夏の終わり*2022年秋分図
2022年9月23日に、北半球は秋分になります。
秋分は夏の終わりを告げ、私たちを秋の入口へ誘います。
冬が始まるまでの、少し寂しげな数か月を私たちが過ごす場所へ。
昼と夜が等しいこの日、グレゴリオ暦では1年の4分の3を過ぎたところですが、春分が1年の始まりと考える占星術では、秋分は2022年の折り返し。後半のスタートです。
太陽のサイクルで考えると、秋分は春分(牡羊座0度)からは180度になります。比喩的に0度で蒔いた種が、実りをつける頃になります。
この季節は、収穫のお祭りが各地で見られますね。太陽のエネルギーが育てた作物に感謝して、雪が降りる頃までに畑仕舞をするのが、(昔は)秋分の後の過ごし方でした。自然に近い肉体を持つ私たちも、静けさと内省を求められる季節になります。
天秤座のシンボルの秤のようにバランスを取る必要がありますが、天秤の皿にあなたは何を載せるのでしょうか。
2022年秋分の全体像
最初に、この日の数秘をお話すると、2022年9月23日は11、一桁にすると2になります。11は、エキセントリックなエネルギーと言われます。非常に感覚的で、興奮しやすく、またロマンチストな詩人のようです。
また9月は、その年のエネルギーが顕著に表れます。2022年の数秘は6。愛と調和のエネルギーです。
実際に人間の世界で起きていることは、愛と調和に遠いことばかりですが、真逆の表れ方も私たちに「愛するってどういうこと?」「何と調和したい?」と質問し、その本質へ導こうとしているのでしょう。
この記事をUPしようとしていた9月21日に、新しい展開を告げるニュースが入ってきました。国名を出すとnoteさんが注意してくるので、ニュース記事すら引用することができませんが察してくださいね。ロ**です。
さて、秋分図を見ると、天秤座0度で太陽と水星(逆行中)がぴったり重なっています。前の記事で少し説明したカジミが起きています。
太陽と水星のサビアンシンボルは(天秤座1度 )「突き通す針により完璧にされた蝶」
秋分の太陽は毎年必ずこのサビアンになるので、スルーすることが多いですが、今回は水星のカジミなので取り上げました。
意味は、人から自分がどう見えているかを認識し、人から見える自分という人格像を受け入れるということのようです。
ある意味で、自分の言動に責任を持つとか、カルマの支払いをするということでもあるかなぁと思います。
【世界共通事項】
星の配置とサビアンシンボルは世界共通ですが、ハウスやアングルは国や地域によって違います。
①
世界共通の星配置で特徴的な一つには、乙女座と魚座、天秤座と牡羊座のオポジションが現れていること。
オポジションは、2つの違うエネルギーが補完し合います。
たとえば、乙女座と魚座は、リアリズムとスピリチュアリズム。天秤座と牡羊座は、協調性と独立性。
②
二つめは、カイト(凧)が形成されていること。乙女座の金星に対して、魚座海王星がオポジション(天秤座太陽に対して牡羊座木星がオポジション)になりカイトの軸を作っています。山羊座の冥王星、牡牛座の天王星が翼を広げたカイトです。
カイトは、物事の流れがスムーズと言われますが、皮肉なことに金星と太陽を除いて、皆、逆行中です。
革命の星・天王星と破壊と再生の星・冥王星が翼のカイトは、驚異的なパワーで進んでいくかも知れませんね。
③
さらに脅威を覚える土星と天王星のタイトなスクエアがあります。
秋分図では、土星が水瓶座19°19’35、天王星は牡牛座18°34'10、オーブが0.45度ほどに詰まってきました。かなりタイトで激しいです。
土星と天王星のスクエアが意味するのは、新旧の対立です。
たとえば、土星は旧来のルールや価値観、天王星は新しいルールや新しい価値観。旧勢力と新勢力がせめぎ合います。
先日、エリザベス女王が崩御され、コモンウェルスの国から共和制への動きが強まってきました。これはわかりやすい例だと思います。
いずれ、日本でも形を変えて皇室に関係したことで、対立構造が顕著になってくる可能性もあります。
イランでは、ヒジャブ(髪の毛を隠すスカーフ)の被り方が不適切だという理由で22歳の女性が逮捕され、急死した事件が発端となり、大規模なデモがが起きています。
