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『GDX:行政府における理念と実践』 若林恵が一挙7万字書き下ろした全公務員必読の"ガバメントDX"ハンドブック! プリント版とPDF版が6月1日より無料配布・公開!

あなたの知っている「DX」は根本から間違っている!?

「小さい政府」と「大きい政府」の二項対立を乗り越える、オルタナティブな「行政府論」を鮮やかに論じた『NEXT GENERATION GOVERNMENT:次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』の刊行からおよそ1年半。今年9月のデジタル庁発足に先立ち、世界の行政DX・先進4カ国へのリサーチを下敷きに、いまや行政から民間まで声高に叫ばない人はいないバズワードとなった「DX」の解題に若林恵が挑む!

『NEXT GENERATION GOVERNMENT』に続いて、若林恵による7万字(!)にわたる仮想対談形式の”DX問答”が完成!どこか判然とせず、モヤモヤとする摩訶不思議な「DX」という言葉。世界をリードする「行政DX推進部門」の最前線では、何が語られ、何が行われているのか?「DX」の理念・核心から、実践までを紐解く、ガバメントDXの決定版!2021年6月1日より、一般社団法人行政情報システム研究所のウェブサイトでPDFを公開すると同時に、部数限定でプリント版を無料配布することが決定!

ガバメントDX_冊子_cover

『GDX:行政府における理念と実践』
B5版・96頁

発行:行政情報システム研究所
制作:黒鳥社
編集:若林恵
調査・執筆:伊勢妙子・原田圭・古屋将太・和田拓也・若林恵
AD・デザイン:藤田裕美
【目次】

まえがき:
なぜDXを説明するのに7万字も必要なのか 若林恵

GDXの取扱説明書:
・DXは「デジタル」の話ではありません
・予測不能な時代の行政府
・変動し続けるユーザー・ニーズ
・その名も「カスタマーサービス省」
・行政府の何を変えるのか?
・サービスのつくり手は誰?
・内なる「ユーザー」に応える
・デリバリーもしくは実装
・DX推進組織はふたつの顔をもつ
・ワクチンのデリバリーをめぐる挿話
・冷酷さ、原理主義的厳密さ
・ベンダーロックインと多言語の達人
・予算の付け方とKPI
・新しい「体の動かし方」を身につける
・評判資本と成功体験
・導線としてのポータル
・信頼とユーザビリティを「編集」する
・公務員はサービスデザイナー
・柔軟なメッシュ構造
・さらば、土木行政モデル
・はやく「人間」になりたい

コラム:
・英国のDX概略:世界を導いてきたDXリーダー「GDS」
・GDSの蹉跌
・デンマークのDX概略:使いやすさはデモクラシー
・ロジックモデルをつかってみる
・オーストラリアのDX概略:デジタルIDで目下苦戦中
・ポータルを見比べてみる
・タイのDX概略:国の強みをアジャイルにサービス化

本文より

「DX」において、「デジタル」は核心ではなく、むしろ「ユーザー」あるいは、もっと端的に言うと「人」なんですね
「悠長な計画者」の立場からではなく、どれだけユーザー側の視点に立ったところからサービスをつくり出していけるかが重大なポイント
DX推進組織の仕事は、まず何においても、これから立ち上がる新規のサービスはもちろん、これまで運用されてきた既存のサービスを、「つくり手起点」のものから「ユーザー起点」へとつくりかえること
「デジタル推進を司る省庁の名前は、『人民省』(Ministry of people)」のような呼び方をしたい。その仕事は、人びとに『あなたには何が必要ですか?あなたのニーズは何ですか?政府としてそれを実現するには何が必要ですか?』と問うことだ」- マーク・オニール(イギリス教育省・チーフ・デジタル・オフィサー/GDS・ファウンダー)
「『人間中心のデザインアプローチ』とは、人間をサービスの中心に戻すこと」- ベン・シィ(オーストラリア・ニューサウスウェルス州カスタマーサービス省アクセラレーター)
「ユーザー中心」と言ったとき、ユーザーはとかく「外にいるお客さん」のことを考えてしまいがちですが、組織のなかにいる「ユーザー」については、考えがおろそかになりがちです
サービスの対象となる「人」を理解して、そこからサービスを組み上げていくというのが「ユーザー中心」の根本理念ですから、当然、「人」を理解することには大きな比重が置かれます
行政府におけるユーザー・ニーズは多様ですから、それらに対してより広く的確に応えようと思えば、企業よりもさらなる効率性と厳格さをもってユーザーの課題や困難に寄り添うことが求められます
DX推進組織のなかには、「人間中心」の理念をメッセージとして発信し、それが遂行されることを至上命題とする「人間中心のことばを扱う担当」が必要です
「日本ではテクノロジーに焦点が当てられ過ぎて、その結果『人びと』に十分な焦点が当てられていないことではないかと思います。デンマークでは、人びとに焦点が当たっていない場合、プロジェクトは失敗するということを苦労して学んできました」- カレン・アイアースボ・イバーセン(デンマーク政府上席デジタル担当官)
政府内のワーカーも「国民」であり「市民」でもあるわけですから、その人たちを、行政組織という巨大な機構の使い捨ての「歯車」ではなく、ひとりの「生身の人間」として扱うということが、「ユーザー中心」の重要な起点なんです。「歯車」のまま、いくら「ユーザー視点」と言ってみたところで、それは変わらず「歯車視点」ですから
これからのサービスの設計においては、ユーザーの「人間関係」や「気持ち」ひいては「喜び」や「痛み」に真摯に向き合っていく必要があります。その際に、人間が機械と比べて優位でありうるのは、自分もそうした感情をもっているがゆえに、そうした「喜び」や「痛み」などに気づくことができるからです

