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映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』鑑賞の感想メモ

2023.11.17
2023.11.18
2回見ました

ビジュアルが公開された時から楽しみにしていて、公開初日のレイトショーで観に行きました。
高まったテンションのまま翌日2回目見ました。

決してハッピーな物語ではないのは予め分かっていたので、ホラーやグロテスク耐性の低い私でも大丈夫かな?とハラハラしていたのですが、ちゃんとPG12でした。ギリ大丈夫だった。
すごく好きな作品になりました。

序盤、哭倉村へと向かう水木が夏の田舎を歩いて行くそれだけのシーンでも、「何か」の存在を示す演出にドキドキして、物語にスッと引き込まれていきました。
(祠の内側から水木を覗き見るような視点の映像好きすぎる)

戦争の体験から、人を出し抜いてでも世の中でのしあがろうとする水木が、人ならざる者ゲゲ郎と出会い哭倉村での事件と向き合ううちに、情を取り戻していくのが胸を打つ。
2人が向き合う事になる真実は残酷で悲しいものだけれど、2人の友情が希望のかけらを見ている私の心に落としてくれて、見終わった後嫌な気分にならない。いい塩梅でした。

最初は妖怪をぼんやりとした影としか認識できなかった水木が、釣瓶火に火をもらうまでに覚醒していくのもさりげなくて好き。あの酒を酌み交わすシーン50回観たい。
舟を漕いで島へ向かっている時のゲゲ郎のあの顔かわいい。
水木の「妖怪の話は子守りの婆さんから聞かされた」のセリフで、のんのんばあを思い出させるのにくい。なつかしい。

関係者のSNSで「愛」がテーマだとありましたが、物語だけでなく、作り手の側も
水木先生と原作たちへの愛、
戦後を舞台にした過去の名作たちへの愛、
アニメーションへの愛、
そういうものを込めて届けてくださったんだろうなと感じて、エンドロールはスタンディングオベーションしたい気持ちでした。

クレジットの字小さくない?(何度でも言う)

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