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New Moon in Cancer,July 2023*蟹座の新月

あっという間に7月が来て、あっという間に月半ば。
そして新月にもなりました。
遅くなってしまいましたが、気づいたことをシェアさせていただきます。

新月は、新しいサイクルの始まり。
蟹座の新月は、家庭や家族のことに取り組むといいと思います。
ちょうど夏休みも始まりますし、家族のイベントやレジャー、家の模様替えやメンテナンスなどに最適な時期です。

また、6 ~ 12 か月以内で達成できそうな計画を立てスタートさせるとよいでしょう。


蟹座新月の概要

ノード軸の移動

新月にタイミングを合わせるように、北ノード(ドラゴンヘッド)が牡牛座から牡羊座へ、南ノード(テイル)が蠍座から天秤座へ移動しました。
前回、ノードが移動したのは、2022年1月。双子座-射手座の軸が、牡牛座ー蠍座に変わりました。

未来を表す北ノードが牡羊座になったので、牡羊座の活発で冒険することを厭わない、フロンティア精神が重要になります。

「自分はどうするか」決めて行動することが、人生と左右すると言っても過言ではないでしょう。
これが日本人には結構ハードルが高そうに思います。日本人は、他者と違うことを恐れる人が多いので、「みんなと同じが安心」となりがちです。

来年から、前の世界には完全に戻れなくなると思います。今までの社会で築いたものは壊れていき、大切な場所もなくなるかもしれません。
そのときに牡羊座のフロンティア精神が、新しい世界を生き抜く力になります。

自分が何をしたいか、わからないときは、自分の心に正直になってみましょう。人と違うことを恐れないでね。

ノードの意味

ノードは、地球の公転軌道である黄道と月の公転軌道である白道の交点のことです。単に月の交点とも言います。

月が黄道面の南側から北側に移り変わる点を月軌道の昇交点(ノースノード)、その反対を降交点(サウスノード)と呼びます。
日本の占星術師さんには、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルと呼び方が人気があります。

ノードは1周するのに約18年。1つのサインには約1年半滞在します。
天体は、牡牛座→双子座、蠍座→射手座と移動していきますが、ノードは逆回りです。
各星座の始めと終わりにドアがあると仮定して、ノードは終わりのドア(出口)からから入ってきて前へ進んで行き、1年半後に入口ドアに行き着いて、そのドアを開けてまた次の星座へ移って行きます。
今回の場合は、牡牛座0度から牡羊座29度へ移って行きます。

今回と同じように牡羊座-天秤座軸にノードが移動したのは18年前、2004年12月でした。

西洋占星術では、ノースノード(北ノード)を今世の目的、サウスノード(南ノード)を過去世や過去に慣れ親しんだものとして、占うことが多いです。インド占星術では意味が違います。
ただいろいろな読み方があり、東西の占星術師さんによっても捉え方が違うようで、まだ確立されていない感じです。
私は、ノースノードの行動の結果が、サウスノードになると考えます。

トランシットのノード軸が移動するときは、ご縁の変化が見られます。
付き合う人が変わったり、結婚、離婚、婚約解消、転職、移住、ライフスタイルが変化します。

また、ノード軸の移動は日食のサイクルとも関係しており、ノードにトランスサタニアンの天体がTスクエアのアスペクトを取ったり、グランドクロスになったりすると、事故や災害で多くの死傷者が出ることもあります。

グランドクロス

ネイタルのノード軸

誰でも生まれた時のネイタルホロスコープにノード軸の場所があり、それは結構、大きな意味を持っています。
ネイタルのノードにトランシットのノードが重なると、ノードリターン(18年毎)、またはハーフリターンが起きます。

ノードリターンは、ネイタルの北ノードの位置にトランシットの北ノードがコンジャンクション。ハーフリターンは、ネイタルの北ノードにトランシットの南ノードがコンジャンクションします。

先日、亡くなったりゅうちぇるさんは、ネイタルの北ノードが天秤座26度、南ノードが牡羊座26度にあり、トランシットのノード軸(北が牡羊座、南が天秤座)ノードのハーフリターンを迎えようとしていました。

りゅうちぇるさんのトランシット

ノードリターンやハーフリターンで必ず亡くなるわけではないですが、そのタイミングで何らかの理由で亡くなる人も多いです。

また人生の目標が変わったり、生き方が変わる人もいます。羽生選手もそんなひとりです(後述)

