統率者戦の解説
赤単紳士だ。
前回の記事は多いかどうかは別として、対象とした方々に読んでいただき筆を執った…キーボードを叩いた甲斐があったと思っている。より多くの初心者を沼に沈めていければ幸いだ。
こんなこと教えてほしい!というリクエストがあったら躊躇わずに知らせてほしい。MtGおじいちゃんは語りたい。
さて今回は統率者戦の概要を説明しよう。
最初に断っておくが、私自身統率者戦にそこまでどっぷり浸かっているわけではない旨を伝えておく。
じゃあなんでお前が解説すんねん。と思われるかもしれないが、この記事を見つけた貴方は、もしかしたら藁にも縋る気持ちでこの記事を見つけたかもしれない。
そういう時は少しでも情報は多いほうがいい。そこから必要な情報を蓄え、不要な情報は切っていく。統率者戦デッキを組む場合はこの工程が重要なのだ。練習と思ってこの記事の中から欲しい情報だけ汲み取ればいい。
概要
まず統率者戦(旧名:エルダードラゴンハイランダー、通称EDH)とは何ぞやということだが、凄い端的に言うなれば”推しを推す”フォーマットである。
この推しというのは、伝説のクリーチャーでなければならない(例外がいくつかあり)のだが、部族としての天使やエルフなんかでもいい。なんだったらイラストレーターを推してもいいし、ストーリーに出てきた勢力を推してもいい。
競技形式ではなく、あくまで”楽しむ”ことを目的としたカジュアルな多人数戦フォーマットである。
まず公式の解説をご覧いただこう。
https://mtg-jp.com/gameplay/format/commander.html
簡潔かつ必要な事はすべて紹介されている。実のところこれを読むだけで問題なく統率者戦をプレイできる優れた解説だ。
だが、補足は必要だと思われるので一つずつ解説していこう。
構築に関する事柄
統率者 1枚(伝説のクリーチャー)
上でも述べたが例外があるので紹介する。
・統率者に指定できるプレインズウォーカー(2021年8月現在13枚)
![時間の大魔道士、テフェリー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58780724/picture_pc_691890abb8d2b8940a43df56717d8208.png?width=1200)
(画質が荒い・・・!)一番下に書いているが統率者に指定できるとある。
・飢餓の潮流、グリスト
![飢餓の潮流、グリスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58780477/picture_pc_7f37875cf3b9d88b4b5c3612d438ce03.png?width=1200)
え、書いてないやん。と思ったあなた。今度はテキスト欄一番上に”飢餓の潮流、グリストが戦場に無いかぎり、これはこれの他のタイプに加えて1/1の昆虫・クリーチャーである。”と書かれてある。
そう、戦場に出ていない以上彼(彼女?)は”伝説のプレインズウォーカー・クリーチャー — グリスト・昆虫”である。手札にいようがライブラリーの中にいようが、家でデッキを組んでいる時であろうが、ブースター・パックの中であなたを待っている時であろうが、伝説のクリーチャーでもある。
・共闘を持つ伝説のクリーチャーもしくは伝説のプレインズウォーカー
![プレゼンテーション2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58781417/picture_pc_4f310526713dad1b3385a7fd41f96c83.jpg?width=1200)
指定できるの話ではなく、統率者は1枚であるというものの例外である。
伝説のクリーチャーもしくは伝説のプレインズウォーカー2枚が双方共闘を持っている場合は、それら2枚を統率者に指定してもよい。
ただし、片方だけ共闘持ちは不可、3枚共闘も不可である。
・〇〇との共闘を持つ伝説のクリーチャーもしくは伝説のプレインズウォーカー
![プレゼンテーション1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58821678/picture_pc_f6b0a0cdd9188c91bd79656722d68bd5.png?width=1200)
上の項目と違うのは組むべき相手が決まっているだけだ。組むべき相手以外とは組めないので注意だ。
