お金の書類も整理整頓

Q.このコラムによく「お金の基本は整理整頓」だと書かれていますよね。
そこで我が家でも、お金関係の書類の整理を始めました。ところが、保険証書から投信の報告書から、ローンの明細書などなどなど、ダイニングテーブルの上に山積みになってしまいました。途方にくれているうちに子供が学校から帰ってきて時間切れ、あきらめてそのまま元の引き出しに…。そういった書類などは、具体的にどうやって整理するのがいいのでしょうか?

■お金関係の書類は意外と整理できていない
 お金関係の書類って、何となく一箇所にまとめてはあるけれど、きちんと整理されているかといえば、なかなかそうでもないお宅が多いですね。
では、どうすればいいのかというと、まずは、納めるべき場所を作ってしまうことが先決です。いったんそれぞれの「場所」を決めてしまえば後はラクチンになるはず。

■まずは「箱」と「ホルダー」を用意
 まず、用意していただきたいのは、書類が整理できて、きちんと納まるべき「箱」です。
会社にあるファイリングキャビネットのような引き出しがあれば理想的ですが、そんなものがあるお宅は少ないでしょうから、「ボックスファイル」でOKです。そしてそのボックスファイルにあわせて「個別ホルダー」を10枚ほど用意してください。その他、必要に応じてクリアファイルや封筒などもあれば便利です。

■ファイリングシステムを作りましょう
 次に、用意した個別ホルダーに以下のように見出しを記入し、それぞれの書類を分けていきます。もちろん各見出しや分類は一例なので、あなたの都合に合わせてわかりやすいものにしてもらえればOKです。

1.所得&税金
年末にもらう源泉徴収票や、お給料や報酬の明細書、確定申告書の控えなど、過去5年分くらいのものをそれぞれ年度別にクリアファイル等に入れて保管しましょう。

2.老後資金
年金手帳を始めとする公的年金の書類や、年金保険、企業年金(退職金)関係の書類。それぞれの種類ごとに仕分けしておきましょう。

3.社会保険
公的年金関係以外の健康保険や雇用保険、介護保険に関する書類が入ります。保険料の通知書や領収証書もここです。

4.預貯金
口座ごとにまとめて、通帳や証書、金融機関からの通知などを入れておきます。もちろん印鑑やキャッシュカードは別に保管してくださいね。

5.投資
株や債券、投資信託など、現在持っている投資商品に関する書類を入れます。金融商品ごとにファイルは分けておきましょう。

6.住まい
住居に関する書類です。敷金・礼金の領収書、賃貸契約書など。持ち家の場合は登記簿の写しや固定資産税関係の書類、住宅ローンの契約書、計算書を入れておきましょう。

7.借金
住宅ローン以外の借り入れ、クレジットカードやローン会社等からの借金についての書類を入れます。借入先ごとに分け、それぞれ借入額・残高・返済の状況がわかるようにメモを入れておきましょう。

8.保険
生命保険や損害保険、入院保険や自動車保険など、保険契約ごとに分けて保険証書や契約のしおり、支払証明書などを入れておきます。

9.子供関係
子供のための保険や預貯金、学資保険などに関する書類が入ります。
ペットを飼っている方は「ペット関係ホルダー」もあるといいかも。

10.資産一覧表
あなたのお金を一覧表にまとめてこのホルダーに入れておきましょう。
(一覧表については以前の文章でもご説明しています)
上記のように書類の種類別に仕分けをしておけば、この一覧表を作るのもずいぶん楽になります。蛇足ながら、ファイリングシステムで大切なのは、不要文書の廃棄と文書の共有化だそうです。

 書類の仕分けや一覧表の作成は、ぜひご家族と一緒にやっていただきたいと思います。家庭のお金管理がたった一人の手に委ねられているというのは、リスク分散の点から見てもあまりいいことではありません。

 さあ、お金の書類もあなたの心もスッキリさせて、よりよい明日を迎えましょうね~。

幸せを呼び込むポイント
・お金の基本は整理整頓。関連書類も同様です。
・納めるべき「場所」を作ってしまいましょう。
・できれば、パートナーや家族と一緒に。いざという時にも役立ちます。

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