太陽&月と冥王星がオポジション

蟹座の太陽と月は、故郷や家庭の安心安全を作ることを目指しています。

しかし、その太陽の対面には冥王星が立っているため、現実の壁を感じたり、恐怖や困難を経験する場合もあります。
また新しくやり直したい気持ちも出てくるでしょう。

冥王星は深く掘り下げるため、問題が明るみになり、それに対応せざるを得ない感じです。
蟹座の太陽と月は、私たちの感情部分を強く刺激するので、私たちの心の奥深くにあるもの、それをシャドウと呼んでもいいと思います。そのシャドウが引き出されます。
夏至の記事に書いたように「自己統合」のきっかけになるでしょう。

冥王星とノードのTスクエア

昨年、太陽と冥王星がオポジションになったときは、フィギュアスケートの羽生選手がプロに転向すると記者会見で表明しました。(2022年7月19日)

羽生 結弦(はにゅう ゆづる 1994年12月7日生まれ )は、宮城県仙台市出身のフィギュアスケート選手(男子シングル)。現在はプロのアスリート。

羽生選手は、ネイタルのノード軸が、北ノードが蠍座、南ノードが牡牛座の14度にあったので、昨年はちょうどハーフリターンでした。
しかも記者会見をした日は、トランシットのノードは18度だったのでコンジャンクションだったんです。

羽生選手の2019年のトランシット

今回は、冥王星とノード軸がTスクエアを形成しているので、全人類的に自分の人生について考える人が多いと思います。
羽生選手のように、路線変更する人もいそうです。

水星と木星のスクエア

水星と木星のアスペクトは、陽気で元気で楽観的なイメージです。
ドイツのショルツ首相(1958年6月14日生まれ)は、双子座水星と天秤座木星がトライン。
フランスのマクロン大統領(1977年12月21日生まれ)は、射手座29度の水星と蟹座1度の木星がオポジションです。

双子座生まれのショルツ首相のルーラーは水星。射手座生まれのマクロン大統領のルーラーは木星。この二人の組み合わせは、木星(マクロン)の壮大でファンタジーな理想論に、水星(ショルツ)が感動して同意する感じです。

ところが水星と木星がスクエアになると、課題が出てきます。楽観的なところが災いして、惰性になったり、細かいところを見落とす「ザル」になったり、見当違いで判断ミスをする可能性があります。

また、誇張するアスペクトでもあるので、自分の能力以上のことを約束してしまったりするので注意です。
「あんなこと言わなきゃよかった」とか「あんなことしなきゃよかった」とか、そういうことになりやすいので、お気をつけください。

スクエア(90度)

ちなみに、安倍元首相(乙女座生まれ)は、天秤座水星と蟹座木星がスクエアになっている人でした。

火星と土星のオポジション

火星と土星は、相反するエネルギーです。忍耐とか辛抱というワードが浮かぶ組み合わせで、火星の行動を土星が制限します。
やりたい放題になりやすい火星に対して、土星が「このままじゃダメだよ」と言ってくるので、何かしようとするとストップがかかる、あるいは再確認をさせられる感じでしょう。

たとえば現在ですと、記録的な大雨や連日高温が続いていて命に係わる状況になっているので、不要不急の外出を控えるように呼び掛けられていますね。
そういえば、2021年の1月にコロナの緊急事態宣言が出されたころ、火星と土星はスクエアでした。初めてのことで社会は混乱しましたね。

でも、火星と土星のオポジションは「なんとかなる」アスペクトです。
スクエアの図と見比べると、スクエアは横から飛び出すような角度ですが、オポジションは向こうが見えている状態です。
たとえるとオポジションは来ることがわかっている台風とか、決まっている試験とか、田舎から親(姑)が来るとかに似ているので、準備や対処ができるわけです。

オポジション(180度)

現在、火星は働き者でちゃんとしているのが得意な乙女座にいるので、うまく乗り切れると思います。むしろ前よりいい状態にできる気がします。

土星の制限でストレスが溜まったら、適切な方法(スポーツなど)で体を動かして火星の力を調節してください。バランスを取ることを意識すれば、変なことで不満が爆発するのを防ぐことができます。

獅子座金星が頂点になっているヨド

ヨドは強制力が働くアスペクトです。現在出来ているヨドは、獅子座の金星が頂点になっています。
獅子座の金星は、ドラマのヒロインのようなエネルギーですので、このヨドは「自分をもっとアピールしたい」という気持ちにさせるでしょう。
自己表現や創作活動、セルフブランディングにはいいエネルギーだと思います。

ヨド

金星は23日から逆行します。(~9月4日まで)
愛情表現が難しく感じたり、依存や屈折した感じになるかもしれません。
性犯罪や金銭トラブルにもご注意ください。

サビアンシンボル

太陽と月は蟹座24度でコンジャンクションします。
蟹座24度のサビアンシンボルは「南方の小さな島の、1人の女性と2人の男性の漂流者」
意味は、同じ価値観を持つ人たちと繋がること。