④
権力に反対の声を上げるデモ、対立が激化し暴動に発展するのも土星と天王星のスクエアの影響でしょう。
また、これらの権威への反発は、土星天王星スクエアのミッドポイントに立つ木星によって大規模に拡大していくでしょう。
木星と火星がクインタイル。武力の介入がセットです。
牡羊座の木星は、土星とセミスクエア。天王星ともセミスクエアになります。朝の星読み動画でもお話している、木星のダブルセミスクエアです。
新旧の対立を拡大する牡羊座の木星には、宗教の違い、ジェンダー思想や軍事的な意味もありそうです。
米ドルと新通貨の対立、NATOとユーラシアNATOみたいな構図も、土星天王星のスクエアは表しているのかもしれません。
新旧の対立の中では、自分の考えを持ち、意見をしっかり主張することが重要になるでしょう。ある意味、日本人は苦手な人が多そう。
【逆行している天体】
水星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
日本の秋分図の特徴
【太陽】
日本では、秋分の太陽は10ハウス(政府、与党の場所)に入ります。
※太陽と水星は、コッホシステムでは10ハウスの終わりのほうで重なっています。ほかのハウスシステムではもう少し真ん中寄りかもしれません。
【アセンダント】
2022年の春分、夏至のアセンダントは射手座でした。
秋分のアセンダントは蠍座。ガラッとエネルギーが変わったと感じるでしょう。蠍座は、変容するサイン(星座)です。
秋分は冬至までの運気をカバーしますので、約3か月間、価値観が変化していくことを表しているようです。
エネルギーが変わるので、秘密が暴露される、機密事項が開示されるということもあるかもしれませんね。
サビアンシンボルは(蠍座26度)「キャンプをつくっているインディアンたち 」。変化に柔軟に対応するという意味があります。
アスペクトを読む(日本の社会)
マンデンという社会占星術の方法で読んでいきます。
10ハウスにある太陽は、国のリーダー(首相)を表します。
首相がリーダーシップを発揮することが表されているようですが、太陽は天秤座では「下降」しているので、本来の強さが出しにくい感じです。
水星とコンジャンクションなので、やる気はあるはずですが。
また10ハウスにあるので、海外からの注目度も高いかもしれません。(たぶん)
しかし、海王星とのオポジションは、ネガティブな意味で、幻想、混乱、不明瞭、詐欺。木星とのオポジションは、反対者の存在や反撃に遭うことを意味しているかもしれません。社会に受け入れられにくい感じです。
たとえば、宗教(木星)と政治家の関係、揉めに揉めている国葬の件が当てはまります。
チャートルーラー冥王星は3ハウス山羊座26度にあり、アセンダントとはセキスタイル。太陽、水星、金星と、天王星、海王星とでカイトが形成されています。
変化変容のスピードが速いようです。
冥王星は、破壊と再生のエネルギーなので、3ハウスのテーマ(交通、通信、メディア、教育)において、大きな変化が起きるかもしれません。
冥王星は、太陽、水星とトラインで調和しています。この冥王星はメディアと考えられますね。政府が大好きな電〇とか。
冥王星は、まやかしの海王星とはセキスタイルですので、メディアの報道に注意が必要なようです。
※プラシーダスシステムでは、冥王星は2ハウスになっています。2ハウステーマ(財政、金融)の大変化もありそうです。
国民を意味する月は9ハウス獅子座で、小惑星セレスとコンジャンクション。アセンダントとはスクエア。冥王星とはクインカンクス。
月のサビアンシンボルは(獅子座27度)「夜明け 」。新しい挑戦という意味があります。
アセンダントとのスクエアは、自立や解放を意味しているのかな。
たとえば仕事でいきなりフリーランスで働くというのは考えにくいですが、今までに計画をしていた人が秋分を機会に独立するかもしれません。
今は社会に影響を与える惑星がほとんど逆行していますが、タイミングとして絶対的無理というわけではないです。
腹を括ってチャレンジするなら、逆に激しい運気が味方になってくれるかも。ピンチは、いつもチャンス!
