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『新宿鮫』

新宿という舞台で、一匹狼で黙々と犯人を探し続けるアウトローな鮫島。そしてその鮫島と交際する14歳年下の彼女「晶」。
警官殺しの犯人を探すのだが、そのうち銃の密造をする木津という男を探しだす。

新宿での混沌とした風景や人間模様が描かれていている。

中でも、個人的に気になったところは銃への思い入れが強い木津という人物。マニアックで、それでいてその傑作(自作の銃)が自分の手を離れたらどう使われようが全く興味がない。そこまで没頭できる何かがあることは、かなり羨ましい。
それから、いつも淡々と仕事をする鮫島が、自分が殺されそうになった時や恋人が狙われていると気付いた時、心の落ち着きを無くしていまいそうになるところが人間味があってよかった。

この『新宿鮫』はシリーズ化しているようで長編で10本以上あるようである。鮫島の人となりを知るほどにとてもカッコ良く、男性ファンが多いように思われる。

自分の知らない世界が沢山出てくる作品なので、また違うシリーズも読んでみたいなと思った。



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