数字「3」は創造性のエネルギーがあります。また、1人の女性と2人の男性は音楽ユニットによく見られますが、ベストバランスなんだそうです。
占星術的にいうと、グランドトライン(大三角)のエネルギーです。

そして、この3人は南の島に漂流しているので、社会から孤立した生き方をしているという意味のようです。そして、3人だけの小さな共同体から始めようとしています。いわば少数精鋭です。

新月に対応する蟹座25度は「意志に満ちた男が、超越的な力の降下によって影を投げかけられる」
わかりにくいサビアンですが、超越的な力の降下とは、霊的世界からのサポートのことらしいです。霊的世界はどこにあるか?といえば、それは私たちの内面にあります。
つまりこの男性は自己統合を達成し、霊的な力、フォースを自由自在に扱えるジェダイの騎士ような人物です。

この2つのサビアンからわかることは、世の中の流れから外れる生き方により、自分のフォース、あるいは才能に気がつくということ。
映画『スターウォーズ』を見た方はわかると思いますが、主人公はフォースを自在に使えるようになるために、隔離されたような状況で修行をしていましたね。

人は、確かに一人では生きて行けないけれど、群れればトラブルが起きやすく精神性も低くし、むしろ孤高な生き方が精神性を高めることは、古い時代の仙人や隠者が証明しています。

南の島の3人は小さな共同体のたとえで、同じ価値観を持つ人たちと繋がることの大切さを伝えています。そして超越的な力を得た男とは、自分自身が自分のリーダーだということだと思います。

男は、生物的な男性という意味でなく、男性性ということです。女も女性性という意味です。人間は誰でも男性性と女性性と持っています。

タイミングを同じくしてノード軸が牡羊座、天秤座に変わったこともシンクロしています。偶然じゃない宇宙の計らいを感じます。

蟹座新月*日本のホロスコープ

日本は18日午前3時31分、蟹座24度の場所でジャスト新月です。

太陽と月が1ハウスに入り、対になる7ハウスには冥王星。
「自分」について、また「日本」の在り方を意識する新月です。

自分の在り方や生き方を意識するには、他者の存在が必要です。家族、パートナー、同僚や上司、あるいは地域社会や政府。
鏡がないと自分の顔が見えないのと同じで、他者を通して自分の正体に気づきます。自分がどういう考えを持っているか、何が出来て何が出来ないか、どういうふうに生きていきたいか。
もしも、世界に自分一人しかいなかったら、自分がどういう人物なのかわからないシステムなんです。

今回の新月は、他者の存在である7ハウスも重要です。個人では人間関係、国で言えば外交です。ところが7ハウスには冥王星が入っているので、なかなかハードです。
蟹座の太陽と月は、敏感で繊細なエネルギーなので、ちょっとしたことでも衝撃的に感じると思います。

外交、パートナーシップは相手優先になりがち

蟹座の季節は、安心安全な場所をつくりたい気持ちが高まり、それはナショナリズムにも通じているんですが、なぜか蟹座の季節は不安な出来事を引き寄せやすく、北の国からのミサイルプレゼンツなんかも蟹座の季節には多いです。

7ハウスのルーラー土星は、9ハウス魚座にあり、3ハウス乙女座火星とオポジション。
9ハウスを海外経済、3ハウスを国内産業と考えると、外国企業との提携や海外投資ファンドの影響があるようです。
また3-9ハウスは、思想や信念の軸なので、外国の宗教思想、理念が、日本の教育に持ち込まれることを表してもいるようです。たとえばLBGTQに関係した授業など。

太陽&月と冥王星のオポジションをコンプロマイズ(調停)する位置にいるのが、10ハウス魚座海王星と11ハウス牡牛座天王星です。
しかし、天王星の調停は意外性がある方法になりそうですし、海王星の調停は煙に巻くような感じがします。

そして、太陽&月、冥王星、海王星、天王星がグレイドルの形になっています。クレイドルは安定性があるアスペクトですが、太陽と月以外はトランスサタニアン天体なので、油断はできない気がします。

クレイドル(台形相)

10ハウスは政府や首相を表す場所。
MCに海王星がコンジャンクションしているときの政策は、海王星イリュージョンにより、実際はそうでないのに善いことと思ってしまったり、潜在的な問題については実質的な解決に至らないことが多いです。

外交は、相手国の思惑が優先になると思います。
中東で外交に励んだ岸田首相ですが「あんな約束するんじゃなかった」とならないことを祈ります。

個人の人間関係、パートナーシップも、個人の希望やプライベートよりも会社や組織の意向が尊重される傾向があるでしょう。

国内経済とお財布事情

経済の2ハウスには、獅子座水星が入っており、11ハウス牡牛座木星とスクエアです。
11ハウス牡牛座の木星は、集団の利益や豊かさを意味します。2ハウスの水星を、ビジネス、ビジネスマンと見ると、たとえばインバウンド(木星=外国人)による地方経済の活性化と見ることが出来ます。

