もしかして買物依存症?

Q. 最近つき合いだした彼女のことなんですが、ちょっと心配なんです。先日もクレジットカードの限度額を超えるまで買い物して、さらに、それでは足りずにまた新しいカードを作ったのだとか…。また、部屋にいったらまだ包みも解いていないブランド品の箱がたくさん積んでありました。もしかして買い物依存症なのかも? なにか彼女のために僕ができることはあるんでしょうか。

■ストレス社会は依存社会
 ストレスの多いこの現代社会では、誰もが多かれ少なかれ何かに依存している、のだそうです。確かに「依存症」という言葉を検索してみると、薬物からアルコール、ギャンブル、インターネット、ゲーム、携帯電話、買い物、恋愛、セックス……と、こんなものにまでと思えるようなものの名前が挙げられています。かくいう私も、どうやら「甘味依存」の傾向があるようですが…。(^^ゞ

 私は専門家ではないので、依存症自体のことは詳しくわかりません。ただ、心配なのはその影響が、精神的・身体的な面に止まらず、経済的な面にまで波及してきてしまう可能性が高いということです。特に今回の相談者さんの彼女のように買い物を止められない人や、ギャンブルにはまっている人は、それらを続けるために無理な借金を重ね、自己破産にまで追い詰められてしまう、といったこともめずらしくありません。

■まず自覚すること
 その依存状態から抜け出すにはどうすればいいのでしょう。「もう、こんな生活はいやだっ。」と現実に苦しんでいる人はともかく、自分が依存症であると自覚している人は意外に少ないようです。ですから、まず自分が依存症であり、そこから抜け出す必要があると認識する必要があります。相談者さんも、彼女に「自分は病気かもしれない」という自覚があるかどうか、まずは確認してみてはどうでしょうか。

「最近、なんとなくモノを買いすぎかも…」と感じているあなたも、下記のチェックを試してみてください。

【買物依存症診断チェック】(5項目以上該当すると依存症の恐れあり)
□ 過去の買物体験をいきいきと再体験したり、次の買物計画を立てたり、買物のためのお金を得ることにとらわれたりしている。
□ 快感や興奮を得るためにどんどん高額な物を買いたくなる。
□ 買物をやめたり、その金額を減らす努力を繰り返したりしたことがあるが、うまくいかなかった。
□ 買い物をやめたり、その金額を減らそうとしたりすると、落ち着かずイライラする。
□ 現実の問題からの逃避や不快な気分の解消のために買物をする。
□ 買いそびれた品物を後日、探し求めに行くことが多い。
□ 買物にのめり込んでいることを隠すために、家族や友人にうそをつく。
□ 買物の資金を得るため、盗みや詐欺、売春など、非合法な行為をしたことがある。
□ 買い物にのめり込みすぎて、大切な人間関係や仕事などを失いかけた、または失ったことがある。
□ 買物で経済状態が悪くなり、他人にお金を貸してくれるように頼んだことがある。
(参考:「強迫買い物症の診断基準」昭和大学病院精神科大坪天平他」)

 以上のチェックで、買い物依存の傾向が強いのかも、と思ったあなた。ただ買い物を控えるだけでなく、なぜそんなにも買い物にハマってしまうのか?その根本原因を探ることが重要です。なるべく早くお医者さんやカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。

幸せを呼び込むポイント
・依存傾向は誰にでもあるが、「やめたくてもやめられない」状態が依存症
・経済的な問題にまで波及してしまうことが多い
・自覚することが重要。なるべく早く専門家の助けを借りましょう


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