9ハウスは、外国、宗教、哲学、高等教育などを表す場所です。
国民は、専門的な学びや技術習得、ならびに精神的な成長や目覚めていく人が多いのでしょう。
しかし、月は冥王星とクインカンクス。月と冥王星はパータイル(同じ度数)なので、このクインカンクスは強制力が強く働きます。
冥王星と同じ3ハウスの水瓶座土星とオポジション。水瓶座の土星は、既存のルールを踏襲しながら新しいものを取り入れて行こうとします。
土星は、水瓶座のルーラーの天王星とはタイトなスクエア。月、土星、天王星でTスクエアを形成します。
おそらくインターネットからの情報収集やオンラインでの交流や議論がさらに盛んになるのでしょう。盛んになるのが必ず良いわけでもないですね。
誤情報もあふれていますので、翻弄されそうです。
情報の精査が重要ですね。プロパガンダは両方で行われるので、アッチが嘘を言っている、コッチは正しいことを言っている、ということもないと思います。
目覚めたつもりが、また別のほうに誘導されていた、なんてことも。真逆な情報が出ても、実は「両建」ということもありますしね。
そんなとき役に立つのは、「違和感」という本能の感覚。違和感があったら様子見のスタンスが、トラブル回避になるでしょう。
天王星がいる6ハウスのテーマ(医療衛生、労働、食料、軍隊など)に新しい動きがありそう。
そういえば、某モデル*が日本に工場を建設する計画がありますね。10年間のパートナーシップ契約で、政府が一定期間ワク〇〇を購入することが工場建設の前提だそうです。実現したら日本人は、臨床試験のモルモット?
軍事の面でも、政府は着々と有事に向けて対策を始めているようですね。私たちが内容を知るのはもっと後になるでしょうが。
月にコンジャンクションしている小惑星セレスには、穀物の成長という意味がありますので、食料難までいかないものの、物価高を表しているかもしれません。
そして、土星と天王星のスクエアに対してダブルセミスクエアになる木星は、5ハウスにあり、月とはバイクインクタイル(144度)。
政府にとっては反対者になる木星ですが、国民には「瓢箪から駒」のようなびっくりなギフトの可能性もあるかもしれません。
5ハウスには、娯楽、証券取引のほかに、選挙、隠し事の露見という意味もあります。もしかしたらさらなる汚職の発覚で、大臣の辞任や内閣解散・・・これは希望的観測過ぎました。
おそらく、諸外国で起きているような権威への反抗を日本人がすることができたなら、支配的な現状をひっくり返すことができるということかなと思います。(ただ、支配されていることに気付いていない人のほうが多すぎる)
5ハウス牡羊座のカスプルーラー火星は7ハウス。7ハウスは、外交、同盟国、紛争などがテーマです。
火星は、4ハウス(国土)海王星とスクエア、10ハウス乙女座金星とスクエアで、太陽も含めTスクエアです。
「台湾有事は日本の有事」と前首相の遺言のような合い言葉は、台湾に何かが起きたら、それは日本も無傷では済まないという意味。
同盟国であるアメリカが、次に戦争をさせたいのは中国。中国に戦争させるために、アメリカはどんな手でも使ってくるでしょう。その駒のひとつが台湾。余波を避けられない日本。あら、また「駒」が・・・。
しかし、日本の国会議員には媚中議員も多いのですよね・・・。
火星は、3ハウス土星とトライン、5ハウスの小惑星カイロンとセキスタイルでミニトラインを形成しています。カイロンは、作業療法士やドクターという感じ。負荷をかけながら、物事を改善するエネルギーのように思います。
カイロンは「魂の傷」ともいうように、古い問題の奥に隠されたもの(トラウマなど)に、直面する感じです。
前回、牡羊座にカイロンがあったのは、1968年から1977年。当時は激動の時代でした。牡羊座のカイロンの傷を説明するとき、アメリカの占星術師さんはベトナム戦争後のトラウマを言います。でも、日本人にはあまりピンと来ませんね、たぶん。
その前は、1918年から 1927年だったそうです。
牡羊座は戦士のような、まっすぐなエネルギーです。
