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Gates of the Avatars(神の化身の門)について

Gates of the AvatarsあるいはDivine Gatesは、黄道十二宮の 4 つの門です。

これらは、至点と分点の中間点にあり、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の15度の位置にあります。
4つのゲートの名前であるブル(牡牛)、ライオン(獅子)、鷲(蠍が変容した姿)、天使(人間が進化した)は、タロットカード10「運命の輪」に幼い姿が描かれ、21「世界」のカードでは聖獣となった姿が描かれています。

キリスト教会では、4聖獣を4人の聖人の化身にあてはめています。いずれも福音書を書いたイエス・キリストの弟子たちです。
聖ルカと牛
聖ヨハネとワシ
聖マルコとライオン
聖マタイと天使

ブダペスト・マティアス教会の説教壇のレリーフ

聖書の『エゼキエル書』には、預言者エゼキエルが見た幻が事細かに書かれています。現在は、エゼキエルの幻視に出てくる車輪とは、マカバ(merkaba)
と言われていますね。

彼らの顔は次のようであった。4 人はそれぞれ人間の顔をしており、右側にはライオンの顔があり、左側には牛の顔があった。それぞれがワシの顔をしていました。
 彼らの顔はそのようなものでした。彼らはそれぞれ上向きに広がる2つの翼を持ち、それぞれの翼は両側の生き物の翼に触れていました。そして、それぞれが体を覆う2つの翼を持っていました。
それぞれがまっすぐ進みました。精霊が行くところはどこでも、向きを変えずに行きます。
生き物の姿は燃える炭火のようであり、松明のようでもあった。火は生き物の間を行ったり来たりしました。それは明るく、稲妻がそこから飛び出しました。生き物は稲妻の閃光のように前後にスピードを上げました。

エゼキエルが見た幻視
エゼキエルの「運命の輪」

十字は太陽の至点と分点

また、牡羊座0度(春分)、蟹座0度(夏至)、天秤座0度(秋分)、山羊座0度(冬至)も強力なポータルには違いないはずです。

夏至、冬至の「至」は至点(solstice)のこと。1年に2回、天球上において太陽の赤道面からの距離が最大となる瞬間、またはその時の太陽の位置を指しています。
春分秋分はの「分」は分点(equinox)のこと。1年に2回、天球上で天の赤道と黄道とが交わる点、および、太陽がこの点を通過する瞬間のことを指します。

地球の歳差により、天球上における分点の位置は移動する。それに伴い赤経・赤緯は年々変化するので、赤経・赤緯によって天体の位置を表す際には、それが何年の分点による赤経・赤緯であるかを示す必要がある。星図などでよく使われるのは1950年のものと2000年のもので、それぞれ1950.0分点、2000.0分点と表現する。

十字形は、この二至二分(夏至、冬至、春分、秋分)を表しています。
いろいろな形の十字があり、タロットカードにもいくつか出てきますが、もともとは特定の宗教のものではありませんでした。十字架は、本来は太陽を象ったものです。
日本の家紋にも十字がありますね。(島津藩が有名です)
またお寺の地図記号でもある、卍のマーク(スワスティカ)も十字の変形、忌み嫌われているナチスドイツの鉤十字も、同じように変形したものです。

古いドルイドの十字架(ケルト十字)には、4つの丸いぽちっがあり、それは、4つのクロスクォーターディを表していたそうです。
①サムハイン-ケルトの新年である11月1日頃、ハロウィン(秋分と冬至の間)
②インボルク - 2月1日頃(冬至と春分の間)
③ベルティン-5月1日のメーデー頃(春分と夏至の間)
④ルグナサド(ラマ)-8月1日頃(夏至と秋分の間)

4つの門と4つのクロスクォーターディは重なります。

二至二分(夏至、冬至、春分、秋分)で4つのクアドラントに分割された円は、クロスクォーターディを加えることで8分割になりました。
まるでピザのよう。1つのピースは45度(セミスクエア)です。

