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ブラインドライターズでオフ会開催しました!

久しぶりに、ブラインドライターズのオフ会を開催しました。
最後に集まったのはコロナ前、確か2019年だったので4年くらい前です。光陰矢のごとし。

うちの会社はフルリモートなので、スタッフは全国にいます。そのため、声しか聞いたことのない人、声すら聞いたことのない人がけっこうたくさんいます。
今回は九州からKさんが上京するご用事があるとのことで、「じゃあ集まろっか」になりました。

オフ会は久々ですが、キックボクシングの体験会やイベントの練習などで、個別に集合することはあります。先日、別スタッフと待ち合わせをしたときのこと。そのスタッフは晴眼者の方と一緒に来ていました。2人の様子から、ご家族なのかな、という感じ。ところがわくい犬はその時、スタッフに「押忍」とか声をかけてそのまま喋り始めてしまい、ご家族にご挨拶もしなかったのです。ひとりで来ていると勝手に思ってたのもありますが、なんか目に入らなかったというか。
でも後で考えたら、大人としてはってか、会社の代表としてはちゃんとご挨拶をするべきだったのではないか……! と大変反省しておりました。

さてオフ会当日です。古参スタッフのまちゃみと直美さん、Mくんは見知った仲ですが、就職して最近ご無沙汰のFくんは、月1開催のオンライン定例会に来たのを和久井が拉致しての緊急参加、会うのは2回目でした。そして九州在住のKさんは初対面。
それから管理や経理まわりをやってくれているNさんにも、まだお会いしたことがありませんでした。わくい犬は細かい作業が心の底から嫌いなので、すごく大量にご依頼いただいた案件の請求書などは「途中まで作ったら力尽きました」とか言ってNさんに放り投げています。あとは「どうしても計算が合わない!」というときも泣きつくと調べてくれます。普段からものすごくお世話になっているので、お目にかかれるのを楽しみにしていたのです。何年もほぼ毎日やり取りしていながらの初対面。粗相のないよう、日ごろの感謝の気持ちを最初のご挨拶で伝えなければ……!

集合場所に行くと、白杖を持った4名グループがいました。あれに違いない。
まちゃみ、直美さんはすぐに分かります。知らない顔の人がいますが、初対面のKさんでしょう。それから、Fくんを誘導している女性がいます。Fくんのガイドさんでしょうか。わくい犬は先日の失敗を思い出しました。……今日はガイドさんにもちゃんと挨拶をせねば!

「こんにちは!」
元気よく挨拶をしました。
だいたい人とのコミュニケーションは「挨拶」と「ありがとう」「すみません」がちゃんと言えれば大丈夫。
するとガイドさんは、
「和久井さんはイメージと違いますね」
と言います。
おや、このガイドさんは私のことを知っている……ネットの写真を見ていたそうなので、Fくんがどんな会社で働いているのかお調べになったのでしょうか。わくい犬の顔写真くらいはネットにバカスカ上がってますが、わくい犬のファンなのかなというおこがましい発想はさすがに大人なのでありません。
「でも声は同じですね」
なるほど、このガイドさんはご家族で、Fくんがリモート打ち合わせの時などに後ろから画面を覗いていたのでしょうか。

気づくと集合時間を過ぎていました。まだ来ていないスタッフがいます。
わくい犬はみんなの顔を確認しました。
来ていないのは、Mくんと、それからNさん。
待ち遠しいNさんとの初対面です。会ったら即座に愛を伝えなければ。

わくい犬が、
「あと来ていないのはMくんと、Nさんかな」
と言うと、ガイドさんはものすごく申し訳なさそうに、
「あの……Nです……」
と言いました。
周囲からも、「Nさん、Nさん!」と補足の説明が湧いてます。

あ、あなたはガイドさんではなくてNさんでしたか……!
思い込みは頭の悪い証拠ですが、初対面で御礼どころか、いつも通り頭の悪いところをお見せすることができました。

ちなみにMくんは「東改札」集合だっつってんのに「中央東口」に連れて行かれて、時間に大遅刻。アテンドする人はちゃんと責任持って連れてってほしいものです。

さて、ブラインドライターズのオフ会は、いつも個室があるお店を予約します。
視覚障害者がいっぱいいるので、静かな場所がよいのです。
それから、なるべく駅チカ。
今回は新宿で探したのですが、スンガリーというロシア料理屋さんに行きました。

「混雑したら個室貸切ではなくなるかも」とは言われましたが、大変静かだったうえに、みなさんとても親切で、しかも美味しくて、最高に素敵なお店でした。
こちらが配慮をお願いすると、さっと対応してくださり、勘どころもよくて次から修正してくださいました。ソフトも最高です。
割と食べやすいものが多かったんじゃないでしょうか。
みんなからも好評で、わくい犬が、「ここ、誰が予約したんだっけ……」と何度もつぶやくという、面倒くさいことになりました。


ロシアンティーは、ジャムをお茶の中にぶっ込むのではなく、ジャムをなめなめしてからお茶を飲むのだそうです。ジャムは3種類。チェリー、いちごとバニラ、バラでした。

わくい犬は面倒見がまったくよくないので、オフ会のときも最低限しかアテンドしません。
「テーブルの上にカトラリーが置いてありまーす。1時の方向にグラスがありまーす」
と、ざっくり口頭で説明したら、あとは放置です。
あれこれ世話を焼かないのがブラインドライターズスタイルです。
ほんとか。でもまあ、みんな大人だし。
世話を焼かなきゃと思ったら酒も飲めないし。

とりあえずみんな翌日に「楽しかった」と言ってくれて安心しました。
会社の飲み会、イヤイヤだったら悲しいですもんね。
楽しいのは社長だけとかさ。

そうそう、会が終わるころに、みんなでお土産交換会になりました。
みんなほんとに気が効いてます! Kさんなんてものすごい量のお土産持って来てくれました。いくら使ったんだろう!? 「マンゴーのたまご」なんて1人4つももらっちゃいました、すご! Nさんは薬剤師さんでもあるのですが、手作りのハーブソルト。魔女っぽいですね。
わくい犬はさすがの手ぶらです。お土産なんて思いつきもしなかったぜ!

赤どりの炭火焼き、ハーブソルト、マンゴーのたまご、ストロベリークッキー、スタバのカード。
すでに食べちゃったり使っちゃったりしたヤツは写ってません、すまん!

さて、スンガリーは、ロシア、ウクライナ、ジョージアのお料理を提供しているお店です。
先日、ロシアの雑貨屋さんでボルシチの素を買ったら、ウクライナ女子から「なんでロシアのお店でウクライナ料理のボルシチを売ってるのだ」と、少々非難めいた感じで言われました。
私たちからすると「元ソ連」じゃんって感じですが、もしかしたら韓国雑貨屋さんに日本のものを売ってるくらい、現地の方には違和感があるのかもしれません。
お店を出るときに、スタッフの方に「戦争になってしまいましたが、大丈夫でしたか?」と聞いてみました。
すると、
「開戦直後は、日本から出て行けとか、非難の電話がたくさんありました」
とのこと。
心が狭いのは日本人でしたか!!
来日しているロシア人の方になんら責任のないことでしょう。日米戦争時にアメリカに移住していた日系の方たちが大変な苦労をされたことはリトル・トーキョーにある全米日系人博物館で読みました。
国同士が揉めていても、草の根では仲良くしたいですね。

というわけで4年ぶりのブラインドライターズオフ会は無事に終了いたしました。
よかったよかった。
またみんなで集まりましょう!

依頼が立て込む中、集まってくれたみなさん、ありがとうございました!


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