その戦士がトラウマを持つとしたら、自分の存在を拒絶されたり、自分の思い通りに出来ないことでしょう。火星土星カイロンのミニトラインは、トラウマを克服するきっかけとなりそう。
カイロンは、本来、土星と天王星の間を動いている惑星なので、土星と天王星スクエアが表す「対立」に反応します。拡大し激しくなっていく様々な対立を経験しながら、自分の意志を貫く、イエスノーをはっきり言う、それが牡羊座カイロンの傷を癒すことになるだろうと思います。
日本人はまず、権威やメディアの言うことを疑う、権威に異議を唱えるところから始めないといけない感じかな。
金星を活かす
水星は、秋分の夜に乙女座に再入宮します。逆行しているので、出戻りですね。水星が乙女座にいる間のことは、水星逆行の記事に書きましたので割愛しますが、カジミ直後の水星なのでとてもパワフルです。
システム障害や事故なども、2,3日は起きやすいのでご注意ください。
株式なども変動しそうです。
金星は、今年は逆行しないので扱いやすいと思います。
金星は10ハウス乙女座にあり、同じハウス内にいる天秤座の水星(逆行中)とは、ミューチュアルレセプション(守護星交換)します。
金星と水星は受容し合うのでエネルギー交流がスムーズです。
秋分のエネルギーが冬至までをカバーするように、水星と金星の受容のエネルギーも冬至まで続くと見ていいかも。
たとえば、ビジネス(10ハウス)において水星と火星を使うとしたら、乙女座金星の礼儀正しさ、美的感覚、天秤座水星のコミュニケーション力と類まれな協調性を活かすという感じです。
また金星は、4ハウス海王星とオポジション。7ハウス火星とスクエアでTスクエアを形成しています。柔軟宮のTスクエアで、テンション高めです。
金星と海王星は、生真面目な礼儀正しさの中に、幻想的なイメージを持ち込んで万華鏡のような得も言われぬ美しさを醸し出すでしょう。
って、何を言っているかわかりませんよね(苦笑)
こんなふうな繊細で感覚的なエネルギーだと思います。
芸術の秋とも言うように、絵画鑑賞や詩を書いたりするにもいい感じのエネルギーです。夏の無防備な服を着替えて、落ち着いた秋色のファッションを楽しむのもいいと思います。
金星と海王星の組み合わせは、ロマンティックだったり、ゴージャスだったり、ミステリアスだったり。エリザベス女王のご葬儀で、世界が感嘆したのは様式美や伝統の重厚さだったと思うんですが、そういったものが再評価されるでしょう。
また、金星と海王星のオポジションは、私たちをより霊的にすると思います。秋の夜長、キャンドルやお香を焚いたり、瞑想をするなどして過ごすのも良いでしょう。
ただし、海王星は4ハウス(国土)に入っているため、異常気象による災害が多くなる可能性が出てきますので、ご注意ください。
おそらく10月末から火星が逆行する影響も出てくるでしょう。
冬至を過ぎても火星は逆行しているので、年明けは雪が多いと思われます。
地震については何とも言えませんが、最近、リングオブファイアー内で大きな地震が続けて起きているので(9月14日南太平洋、9月20日、22日メキシコ)、ちょっと嫌な感じです。
念のため、避難経路や防災用品、非常食や飲料水を確認しておいてください。備えあれば憂いなしです。
まとめ
さて、長々と書いてしまいましたが、2022年秋分は、誰にとっても変化変容を促されるエネルギーです。
働く場所が変わったり、付き合う人が変わったり、生活環境が変化していくと思いますが、重要なのは「自分を信じる」こと。
自分を信じることがピンと来ない方は、違和感を大切にしてください。何事も違和感をスルーしないを守ってみてくださいね。
秋分を境に北半球では夜が長くなります。昼間にささくれた顕在意識が鎮まる夜は、あなたの心の声が語りかけてくるでしょう。
あなたが愛している人やもの、大切に思う事柄と調和して生きる世界をイメージして、それが叶っている未来が訪れることを信じて、そして今、するべきことをあなたの心に尋ねてみるのもいいでしょう。
素敵な秋分の宵をお過ごしください。
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