術後の様子(6月)

【退院後1週間目】
 入院中、普段通りのケアができなかったので、
 顔の肌がゴワゴワ。
 元に戻るまで数日かかる。
 傷周り、広範囲で触覚は麻痺状態。
 右胸のすぐ横の脇部分と右上腕の
 内側は触ると打ち身のような痛み。
 腕を動かしたりした時に、胸の痛みは
 そこまでではないものの脇下の痛みに
 結構びっくり。
 ちょっとした動作が全部響いてきて、
 歩く時の振動、テーブルを拭いたり
 食器を洗ったりする動作、ベッドから
 手をついて起き上がるのがしんどかったり。
 そんなことでも脇に力が入ってたんだと実感。
 患部を中心に、右胸から脇、右上腕部まで
 熱を持っている。
 Tシャツなど上から被る系の洋服(特に
 身体にピッタリとフィットするタイプ)は
 着るのも脱ぐのも痛いので慎重に。
 (前開きのシャツを普段着ないのが
 こんなところで弊害に(^_^;))
 ブラは引き続き、前開きのソフトブラ。
 まだ湯船には浸かれず、シャワーのみ。
 身体を洗う際もテープが剥がれる心配と
 患部に触れた時の痛みから、タオルでは
 擦れず手に取った泡で優しく洗うだけ。
 睡眠時は、まだ右を下にしては寝られない。
 左を下にしても右腕の重みが患部を
 圧迫して痛いので、両腕で抱えられるくらいの
 大きなぬいぐるみを抱いて、
 腕の重みを軽減。
 (ぬいぐるみなければ、大きめの枕や
 クッションを抱えると寝やすそう)
 重い物はまだ持てないし、歩行速度も遅め。
 痛いながらも腕周りが固くならないよう
 朝と晩、それから日中も気になったらリハビリ。
 病院で教えてもらった動き一つ一つを
 痛みが少し和らぐまでやる。
 腕を戻す時も結構痛いので、気を付けながら
 ゆっくり戻す。


 痛み止めは、退院後3日目くらいには
 服用してもしなくても痛みの度合いが
 変わらなくなってきたので、そこで服用中止。

【6月6日】
 婦人科受診の結果を聞きに行く日。
 下半身は手術と関係ないので、体力が
 どれくらい戻っているのか病院まで
 歩いてみることに。
 通常なら片道約30分だけど、まだその速度では
 歩けないので、時間をかけてゆっくりと。
 検査結果は、問題なし。
 ただ、ホルモン剤の服用が再開すると
 子宮体癌のリスクは出てくるので、
 約半年後に再受診。
 行きの徒歩が問題なかったので帰りも
 歩いてみたら、まだ血が足りてなかったのか
 時期尚早だったみたいで途中のベンチで
 休憩してから帰宅。
 途中休んだけど、往復で8,500歩近く
 歩けたからまずまずの回復。

【退院後2週間目】
 リハビリのおかげで少しずつ腕の
 可動範囲が広がり、まだ色々な動作が
 響いて痛みはあるものの、1週目ほどの
 痛みはなくなる。
 リハビリの動きを最初より深めにしたり、
 他の動きも追加していく。
 患部周りの熱はまだ少しあって、感覚も
 麻痺状態が続く。
 歩行速度が通常に近づく。
 お風呂はまだシャワーのみ。
 患部は手に取った泡で洗う。
 右側を下にして寝るのはまだ無理。

【6月14日】
 BRCA遺伝子の検査。
 遺伝子の中にあるBRCA1、BRCA2が
 変異していると癌になりやすいらしく、
 正常であるかどうかを確認するための検査。
 研修医さんらしき人も2人同席の上、
 30分くらい掛けてしっかりと検査内容の
 説明を受ける。
 日本での症例としてデータ化されているのは
 まだ3,000人強の分しかないらしい。
 検査を受けてもデータ提供を拒否する方
 (その気持ちもわかる)もいるとのことで、
 まだまだデータ数が少ないと。
 私はデータ提供することに抵抗はないので、
 それならば、と活用してもらうことに。
 《何かしら医療の糧になるといいな》
 その後、採血。
 検査は海外で行われるため、採血の
 注射自体海外用らしく、いつもと
 勝手が違いそう。
 検体は、この日のうちに成田を出発するらしい。
 