これは八芒星(オクタグラム)ですね。

Golden Gate & Silver Gate

そのほかの蠍座と射手座の間にはGolden Gateがあり、牡牛座と双子座の間にはSilver Gateがあるそうです。アセンションゲートとも呼ばれるようですが。

私の想像ですが、このゲートにアクセスできるのは、ノード軸(交点)がこの場所に来て日食が発生する時だろうと思います。
現在、ノード軸は蠍座と牡牛座の11度です。今年の日食はもう終了しましたが、2023年4月20日のハイブリット日食(私は少し脅威を感じています)と5月5日の月食は、まだノード軸は蠍と牡牛です。

タロットカードの5「教皇」は、金と銀の鍵を持っています。

エステンシタロット

教皇が持っている金と銀の鍵は、イエス・キリストが聖ペテロに与えた「天国の鍵」です。この鍵は、許す力と神の言葉を共有する力を表現し、結果的に鍵が他者を天国に入れる力を表現しているとのこと。

この絵に描かれた寺院は、エルサレムの岩のドームのような八角形。岩のドームは、外壁を八角形とした対称形で、入り口は東西南北の4方向にある。つまり二至二分と同じ。

私は、イエス・キリストのような人物はいたかも知れないが、新約聖書の内容のいくつかは太陽を擬人化した壮大なストーリーだと思っているので、天国の鍵も太陽の動きとに関係しているに違いないと思っています。

Gates of the Avatarsの占星術的意味

さて、最後になりましたが、Gates of the Avatars(神の化身の門)の占星術的意味について考えてみました。
これらのゲートは、不動宮の牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の各15度にあります。それぞれのサインのちょうど真ん中。
この場所から最強の惑星エネルギーが入り込んでくると考えられています。
そして、この4つはグランドクロスです。

ヴェーダ占星術(古インド占星術)では、これらの門はロイヤル スターであるフォーマルハウト、アルデバラン、レグルス、アンタレスと関係があるとしています。
西洋占星術ではあまり聞かれませんが、英語圏の占星術師さんの検証結果によると、この度数に凶星(火星、土星)がある場合は、実際に困難が見られるが、うまく扱えば、その凶星は本当にその人の扉を開くことができ、最もポジティブな祝福になることさえあるということでした。
「ピンチはチャンス」ということですね。

例)門に土星がある:政治家や指導者。
マイケル・ジョーダンの土星は水瓶座15度。マーガレット・サッチャーは蠍座14度、ゲーテは蠍座15度、ベートーベンは獅子座15度。

ちなみに外惑星(天王星、海王星、冥王星)は使用しないそうです。
オーブ1度が最適ですので、度数は14 度~上限は16度まで。

私は牡牛座15度に金星がありますが、メタのマーク・ザッカーバーグ氏も牡牛座15度の金星だそうで・・・かたやミリオネラー、かたや貧乏人という落差の大きさにお口アングリになりました(苦笑)
先日、記事にしたショルツさんも牡牛座15度の金星です。
他にも、ゲートに天体を持っている人のホロスコープを読んでみようと思います。

マカバ

エゼキエルが見た回転する車輪は、まるでホロスコープのようです。
私たちは、車輪の中に入って、その周りに配置された天体が生き物のように動いています。
エゼキエルが見たものがマカバであったなら、占星術のホロスコープもマカバのように思います。

マカバは正三角形を立体化した2つの正四面体を上下に重ね合わせた形態をしています。
人体をすっぽりと囲い込むような形でエネルギーフィールドとして存在しています。このフィールドは”乗り物”のようなもので、エネルギーが活性化することでマカバが縦横無尽に回転を始め、やがてフィールドそのものが球体となったときに時空を切り開いて、次元移動が可能になります。

生まれた時の星の配置は動かすことができませんが、それらの星にトランシットの天体がアスペクトを取ったり、また自分に影響を与える天体を持った人が現れた時、運命の輪が動き出します。
その機会をチャンスとして活かす。占星術とは錬金術です。

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