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過食嘔吐の日々〜C型肝炎編〜

気づけばC型肝炎だった

大学を卒業し、病院で血液検査を受けたことがありました。

毎日、だるくてだるくて仕方なかったのです。

ベッドから起き上がるのにも、ものすごい重力との闘い・・・

という感じの日々でした。

さすがに心配で、病院に行ったのですが、

その血液検査でまさかのC型肝炎だったことが分かったのでした。

2010年当時(今からすればもう10年以上前だわなw)でさえ、

C型肝炎に20代の若者がなることはかなり珍しかったのです。


C型肝炎の感染経路

感染経路は、こんな感じ。

薬物注射の使用者
鼻腔内投与薬を使用したことのある人
感染した血液製剤を投与された人、十分な感染症管理を行っていない医療施設で侵襲的な医療処置を受けた人
HCVに感染している母親から生まれた子ども
HCVに感染したセックス・パートナーがいる人
HIV感染者
服役中の人、又は服役したことのある人
タトゥーやピアスをしたことのある人
まあ、現在の私はすっごいだっさいタトゥーが入ってはいるものの、

感染当時はまだタトゥーが入っていなかったので、

まあ、「薬物注射の使用者」が一番有力だよね。


薬物注射の使用者

薬物注射の使用者と言ったって、

これっていわゆる「回し打ち」を指すのだと思うのですが、

注射を回している人々の中にC型肝炎の人がいなければ感染しません。

残念ながら、私の場合はいたんですよね。

それが、前回の記事(か、前々回の記事)で書いた元ヤクザのおっさんね。

私は幸いなことに自分で自分に注射できるほどメンタル強くないので、

全部やってもらってたんです。

それは結果的に良かったと思います。

何故なら、彼が私の人生から消えれば、覚醒剤も一緒に人生から消えるからです。

そして、その相手は服役もしたこともあり、

ガチガチのヤクザだったもので、C型肝炎ももれなく保持していたようです。

それを知らずに、私はお願いしてしまっていたのでした。

というか、C型肝炎なのも知らないけど、まさか同じ針使ってるとか思わないよね?w

人数分あったもん・・・まあ、そこらへんもケチられたのでしょうねw


ベッドから起き上がれなくなった

当時から少しはお酒を飲んではいたのですが、そもそも私はお酒が好きではありませんでした。

ですが、「弁護士パンツ突っ込まれ事件」から少し飲酒量が増えていたように思います。

飲むたびに、体がやたら重くなり、いつもとは違った感覚だったのを覚えています。

そして、とうとうベッドから起き上がれなくなりました。

体が物凄い重力を受けて、起き上がれない・・・そんな感覚でした。

努力しても起き上がれないのです。

今思えば、めちゃめちゃ怖い経験でした。

そして、とうとうこれはヤバイ!と気づいた私は、病院に行ったのでした。


肝硬変がかなり進んでいた

レントンゲンで確認したところ、だいぶ肝硬変が進んでいたようです。

肝炎は若ければ若いほど進行が早いことが多いのだと言われました。

今すぐにでも治療を始めた方がいいとのことで、そのまま入院をしました。

そして、ピストル?のようなもので肋骨の間から、

肝臓に針を突き刺して、肝臓の一部を取ってくる検査が行われました。

肋骨の間にする麻酔が痛いのなんのって・・・

いつも思うけど、麻酔が痛いのは致命的だし、なかなかの本末転倒具合だよね?

