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1999年8月の皆既日食とノストラダムス予言

以前、youtubeにUPした動画で、ノストラダムスは地球滅亡を予言したのではなく、1999年8月11日の日食のことを言っていたという話をしたことがありますが、先日、占星術家の松村潔先生の動画を拝見したら、まさにそのことをお話されていました。

松村先生の動画は、私には理解が難しいと感じることが多いですが、同じ動画のお話で、私的に合点がいったことがほかにもありました。

ノストラダムスの大予言とは

ノストラダムスを預言者だと思っている方が多いと思いますが、彼は占星術師でした。いえ、錬金術師だったと言ったほうがいいかも知れません。
もともとは医者(薬草医)で、1540年代にペストが流行ったときは治療に尽力しました。彼が占星術師として執筆を始めたのは1550年頃です。

ノストラダムスはの先祖はユダヤ人で、祖父の時代にユダヤ教からキリスト教に改宗し、名前をノートルダムに改めたと言われています。
本名は、フランス語でミシェル・ド・ノートルダム (Michel de Nostredame) で、ノストラダムスの名は姓をラテン語風に綴ったものだそうです。
ノストラダムスについては、別記事で詳しく書きたいと思います。

日本でノストラダムスの大予言が流行ったのは、ルポライター五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』(1973年)がきっかけでした。
翌年、映画にもなっています。爆発的な売れ行きでノストラダムスの予言集はシリーズ化されています。また『ノストラダムスの大予言』は、オウム真理教の終末観に影響を与えたと言われています。

五島勉氏は2020年6月16日に90歳で亡くなっていますが、北海道函館出身で正教会の家庭に生まれ育ち、五島氏自身は反ユダヤ主義(ユダヤ陰謀論)の傾向があったそうです。なるほど、と思いました。

1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
百詩篇 第10巻72番)

ノストラダムスが予言した1999年7か月

1999年7の月は当時ユリウス暦での日付で、現在の暦になおすと1999年8月になります。1999年は8月に皆既日食があり、ノストラダムスはこの日食のことを言っていたことがわかっています。

このときの日食は、不動宮のグランドクロスが出来ていました。
松村潔先生によると(動画ではルル・ラブア先生の名前を出されて)「古い占星術ではグランドクロスは最凶だ」と考えられていたそうです。

しかし、ノストラダムスの時代は、土星までしか発見されていません。なので、ノストラダムスはグランドクロスが出来ることは知らなかったでしょう。

でも、太陽がホームグラウンドの獅子座にあり、皆既日食が起きる、これはとっても稀、珍しいことだそうです。
しかも火星と土星が太陽に対してスクエアになっている(Tスクエア)ということは何かが起きるんじゃないかと予感させます。
古代の占星術では、太陽は人間の国王の表していると考えていましたから、
日食は王の力が減退するという意味で不吉なものと思われていました。

太陽は獅子座18度、皆既月食なのでノードも近くにあります。
火星は蠍座16度、土星は牡牛座16度。そして未発見の天王星は、水瓶座14度。いずれも不動サインです。
これはアバターズゲートですよね。厳密にはオーブ1度で、14度~16度の範囲になるので、太陽はハズレてしまうんですが。

タロットカード21「世界」の左上=天使は、水瓶座15度エンジェルズゲート。
左下=牡牛は、牡牛座15度ブルズゲート。右下のライオンは、獅子座15度ライオンズゲート。右上の鷲は、蠍座15度イーグルズゲート。
これらのゲートは、アングル(枢軸)からはそれぞれにセミスクエアです。

セミスクエア(45度)は、円の八分割。
松村先生によると「セミスクエアは集中力がある、緊張感がある、エネルギーがたまる」と。動画では、水瓶座15度と牡牛座15度は90度になるので、その間に45度にエネルギーが溜まって行動(牡羊座0度)が生まれると興味深いお話をされていました。

みずがめ座とおうし座の摩擦で、新しい行動(おひつじ座)が生まれる。21世界のカード。ノストラダムスの大予言。https://youtu.be/hpTUxhL2J44

アンゴルモアの大王がやってくるとは

予言の「マルスの前後に」のマルスは火星のことです。
火星は蠍座16度にあり、その前後は天秤座0度、山羊座0度です。
天秤座0度は、だいたい9月23日、24日、25日。山羊座0度は、12月22日、23日、24日。蠍座15度は、11月7日、8日、9日。

