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Mercury Retrograde September 2022

9月10日(水)に、天秤座で水星が逆行を開始しました。天秤座から乙女座にかけて逆行します。
水星は1年に3回から4回逆行し、今回は今年3回目の逆行です。

水星は、9月23日に乙女座に出戻り、10月2日に逆行終了します。
順行に戻って、10月11日に天秤座に再入宮。
最初に逆行を開始した位置(つまり9月10日の位置)に戻るのは、10月17日頃です。

天体の逆行は、地球から見てそう見えるわけで、実際に天体が逆走しているのではありませんが、逆行中の水星は地球に接近している状態です。
占星術では天体の逆行が、地球に生活する私たちの意識に影響すると考えています。とくに水星は身近な天体であるため、その影響は大きく感じやすいです。

今回の逆行では、水星は風サインの天秤座から土サインの乙女座へと戻ります。前回の逆行も同じように風のサインから始まり、土のサインで逆行を終了しました。(1回目:水瓶座から山羊座へ。2回目:双子座から牡牛座へ)
ちなみに2021年は、風のサイン内での逆行でした。明けて2023年は、土のサイン内だけで水星は逆行します。つまり、今年の水星逆行は、風から土への移行期、風と土をつなぐ役目もあるようです。

水星逆行で起きること

水星逆行で起きる影響として、有名なのは電車の遅延、交通機関のトラブルや事故、通信障害、家電やPCの故障、誤作動など。
また契約のトラブルもあります。家電の新規購入や、物品の購買契約には、仕様や契約内容の確認を欠かさないように注意してください。

水星は双子座と乙女座の主星であるため、逆行すると双子座の対極の射手座、乙女座の対極の魚座のそれぞれの否定的な部分も刺激されます。
射手座のネガティブは、安易な考え、甘い判断。現実逃避。
魚座のネガティブは、他力本願、依存、陶酔。

しかし、水星逆行にはギフトもあって、懐かしい人や物との再会や、失くしたものが出てくるということもあります。
でも、昔の恋人と再会しても、復縁は期待しないほうがいいでしょう(苦笑)。別れた原因になった問題が解消されていない限り、また同じことを繰り返しますよ。
ちなみに復縁は、金星逆行が担当します。残念ながら今年は、金星は逆行しません。

最近の水星逆行で、私に起きたことをお話しますと、昨年末の水星逆行では、亡くなった母の兄弟姉妹から数十年前の遺産相続の件で連絡がありました。
母は3歳で養女に出されたため、私もそんな親戚がいるとはうっすらとしか聞いたことがなかったのでびっくりでした。すでに母も亡くなっており、私は権利を放棄しました。
今年5月の水星逆行では、洗濯機とパソコンが壊れました。それから、母の姉たちの写真が送られてきました。母が生きていたらどんなにか喜んだことでしょう。

そして今回は、以前の会社の同僚が、9年前に数秘鑑定をした書いて贈った内容が「すごい当たっていた」と言ってメールを送ってくれました。

画像がセンシティブ扱いになっていますが、同僚が9年間持っていてくれたメモ帳の写真です。

天秤座での逆行

さて、今回の水星逆行は、占星術で扱うメインの10天体のうち6天体が逆行しているため、物事の流れが遅々として進まない、まるで牛歩のように感じられるかもしれません。

逆行は、まず天秤座で始まりました。
人間関係がテーマの天秤座で水星逆行が起きる時は、パートナーシップ(ビジネスパートナーも含む)の見直しなどが起きます。
コミュニケーションの行き違いによる、人間関係のトラブルが発生しやすくなりますが、それによって自分がどのような気持ちを相手に抱いていたか、逆に相手がどんな風に自分を見ていたかが明らかになるのかもしれませんね。

たとえば、これまで穏便に交流できていたけれど、お互いに言いたいことを言わずに我慢していたので、フラストレーションが爆発してしまうとか。
しかし、それによってお互いに言いにくかったことが言えて、新たな信頼関係を結ぶことも出来るでしょう。
天秤座で起きる逆行は、人間関係のバランスを見直す、修正する、ご縁を結び直すチャンスになると思います。

また、パワハラやセクハラなどハラスメントも起きてくるかもしれません。
日本ではあまり目立ちませんが、人種差別もテーマになりそうです。
これらは、つまり「愛」「愛情」の問題ですね。

