一人暮らしをはじめたら・・・
Q.この春から、あこがれていた一人暮らしを始めます。部屋も決まって気分もウキウキ(^^)v。その反面、いろいろ不安もあります(-_-;)。一人暮らしで気をつけたほうがいいお金のことについて教えてください。
■基本的な生活費を把握しましょう
一人暮らし開始、おめでとうございます。質問者さんからの質問で、私も初めて一人暮らしをした頃のことを思い出しました。うれしい反面、なにか不安なような気持ち。まだ陽気が安定しない「春」という季節が、そのときの自分の気持ちにぴったりでした。また、今まで自分がいかに経済的に親に頼っていたか、いやおうなく思い知らされました。とにかくいろんなところにお金がかかるということが、頭ではわかっているようで、実はわかっていなかったのです。家賃、ガス・水道・電気代、家具、電化製品はもとより、食料品や料理道具、はてはトイレットペーパーまで、これからは自分で買わなければならないのだと気がつき、愕然としました。(笑)
ということで、まずオススメしたいのが家計簿です。とりあえず1ヶ月でもつけてみましょう。そしてひと月の生活費がどのくらいかかるのか、把握してください。「ひと月に○○円くらいあれば大丈夫なんだ」ということがわかれば、新しい生活に対する経済的な不安も和らいできますし、今後のお金の使い方を決める上での目安にもなります。できれば一人暮らしを始めたこの機会に習慣化してしまいましょう。
次に、一人暮らしを始めたからといって、すぐにいろいろなものを買い揃えるのは控えましょう。まずは必要最小限のものからはじめて、「あっ、あれが必要」と思った時に買うほうがいいですね。というのも、モノというものはあっという間に増殖して、それほど広くない部屋をより狭くしてしまうことになりかねません。もちろんお金を節約するためでもあります。
用心したいのが通信費(スマホ代)。一人暮らしの寂しさもあってついつい話し込んでしまい、予算をオーバーしがち。使用状況によってプランを変えたり、パソコンがあるならZoomを利用したりと、ひと工夫必要になるかもしれません。
■避けたい金銭トラブル
一人暮らしの基本は「自分のことは自分で守らなければならない」ということです。風邪で高熱があってもお粥を作ってくれる人はおらず、何日間かは非常持出用袋に入っていた食料でしのいだ、なんていう人もいます。一人暮らしだからこそ、ふだんからいざというときの対処法を考えたり、犯罪やトラブルに巻き込まれないように意識を高めておいたりする必要があるのです。
一人暮らしを始めてから、妙に多く感じるのが訪問販売。「水道局のほうから来ました。」と言われ、必要でもない浄水器を買わされた、なんて話もいたるところにあります。居留守を使ってでも決してドアを開けない、というのが基本中の基本ですが、うっかりドアを開け、つい押し切られて契約してしまった場合などはクーリングオフが利用できます。クーリングオフとは、訪問販売や電話勧誘、キャッチセールスなどでつい申し込んだり、契約したりした場合、一定の期間内であれば、書面によって申込みの撤回や契約の解除をすることができる制度です。あきらめず消費者センターなどに相談してみましょう。
また、新しくできた友人、もしくは恋人を信頼して、お金を貸したり、その人から商品を買ったりした後、急にその人と連絡がとれなくなってしまった…、なんていうのも一人暮らしの寂しさや不安につけこまれたケースでしょうか。
一人暮らしには、判断に迷った時などに相談できる家族が身近にいない、というデメリットがあります。ですから、何かあった時にすぐに相談できるしっかりした人を確保しておく、というのも一人暮らしの危機管理のひとつかもしれません。
ともあれ、せっかくの一人暮らしです。あこがれの生活を心ゆくまで楽しんでくださいね。
幸せを呼び込むポイント
・まずは、1ヶ月家計簿をつけて、生活費の目安を知ること
・モノは必要に応じて、少しずつ買い揃えること
・自分を守るのは自分だけ、気を引き締めてトラブルに巻き込まれないように
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