お金のメンタルブロックを外そう
Q.数年前にWeb関係の仕事で独立しました。おかげさまでポツポツ仕事はきており、朝から晩まで働いているのですがなかなか収入が増えません。なぜかというと、どうしても低い価格で仕事を引き受けてしまうからです。「こんな価格では安すぎる」と思いながらも本来の価格よりもずっと安く見積もってしまう傾向があり、これが原因だとは自分でもよくわかっているのです。どうしたらいいでしょうか?
■収入がなかなか増えない…
どういうわけかこの相談者さん、条件のいい高収入の仕事が来ても、そういう時にはなぜか自分でも信じられないようなミスをしでかしてしまい、せっかくの仕事を失ってしまうこともあるそうです。よくよく聞いてみると、「お金が欲しい」と思っていながらその一方で「お金」や「お金持ち」に対してよいイメージを持っていないようでした。つまり、無意識のうちに、「多くのお金を得る」ということに抵抗していたようです。
■潜在意識の中の抵抗感→メンタルブロック
日本人は、比較的お金にシャイな人が多いので、こういったお金に対する心理的な抵抗感=「お金のメンタルブロック」を持っている人がけっこういます。お金に限らず、心の障壁=メンタルブロックは潜在意識に隠れていることが多く、なかなか自分では意識できません。そして、この潜在意識はけっこう強大な影響力を持っており、私たちの実際の生活に大きな影響を与えていることがあるのです。その影響も、今回の相談者さんのようにお金を「受け取れない」という人、また「使えない」という人や、逆に「使いすぎてしまう」といった形で表れてくる人もいるのです。
メンタルブロックの例えに、こんな話があります。インドではゾウをつないでおくのに、細いローブを使います。ゾウがその気になればすぐに引きちぎり、逃げ出せるくらいのか弱いものですが、ゾウはおとなしくしています。それは、ゾウに「逃げられない」というメンタルブロックがかかっているからです。ゾウは、調教の時、まず太くて強い、頑丈な杭にくくりつけられます。もちろんそのときは逃げ出そうと抵抗しますが、頑丈な杭はびくともしません。どんなに暴れても逃げ出すことは無理だとわかると、ゾウはそこでもう抵抗することを諦めてしまうのです。そして、二度と暴れなくなります。同じように、人間も、自分の心の中にしかない杭とロープに阻まれて、他人から見たら簡単にできるはずのことを、「自分にはできない」と思い込んでいることがありますよね。
■メンタルブロックは幼い頃に形成される
お金に対するメンタルブロックは、幼い頃の経験や両親の影響に基づいて形成されることが多いのです。両親がお金で苦労していたことを見聞きしていれば「お金は苦労しないと手に入らない」とインプットされ、必要以上にキツイ労働を自分に課してしまったり、簡単にお金が手に入ることを許せなくなったりしますし、「お金持ちはずるい人たちだ」と聞かされていれば、自分がお金持ちになることに嫌悪感を抱くようになるでしょう。また、お金をたくさん持つことを恐れるようになるかもしれません。そんなネガティブな感情を隠し持っていては、お金は入ってきませんし、もし入ってきたとしても幸せからは程遠い気持ちになってしまうのではないでしょうか。では、このメンタルブロックを解放し、充分なお金を得て、本当に豊かな気持ちになるためにはどうすればいいのでしょうか?
次回はいくつかの方法をご紹介していきます。
幸せを呼び込むポイント
・お金に怖れや嫌悪感を持っていては、高い収入は得にくい
・そういったお金へのメンタルブロックは自分でも気づかないことが多い
・メンタルブロックの形成には幼い頃の経験や両親の言動が影響していることが多い
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