「7の月」は、9月のことではないかという説もあります。

7月を表す単語は普通は juillet であるが、そのように書かずに敢えて sept mois (7の月) と書いたのは、septembre(9月)を指す婉曲語法で、実際には9月のことであるという指摘もある(sept は「7」の意で、septembre とは語源的には「7番目の月」という意味)。

ふと思ったんですが、天秤座0度は秋分、山羊座0度は冬至の頃。天秤座から山羊座までの季節は収穫時期です。つまり、時代劇に出てくる年貢を納める時期じゃないかと思いませんか。
イングランドでは、冬至の頃に1年分の給料を払うシステムがあったそうです。ノストラダムスがいたフランスではどうだったかわかりませんが、収穫量によって支払われるお金の増減もあったかも知れない。

「アンゴルモアの大王」とは、ノストラダムス時代のフランス王ヴァロワ=アングレーム家フランソワ1世を指していたと言われています。
1568年版の原文は "un grand Roi deffraieur"(支払い役の大王)となっているそうです。当時のことですので、誤訳や誤植もあっただろうと思いますが。
フランソワ1世は、税収増を目的とする一連の行政改革を実施したそうなので、年貢の取り立てと関係ないとも言いきれない感じですね。

1999年8月11日の日食の影響は

この皆既日食のグランドクロスで何が起きたかというと、半年間に地震と洪水が多発しました。

1999年8月17日-トルコ:イズミット地震
マグニチュード7.4、トルコ史上最悪。17,000人が死亡、26,600人が負傷、60万人が家を失い、115,000の建物が破壊され、100億ドルの物的損害が発生しました。続いて250回の余震。

1999年9月4日-中国湖南省:洪水 
20,000戸の家屋が破壊され、77,000戸が家を失いました。

1999年9月7日-ギリシャ、アテネ:地震
マグニチュード5.9。137人が死亡、1,600人が負傷、70,000人が家を失いました。

1999年9月16日-ノースカロライナ州東部とバージニア州:ハリケーン
155 MPHの風が吹くハリケーンフロイドが20インチの雨を降らせ始め、その後の500年間の洪水により、ノースカロライナ州史上最悪の災害が発生。
47人が死亡、2,600戸が破壊、7,500戸が破壊されました。
100万頭以上の家畜が死亡したとも言われています。
9月下旬にさらに8〜10インチの雨が降り、洪水が悪化しました。

1999年9月21日-台湾、台北:地震
マグニチュード7.6。2,270人が死亡、7,800人が負傷し、100,000人が家を失いました。

1999年10月7日-メキシコ東部:1週間の大雨
40年間で最悪の洪水と土砂崩れが発生。349人が死亡し、20万人が家を失いました。

1999年10月29日-インド東部:サイクロン
155 MPHのサイクロンが発生し、インドで最悪の暴風雨災害に。10,000人以上が死亡、20万人が家を失いました。

1999年10月31日-ニューイングランド沖:ジェット機墜落
エジプト航空のジェット旅客機が大西洋に墜落。乗客217人全員が死亡しました。

1999年10月末-ベトナム:大雨
500人以上が死亡。

1999年11月12日-トルコ、デュズジェ:地震
マグニチュード7.2。750人が死亡、1,600人が負傷しました。

半年でこれ以上の災害や、それから飛行機事故がありました。

ノストラダムスの予言集

ノストラダムスは予言めいたことをよく書いていて、それゆえに彼のことを預言者だと思っている人が多いと思いますが、私はノストラダムスの予言は信じていません(苦笑)
「聖書っぽいことを書き残したかったのかな」程度に思っています。そう思った理由は、ノストラダムスについて書くときにまたお話します。

ミシェル・ノストラダムス師の予言集

松村先生も「ノストラダムスはストレートに物を言わない。いつも象徴に変換している」とおっしゃってましたが、はっきり言わないからいかようにも取れるんですよね。
そのせいで、ノストラダムス予言はプロパガンダに利用されていると思います。

松村先生のこちらの動画も興味深かったです。

アーリマン受肉説(1998年)と、1999年日食の転回点を、ひとつの世界線に併合しないでほしい https://youtu.be/Jjri8cPAnsc

シュタイナー( 1925年3月30日没)のアーリマン(反キリスト)受肉説は私も聞いたことがあり、1999年の日食と関係あるのかなと考えたことがありますが、松村先生は否定されています。
世界線の話は納得でした。私は、意識の階層=次元という言葉を使っています。

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