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物流情報マガジン 12月9日: AWS IoT RoboRunner

BLINK株式会社の浅井です。本日のマガジンでは今年で10回目となる技術系カンファレンスである「re:Invent」で発表されたAWS IoT RoboRunnerについて見ていきたいと思います。AWS IoT RoboRunnerを用いることで異なるベンダーの配送ロボットをまとめて管理が可能になります。複数のロボットの情報を中央集権的に集めて連携や可視化を行います。
今日では、配送ロボットの管理はそれぞれ別で行われていることが大半であり、別々のベンダーが製造したロボット間同士のオーケストレーションが実現されているケースはまれです。AWS IoT RoboRunnerによってどのようなことが可能になるのかを見ていきたいと思います。

機能1: Centralized Data Repository

Vehicle/Fleet Registry

モバイルロボットの情報をもつレジストリ機能になります。 IDなどの基本的な情報からモデル情報(おそらくサイズなど)もここで管理されるとのことです。

Destination Registry

複数ロボット間の目的地を管理する機能になります。フリート管理やタスク分配、経路探索機能からなり、特定の経路やエリアへのエントリーや離脱を指示できる機能も提供されています。

Task Registry

モバイルロボットが行う物資の運搬やメンテナンスタスクをモデル化、管理する機能になります。単一もしくは複数のロボットに顧客が独自に定義したタスクを振り分ける機能が提供されています。全体のタスクや個別のロボットに割り当てられたタスクをそれぞれを管理することもできるようです。

機能2: Task Manager Library

centralized data repositoryからデータを受け取り、タスクの割当やロボット間のすれ違いを管理する機能です。サンプルとしてFIFO(first-in, first-out)アルゴリズムをもとに優先付けを行う機能が実装されており、AWS Lambda関数を用いて独自に優先順位をカスタマイズできるようになっています。

機能3: Fleet Gateway Library

Task Managerとデータのやり取りを行い、他のロボットベンダーのフリートマネジメントシステムにタスクを送るゲートウェイ機能になります。
最新のモバイルロボットの情報や目的地、タスクの状態などを管理します。複数のベンダーのフリートマネジメントシステムをサポートしており、サンプルを試すことができるようになっているようです。

配送ロボットやモバイルロボットを用いた実証実験が日本でも多く行われるようになってきました。

複数台・種類のロボットを管理するとなると、仕様の違いや車両間の連携といった別の問題が出てきます。AWS IoT RoboRunnerを用いることでこれらの実装が楽になり社会実装に一歩近づくといいですね。


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