『結』wacci

これこそが、迷って悩んで辿り着いた私の理想。

「かつてのシンデレラ」は、大人になった。ガラスの靴ではなく、自分で選んだお気に入りのスニーカーを履いて、一歩ずつ一歩ずつ、自分の足で歩きながら、春を探している。

春風に乗って、私にも、春よ来ーい!

編集:鈴きの彩子
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