逆行水星のカジミ

そして、水星は9月23日に乙女座に出戻ります。23日は、太陽が乙女座から天秤座へ移動する、秋分です。
同じ日に、水星は天秤座から乙女座へ戻るというのも興味深いですね。

先に述べたように、風のサインから地のサインへの逆行です。
現実的な視点で、計画を見直す、予算を修正するなど、フワフワと舞い上がる風船をしっかりと留めておくような感じのエネルギーです。

水星は逆行しながら太陽とぴったり重なります。太陽と天体がオーブ0.16分以内で重なることをカジミ(「王と一緒の椅子に座る人」の喩)と言いますが、カジミの天体は太陽から力を授けられると占星術では考えます。
下のホロスコープは、太陽が天秤座に入った秋分図ですが(秋分の星読みは後日にします。)、太陽と水星の度数を見比べると、太陽が天秤座に入ってからカジミが起こり、太陽から力をもらった(指令を受けた)水星が乙女座に戻っていくように感じられます。

2022年秋分図

乙女座での逆行

乙女座での逆行は、約10日ほどになりますが、乙女座水星の優れた管理能力に支障が出やすいので、約束を忘れたり、ダブルブッキングしてしまったり、遅刻したり、日々のルーチンもサボりがちになったりするでしょう。
スケジュールを日々確認するのをお忘れなく。

秋分図では、水星は、太陽、金星とコンジャンクション。木星、海王星とはオポジション。冥王星とはトラインになっています。

水星と木星のオポジションは、事が大きくなりやすいです。
壮大なロマンを夢見るのですが、そのアイデアは安易で無計画だったり、自信過剰、現実逃避だったりします。また発言が大胆になり、大言壮語が原因で周囲の人とトラブルになる可能性も。
自分の考えや計画を見直すこと。謙虚でいることで、トラブル回避できるでしょう。

冥王星とのトラインは、変容を促すエネルギーです。
変容は、私たちの内側で起こるものなので、自分の考え、価値観が変わる可能性があります。
冥王星は、牡牛座の天王星とトライン。ここも価値観の変化を表しているようです。

変容は、さなぎが蝶に変わる時に似ています。さなぎの内部で起きていることを想像してみてください。蝶になるために起きている変化は、大変苦しいものでしょう。しかし、それは外側からはわからない。
それと同じで、私たちの活動は滞っているように感じられるのですが、潜在意識では大きな変化が起きているでしょう。
むしろこの時期は、外部の活動を減らし、瞑想の時間を増やすなどして、自分の心の中に見つめ、古い価値観や不要な人間関係を手放すことに当てた方がよさそうです。

26日、天秤座の新月

秋分の3日後が新月です。新月は、新しいサイクルのスタート。
水星は乙女座の27度にいて、天秤座2度の太陽、月、乙女座25度の金星とコンジャンクション。双子座18度の火星とゆるくスクエアになっています。

コンフォートゾーンへの刺激が感じられます。たとえば、健康管理(生活習慣、食生活など)や住環境の見直しがしやすいと思います。
健康情報を多く目にしたり、環境問題について考える感じです。良くも悪くも誤情報も含め、そういった情報が増えるのかもしれませんね。
肉体のメンテナンス(肉体改造)や自然で安全な食べ物に注意を払ったり、断捨離なども進みそうです。

まとめ

10月2日、水星は逆行を終了し、ゆっくりと天秤座へ戻っていきます。天秤座に再入宮するのは、10月11日。
逆行終了しても、アフターシャドウがありますので、本来の水星らしさを取り戻すのは17日以降になるでしょう。この間は逆行の余韻の中にいますが、人間関係の修復や改善に良い時でもあると思います。逆行中の問題を解決していきましょう。

天体の逆行は、見直し期間。
人間関係のバランスを保ちたい天秤座と、奉仕精神の乙女座で起きるので、関係性が平等か偏りがあるかを映し出すでしょう。問題がある場合、自己卑下の癖や自分が自分自身を大切にしていないなどの原因が考えられます。
他者よりもまず自分自身のケアをする期間として、焦らずにポジティブな意識を忘れずにお過ごしください。

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