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限定プリント版の配布書店

部数限定のプリント版は、以下の書店で配布しております。配布書店は、Google Mapでもマッピングしておりますので、マップをフォローして、ぜひお近くの書店で手にとってみてください!また、虎ノ門の黒鳥社オフィスでもプリント版を配布予定です。配布日時・方法は黒鳥社のSNSで告知いたしますので、お見逃しなく!

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【岩手県】
BOOKNERD(盛岡)

【山形県】
八文字屋本店(山形)

【群馬県】
REBEL BOOKS(高崎)

【東京都】
青山ブックセンター本店(青山)
誠品生活日本橋(日本橋)
ブックファースト新宿店(新宿)
SPBS 本店(渋谷)
SPBS TORANOMON(虎ノ門)
自由丁(蔵前)
ROUTE BOOKS(上野)
かもめブックス(新宿)

【静岡県】
フェイヴァリットブックスL(浜松)
走る本屋さん 高久書店(掛川)

【愛知県】
ON READING(名古屋)

【長野県】
本屋未満(上田)

【石川県】
キヅキブックス(小松)

【京都府】
ホホホ座浄土寺店(浄土寺)

【大阪府】
LVDB BOOKS(東住吉)
スタンダードブックストア(心斎橋)

【岐阜県】
ICHI MARU ICHI(飛騨)

【広島県】
🆕本屋UNLEARN(東深津町)

【鳥取県】
汽水空港(湯梨浜町)

【山口県】
明屋書店柳井店(柳井)

【香川県】
本屋ルヌガンガ(高松)

【愛媛県】
本の轍(松山)

【福岡県】
本屋アルゼンチン(糸島)
BOOKSHOP 本と羊(六本松)
🆕MINOU BOOKS & CAFE(吉井町)

◉ Google Mapはこちら

【お詫びと訂正のお知らせ】
『GDX:行政府における理念と実践』プリント版において、下記の通り誤りがございました。訂正させていただきます。

P.65 COLUMN 5 オーストラリアのDX・概略 DXの流れ
正しくは以下の通りです。

1997年に当時のジョン・ハワード首相が、電子商取引と電子政府の実現に向けた組織「国家情報経済局」(NOIE)の創設を提唱。1999年には「情報経済のための戦略フレームワーク」を発表し、2001年末までに、連邦政府各省庁が提供する、1,665の行政サービスをオンライン化。2016年からは首相府直下に設置された「デジタル変換庁」(DTA)が、デジタル化を主導している。

お知らせ

・品切れ続出・入手困難だった『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方〈特装版〉』を黒鳥社から復刊いたしました。

小さい政府/大きい政府の二項対立を超えていく、オルタナティブな公共のありかた、新しい行政府の輪郭を描き、話題をよんだ『次世代ガバメント』。5/25(火)より、全国の書店・各ECサイトで発売開始となりました!ガバメントDXハンドブック『GDX:行政府における理念と実践』とあわせて、ぜひご覧ください!
・GDXハンドブックに登場する、北國銀行の杖村さんや元GDSのマークさんへのインタビューの全文は、こちらの資料編から読むことができます!他にも、各国のガバメントDXに関するより詳細な情報を掲載しておりますので、ハンドブックとあわせてぜひご覧ください!