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行政書士試験合格

2022年6月から行政書士試験の学習を開始し、同年11月の試験で合格したので概略を書く。現役で医師をやりながら試験を突破したところに新規性がある。精神科医にして法律家、という肩書きを手に入れたのも自分では気に入っている。

受けた理由。
なぜ行政書士試験かというと、司法試験の前哨戦の意味合いがあるからである。10年ほど精神科医をやってみた結果、弁護士資格のある精神科医になりたいという結論に至り、2021年11月から司法試験に向けた学習を開始した。2022年5月の予備試験の短答試験で不合格となり、次の目標設定にあたり、学習範囲が重なる行政書士試験を目指すことが法律学習のモチベーション維持及びパフォーマンス向上に有用だと考えた。試験日の明確な期限があり、予備試験よりもハードルが低く、手元に資格が残るという益がある、ということで受験を決めた。学習開始時点では、行政書士の資格自体にはあまり興味がなかった。

学習方法。
基本的に法律学習はMacBook air 1台でしているため、受験に必要な情報が網羅されたオールインワンな1冊を探した。結果、ヨドバシ.comの検索で上位に来た下記の電子書籍を購入した。

https://www.yodobashi.com/product/100000009003630345/

そして、この本をひたすら通読した。具体的には、序盤は7周、全体は4周ほど。
関連問題集を3周した。

そして、上記の知識をベースに、試験3か月前の8月頃から法律系の予備校である伊藤塾のメソッドでブーストした。具体的には模試の解説、ファイナルチェック講座、YouTubeで配信されている無料講座、無料メールマガジンの一問一答を多用した。受けた模試は伊藤塾のプレ模試とフルパックの模試2回で、それぞれ受験直後に復習し、その後もう1周し、解説動画を見直した。それらの一部はコピペやスクリーンショットでKeynoteに貼り付け、自前の問題集にして繰り返し解いた。

行政書士試験にかけた学習時間は500時間くらい。もともとその前に、600時間くらいの予備試験の勉強をしていたので、法律学習自体は1100時間くらい。当直中や、帰宅途中でカフェ(主に星野珈琲店)に寄ったり、移動の電車や飛行機で学習することが多かった。車を運転しながら予備校講師のYouTube対談を聞くことも多く、モチベーション維持に役立った。

結果は自己採点で206/300。
合格基準点は180点なので、割と余裕を持って合格できた。
試験終了直後に、手応えとしては受かったと思った。

行政書士試験の内容は、司法試験、予備試験より軽く、表層的な知識が問われるというのが両方を受験してみた印象である。医師国家試験と看護師国家試験くらい、問われる法知識の深さと広さの差を感じる。行政書士の択一にも難しい問題はあったが、なんとなく問われ方は「軽い」という印象を受けた。というより、予備試験は一問一問が「エグい」というのが正しいか。重箱のスミ度が高いのである。

これから何を目指すか、というと、司法試験を目指すことになる。
まずはその資格を得るために予備試験合格を目指す。

しかし、行政書士の仕事も面白そうで、手を出すか迷っている。
遺言作成、外国人の許可申請の代行など、医療現場では見られない味わい深い世界が広がっていそうなので、興味がある。
主に可処分時間の問題ではあるのだが、いつか法律系の仕事はしたいと思う。

法律学習ばかりしていると、エッセイ系の自由作文の能力がひどく落ちるので、リハビリがてらこんな文章を書いてみた。法律と精神医学を修めたあと、最終的には作家になる予定なので、またぼちぼち文章を書き始める、かもしれない。

あらゆる体験が、将来、自分が書く豊穣な物語作品の材料になると考えているので、日々の臨床に加え、精神鑑定、法律学習、語学学習、食べ歩きなどに、引き続き邁進していきたいと思う。

法律学習がてら、気まぐれにnote記事を書く機会を増やそうかと思っている。

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