その他のカード 99枚
上項目の共闘に関するルールの補足になるが、統率者戦ではデッキは統率者を含めて100枚にするというルールがある。なので共闘で統率者を2枚指定した場合は、その他のカード 98枚になる。
基本土地を除き、各カード1枚ずつのみ使用可能
俗にいうハイランダールールである。こちらも補足であるが、下のカード群はこのルールを破り複数枚入れることができる。
![プレゼンテーション3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58783226/picture_pc_af06a4db47c9cd23e84d5f61e674052e.jpg?width=1200)
統率者の固有色のカードのみ使用可能and固有色
用語集の固有色と被るので同時に解説する。早速だが公式の説明に改行を添えた。
・カードの「固有色」は、マナ・コストやテキスト内のマナ・シンボルなど、そのカード内に書かれているすべてを参照します。
・統率者戦用のデッキには、統率者に書かれたマナ・シンボルのみを使っているカードしか採用できません。
・ただし無色のカードは採用できます。
なんのこっちゃやねんと思われるが彼女をご覧いただきたい。
![アスモラノマルディカダイスティナカルダカール](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58784716/picture_pc_65a7c7be2df6a3e4aa1cc225802e08c9.png?width=1200)
名前が長い?いや確かに彼女の一番の特徴はそこなのだが、その名前の横を見てもらいたい。そう、彼女にはマナコストがない。
だが上の説明によるとテキスト内に赤と黒のマナシンボルが見えるので彼女は赤と黒の固有色を持つのだ。
マナコストを持たないカードもいくつかあり、そういったカード達のために色指標というルールがある。彼女の場合は伝説のクリーチャーと書かれている左に謎のシンボルがあり、赤と黒の色を持つことが記されている。
「禁止カード」に指定されている一部のカードは使用不可
特にいうことはない。一覧を載せてもいいが長いし載せたら蘊蓄を語ってしまうので割愛する。
ゲームの進行について
・初期ライフは40点
・各プレイヤーの統率者を統率領域に置いた状態でゲームを開始する
・ターンは時計回りに進行
・最後まで生き残ったプレイヤーの勝利となる
こちらも補足はない。では用語集に移ろう。
統率領域
公式が改行していなかったので三つに分ける。
・ゲーム中、統率者が戦場にいないときに置かれる領域です。
・ゲーム開始時、各プレイヤーは統率者を表向きで統率領域に置きます。
・統率者は統率領域から唱えることができます。
基本的なMtGは手札から唱えたりすることがだいたいだ。しかし統率者戦では統率者は統率者領域に初めからいて、そこから直接唱えることができる。イメージとしては固定かつ公開かつ触ることができない8枚目の初期手札という感じか。
・ただし2回目以降は統率領域から唱えるたびに、2マナずつ追加コストがかかります。
俗称として統率者税という言葉がある。この回数を参照するカードもあるので、会話の中で聞くこともあるだろう。
・統率者が墓地や追放領域に移動する場合、代わりにそれを統率領域に戻すことができます。
墓地や追放領域と書かれているが、手札やライブラリーに移動しても統率領域に戻せるということである。
統率者ダメージ
・同一の統率者からゲーム中に累計21点以上の戦闘ダメージを与えられたプレイヤーは、そのゲームに敗北します。
共闘を説明してしまったので補足する必要ができたが、共闘の場合はどちらか片方で戦闘ダメージが21点与えない限り条件を満たすことができない。双方合わせて21点では満たせないので注意。
・統率者が領域を移動しても与えたダメージは記録され続けます。
例えば統率者のコントローラーが別のプレイヤーに移っても、それまで与えてきたダメージは残ったままです。
例としてコントロールを奪われたときの例を挙げているが、いったん統率領域に戻っても保持される。なので受けた統率者ダメージはきちんとメモを取っておこう。
さて次回は統率者戦のデッキ構築について話そうと思う。
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