 遺伝子検査については差別の対象になるから
 話すのは気を付けて、と言われる。
 遺伝子は変えようがないから他人には
 話さない方がいいと。
 《はて?差別?この検査で差別になる
 理由って何だろう?
 結果がわかっても誰かに感染するわけでも
 ないし…
 若い人だと自分の子供への影響が
 ゼロではないだろうからそれかな…
 でも、癌になった時点でその話は
 あり得ることだしな。
 よくわからないな》

 患部に貼っていたテープが
 剥がれかけていることも伝えたら、
 もう全部剥がして大丈夫とのことで
 取ってもらい、縫い傷がどんな状態なのか
 やっとわかることに。
 →自宅で鏡越しに見たら、縫い傷は
  もうただの線でビックリ。
  縫い傷の長さは想像してた通り
  右胸に約10㎝、右脇下に約3㎝くらいだけど、
  傷は一直線の傷が1本ずつあるだけ。
  昔誰かに見せてもらった縫い傷とは
  全く異なり、医療技術の進歩に感動。
  そして、確かに胸の脇近くに凹みが
  あるものの正面から気になるほどではなく、
  直径約5㎝切り取ってもこの程度なのだと
  ちょっと安心。

 歩行時に響いていた患部への痛みもおさまり、
 歩行速度も戻ってきたので、前回よりも
 更に歩いてみることに。
 帰りにちょっと足がつりそうになったけど、
 往復で13,000歩以上歩けたので、上々。

【退院後3週間目】
 歩行速度は通常に。
 これまでのリハビリで痛かった脇付近の
 痛みが落ち着いてきたと思ったら、
 今度は傷口から少し下のアンダー
 バスト辺りが痛みだす。
 恐らく回復してきてるからこそ、
 それまで麻痺して感じてなかった痛みを
 感じるようになっていて、
 腕を伸ばした時の痛みも強い。
 なので、その辺りが緩むように念入りに
 リハビリ。
 シャワー時にタオルで軽くなら擦れるように、
 右を下にしても寝られるようになる。

【退院後4週間目】
 アンダーバストの痛みが少し和らいだと
 思ったら、次は右脇腹に痛みが移動。
 全部組織繋がってるもんね、仕方ない。
 少しずつ、少しずつ。
 患部周りの広範囲の麻痺も落ち着いて
 この頃は患部周りだけが麻痺。

【6月25日】
 摘出した部分の病理検査の結果。
 余分に切除した箇所に癌細胞の広がりはなく、
 綺麗に摘出できてる。
 リンパに0.2㎜程度のとても小さな
 癌細胞はあったけれど、この後で
 放射線治療をするので、問題ないだろうとのこと。
 この日から湯船OK。
 ワイヤー付ブラも傷が痛くなければOK。
 今から放射線治療の準備を始められるけど、
 BRCA遺伝子検査の結果によって
 予防的全摘をした場合、
 (結果がどうであれ、全摘するかは自分の判断)
 放射線治療の必要性がなくなるため、
 先生と相談して遺伝子検査の結果が出てから
 放射線治療の準備をすることに。
 術後からずっと体温が36.8℃~37.6℃辺りを
 行ったり来たりしているので、少し様子見。

 BRCA遺伝子検査とは別で、「オンコタイプ
 DX乳がん再発スコアプログラム」というものも
 受けることに。
 手術時に摘出した組織から21個の遺伝子の
 発現量を調べるもので、それにより再発リスクが
 どれくらいあるかがわかり、化学療法
 (抗がん剤)もやった方がいいかがわかる。
 検体が海外に送られるので、結果は3週間後。


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