反面、スクエアなので楽観的な見通しということでもあると思います。
水星は、10ハウスの海王星とはセスキコードレートになっているので、インバウンドをアテにしてもうまく行かないことを表しているようです。

水星は、4ハウスルーラーと12ハウスのルーラーですので、豪雨災害へ復興支援の予算と見ることもできます。

また11ハウス牡牛座のルーラー金星は3ハウスにあり、11ハウス天王星とはスクエア。天王星は、2ハウスと対になる8ハウス(税金、社会保障、国際金融)のルーラーなので、外国債や海外通貨(ドル)の変動の影響もありそうです。

というわけで、国内経済ならびに個人のお財布事情は、踊るに踊れない小さい儲け程度でしょう。

ジェンダー問題

流通、通信、メディア、教育がテーマの3ハウスで、金星と火星、小惑星パラスがコンジャンクション。パラスは正義と調和を表します。
金星火星は、若者、または(老人を除く)男女ということでしょう。

金星を頂点にしたヨドは、海王星と冥王星が表す政府と外国の圧力によって、「それをしなければいけない」という強制力になります。
たとえばジェンダー差別について。メディアを通して問題が喧伝されることにより、日本人の意識改革が必要ということになり、LGBTQ、移民問題が提議されるでしょう。

SNSによる誹謗中傷が大問題という流れ(りゅうちぇるさんの自死も利用されている)にしようとしていますね。
幸か不幸か夏休みに入るので、子どもたちへの洗脳性教育をメインにした授業は停滞しますが、秋の授業再開に向けてプログラムは練り込まれることでしょう。

災害等不安要因

国土と家庭を意味する4ハウスには、小惑星セレスが入っているだけですが、対面の10ハウスに海王星が入っており、災害の可能性を高めています。

海王星は、水や液体(クスリを含む)も意味するので、現在、日本列島を襲っている大雨被害を指していると思います。
おクスリという意味では、ワク💉も当てはまります。公にされていないワク💉リスクも意味していると思います。

医療衛生の6ハウスには、主要天体が入っておらず、対面の12ハウスも空。
大規模な医療逼迫はないと思いますが、6ハウスルーラー木星と12ハウスルーラー水星がスクエアになっているので、地方でなんらかの疾病の流行が見られるようです。

はじめのほうに書いたように、ノード軸をからめたグランドクロスが出来ているので、大きな災害が起きやすく、多くの人に影響があります。
日本とは限りませんが、念のためご注意ください。

ノード軸をからめたグランドクロス

数秘とまとめ

2023年7月18日の数秘は5、一桁にする前は14でした。
5は逸脱するエネルギーで、14は二つの違うものを結び付けて新しいものを作り出す錬金術です。
タロットカードでは、5は教皇、14は節制のカードです。

まるで、新月のサビアンシンボルにシンクロしていると私は思いました。
その他大勢とは違う生き方を選び、同じ価値観を持つ少数精鋭の仲間と研鑽し合い、自分のシャドウとの統合も果たし、自分自身のリーダーとなっていく。

『神託のタロット』では、教皇はカイロン(ケンタウロス)の姿に描かれています。人間と馬が合体した半人半獣の姿は、自分のシャドウと融合した姿と言ってもいいでしょう。
(現実世界の教皇が自己統合をしてフォースを自在に操っているかはわかりません)

カイロンは、克服できない限界や内面の傷にも価値があると教える。
それは実生活では苦しみを呼ぶかもしれないが、
私たちに疑問を抱かせ、人生のより高い次元の摂理を理解する道を開く。
神託のタロットより

私の星読み記事をずっとお読みになっている方はお気づきと思いますが、春分の星読み以降、半人半獣の伝説や自己統合についての内容が続いています。私が意図してそうしているわけではなく、星のエネルギーが書かせているのだと思います。

今回の新月では、自分と他者、自分と社会の関係性の気づきが起こり、自分らしく生きることや、価値観が同じ仲間(それも少数精鋭)が引き寄せ合うことが起きると思います。

ただし、南の島の男女のような仲間との出会いは、自分がどんなふうに生きたいか、譲れないものは何かなどを自分自身がわかっていないと、なかなか時間がかかりそうに思います。
まずは「自分がしたくないことはしない。人にも強制しない」というところから始めてみてはいかがでしょうか。

長くなりましたので、今日はこのへんで。

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