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はじめは職人としてのスタート。 「ソファ作りってどんなことするの?」

職人インタビュー:生産管理リーダー 髙田京介

「bloccoを初めて知ったとき、“ソファ作りってどんなことをするのかな?”と、ものづくりをする会社であることに、少しドキドキ、ワクワクしていました。」

元々ものづくりが好きだったこともあり、久しぶりの“ものづくりの現場”に心ときめいたという。

洋裁学校で学んだ後、縫製工場で勤務。その後、小売の現場で接客業や商品管理の仕事で“商品を仕入れて販売する流れ”を経験し、店長やリーダーとしてマネジメントを学んだ。

そして、縁あってbloccoへ入社する。入社後は、職人から営業、そして生産管理に至るまで、bloccoの中でも様々な部門を渡り歩いてきた異色な経歴の持ち主だ。

はじめに配属されたのは、ソファの基礎となる“木枠の組立”だった。
ものづくりが好きとは言え、何もかもが初めての経験。慣れない作業ながら、徐々に技術を習得する内に作ることへの喜びも感じるように。後に縫製担当としても職人を経験するが、ソファの基礎を作ることから、人の目に触れる部分を作ることまで、それぞれに違うプレッシャーがあったという。

そして、職人として技術を身に着ける間、新たな発見と自信が芽生えるように。

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“いいものを作っている”という体験の積み重ね

「自社で配達も行っているので、自分が作ったものをお客様へ納品する機会があります。すると、ソファの到着を楽しみに待ってくれていたお客様と直接接したり、土日だけオープンしている工場直営店で嬉しそうにソファを選んでくれるお客様を目の当たりにしました。そういう機会が多く重なって、“ああ、いいものを作っているんだな”、と実感することが増えていったんです。」

“この生の声が聞ける”というのは、自社工場ならではのこと。
自分たちで一から全てを作り、お客様の要望や反応を直に感じられる体験はとても貴重だ。

その“いいものを作っている”という実感は、bloccoブランドをスタートしたブランドマネージャーと工場長である沼田兄弟から、日々、ブランドに対する愛情や熱量を感じることも多かったからだと言う。

「ブランドの作り手が自信を持ってつくっているものづくりは、楽しいですし、自分の自信にも繋がります。“俺、bloccoで働いているんだぜ!”って、間違いのない、いいものづくりをしているということに、誇りを持っています。」と胸を張って応える。

それは、職人の立場の時だけではない。
営業としてbloccoのソファを販売すると同時に、他のソファを見る機会も増えたとき、ここでもさらにゆるぎない自信に繋がったという。

「bloccoのものづくりの基準で物事を見ているから、やっぱりbloccoのソファっていいな、と思ったんです。確かに安い買い物ではないけれど、座り心地の良さや品質の良さをより感じるようになり、値段以上の価値を提供できているな、と。むしろ安いのでは?と思うくらいです。そう日々感じながら営業していました。」

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“自分にしかできない”ショップと工場のパイプ役に

現在の生産管理の仕事は、ショップから届いたお客様のオーダー内容を職人に伝え、ソファ作りが始まる。そして、完成したソファをお客様の元に届ける配送の手配を行い、完了する。他にも資材管理など、あらゆるところへ気を巡らす仕事だ。

「これまでの職人としての経験と外に出て営業する経験、内外の仕事を両方経験できたことは今の仕事にも活かされています。ショップから伝わってくるオーダーを職人にわかりやすく伝えることや、職人の言葉をスタッフに伝えるなど工場とショップの間の“通訳者”であり、コミュニケーションのパイプ的な役割です。また、お客様の潜在的な要望を工場で考えてソファ作りに活かすことなど、他の人が気がつかないことにも目を向けることが、自分の大切な仕事のひとつです。」

と、疎かになりがちな部分をしっかり整えたり、改善点を見つけて柔軟に対応していきたいと語る。

管理の仕事は、主役じゃないけれど、ソファ作りの最初と最後に関わり、一つ一つの工程や人を繋ぐ、大切な役目なのだ。

自分の成長と共にbloccoも成長し続ける、そんなブランドでありたい

「過去も振り返りつつも、今日より明日はもっと成長した自分でいたいと思っています。なので、自分の成長と共にbloccoも進化し、一緒に成長していけるブランドでありたいと思いながら仕事をしています。」

信頼しているbloccoメンバーと共に、誰もやったことがないことチャレンジしていくブランドであり、新しいことに挑戦する、挑戦者でいたいと意気込む。

bloccoはオーダーソファブランドのトップランナーで居続けたいです。目指すは、’できないことがない’ソファブランドでしょうか」

その思いを胸に、お客様に喜んでもらえますように、と今日もソファを一台一台、送り出している。

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インタビュー・文:海渕恵理

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