それで、肝臓の一部をとって検査しても、やっぱり結構な肝硬変具合でした。

よく普通に生活してたな、私。笑

てか、そこまでひどいのによく毎晩酒飲んでたよな。


地味に低い完治する可能性

当時は、今ほど薬や治療方法も進んでいませんでした。

さっき調べたら、今って飲み薬で100%治るんだね、びっくりした。

その時、先生に言われたのは、インターフェロンという薬で治療するけれど、

完治する確証はありません。

確証ないって言われたの今思い出したけど、当時はとんでもないことだったんだよね、C型肝炎って。

治療薬もインターフェロンのペガシスという注射で、

抗癌剤として使われている薬だったりしました。

一発目は、もちろん病院で打ってもらったんだけど、40度近い高熱を出しました。

今でも思い出すと非常に恐ろしいんだけど、40度近く熱を出して夜中目覚めた時、

私は、私が誰だかわからなかったんです。

それがどれだけ恐ろしかったか・・・

薬が悪さをしたのか、高熱すぎたからかは正直今でもわかりません。

ナースコールで看護婦さんを呼ぶことは理解していたらしく、

看護婦さんにずっと肩を揺さぶられて、ようやく私は私であることを思い出しました。

インターフェロン、恐るべし。


抜け続ける毛

インターフェロンという注射を毎週注射しに病院に行かなくてはなりませんでした。

最低でも3ヶ月は通っていたと思います。

よくがん治療中の人が頭つるっぱげになったりしますが、

その気持ち、痛いほどわかります。

恐ろしいほど毛が抜けます。

極論、風が吹いただけでも抜けます。

”まじか・・・こんなに抜けるのか”

と絶望したのを今でも覚えています。

なので、当時はバイトで食いついないでましたので、

バイト先には事情を話して、ニット帽を被らせてもらっていました。

ま、バイト先の人からしたら、完全に元ヤク中の人だよねw


完治

そんなこんなで、先生も当時びっくりするほどの回復力を見せ、

私は6ヶ月後には完治してました。

また、定期的に検査にくるようにと言われていますが、

毎年の健康診断で肝臓の数値は正常なので、再発はしておりません!

若いって進行も早いけど、回復も早いんだと思う。

それは、一長一短だけれど、私にとっては良かったです。


C型肝炎メリット・デメリット

メリット

普通、メリットなんてないだろ?って思うと思います。

が、

覚えておりますでしょうか・・・

このブログは、摂食障害の人のためのブログなのですよ。

(たまに私自身、全然関係ない記事書いてるときありますが)

メリットが一つだけありました。

それは、

過食嘔吐がぱったり止まったこと!!!

その時思ったのは、摂食障害ってもしかしたらもっとひどい窮地に追い込まれたら、やらなくなる、というよりやる気も起きないんじゃ・・・ということでした。

肋骨の隙間から、銃みたいなもので撃ち抜かれた時、

あ、もう当分吐くとかマジ無理怖い無理

ってなりました。

そして、そこから超健康的な食事を3食食べ始めたのでした。

もちろん、お酒は一滴も呑みませんでした。

今思えば、奇跡に近いですが。

最近は、抜歯&インプラント2本した日でさえもワイン1本飲みますからね。

(次の日は枕が血だらけでした)

でも、それで過食嘔吐がストップしたのはある意味ショック療法なので、

全くお勧めいたしません!!

というか、病気とかすぐなれるもんじゃないので。


デメリット

こっちは書いたらキリがありません。

献血できません
臓器提供カードに希望を書いても提供されません
自分、汚れてる感半端ないです
今なっても完全ヤク中疑われます

とか。笑

調べ上げたところ、

女性は性行為で男性からうつる可能性はほとんどないそうです。

男性は、女性が生理中とかで自分の息子が傷ついてたりするとまあたまにやばいみたい。

ま、でも、そんなことしないかw

母乳で感染することはないですが、子供になんらかの形で感染するリスクはゼロではありませんので、気をつけてください。

完治すれば、感染リスクはありませんので、完治してから子供作ってください。

まあ、いろいろ書きましたが、2021年の世の中にC型肝炎の人ってまだ生存してるのかな?笑


みなさま、くれぐれも自分の体は自分で大切に守ってあげてくださいね〜(経験者は語る)

つづく (まだまだ治らないよ!)

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