Black Moon Lilith in Cancer
占星術で、月の遠地点のことを「ブラックムーンリリス」と呼んでいます。同名の小惑星（リリス）もありますが、占星術で主に「リリス」と言えば、天体ではなく、月の遠地点のことを指します。
遠地点は、計算上のポイントですので実体はないのですが、占星術ではリリスを月の別の側面として捉えています。
トップ画像は、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの『レディ・リリス』
神話のリリス
リリスは、ユダヤ人の民間伝承の人物であり、アダムの最初の妻と考えられています。楽園を逃れ、子供たちと一緒に紅海の近くに定住していたそうです。
リリスという名前は、メソポタミア語で「精神」または「風」を意味するlilという言葉に由来し、夜を意味する同様の音のヘブライ語lailにもリンクされていました。
さらに、その起源はメソポタミア文化の2人の女性の悪魔と悪霊リルに関連しています。これらの悪魔は半分人間で半分神性であり、特に夜には誘惑を武器として使用しました。彼らは吸血鬼とサキュバスの典型的な資質を持っていました。
聖書・創世記には、人の名前はないものの、イブが造られる前にアダムに最初の妻がいたことが書かれています。
神はご自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって創造された。
男と女に創造された。
イブがアダムの肋骨から造られたのは、地球創造の初めの7日間ではなく、もっと後のことです。
神がもう一度、アダムの為に妻となる女性を造らなければならなかったのは、リリスがアダムの元を去って行ったからです。理由は、リリスが夫に依存しない自立と自由を欲していたからでしょう。
その後のリリスについては、夜の女王となり、サタンの妻になったと言われていますが、これらの解釈は後付けです。
蟹座のリリス
2022年4月15日（日本時間午前7時22分）、月の遠地点であるリリスは双子座から蟹座へ移動しました。2021年7月～2022年4月まで双子座、2022年4月～2023年1月9日まで蟹座です。
蟹座といえば、月にとってはホームグラウンド。そこにリリスが移ってきたことでどんなことが起きるでしょうか。蟹座は、感情を刺激するエネルギーを持っており、家や家族に関係します。
前回、リリスが蟹座に入っていたのは、2013年（平成25年）6月～2014年3月でした。その頃に、私たち個人個人に起きたことを振り返ってみるのもいいかも知れませんね。
2013年の流行語は「お・も・て・な・し」や「じぇじぇじぇ」「倍返し」だったそうです。また、富士山が世界遺産に登録されたり、「気象特別警報」の運用が始まったり、自民党が第一党に返り咲いた年でした。「アベノミクス」も流行語のトップテン入りをしています。
2013年の日本
2014年の日本
リリスには隠れている問題、解決していない事柄を表面化する作用があると言われています。
リリスが蟹座に滞在する期間、私たちは家庭の問題に向き合うことになるでしょう。家族を心配したり、生活の基盤を守ろうとする反面で、家族の離散や生活の破綻も起きてくるかもしれません。
これらは国家のゆらぎが原因としてあるはずで、ナショナリズムにも焦点が当たるでしょう。
蟹座リリスと小惑星セレス
5月26日、リリスは蟹座4度37分にあり、小惑星セレス（蟹座4度38分）とオーブ0.01度でコンジャンクションしていました。
同じ日、水星と冥王星がパータイルでトラインになっていました。（私がよく言う「陰謀」トラインです）
牡羊座に入ったばかりの火星1度と木星2度が、リリス＆セレスとスクエアでした。
この頃の話題は、水に関係したものが多かったですが、ほとんど全部と言っていいぐらい農業用水に関係したものでした。（用水の損傷、故意にため池の水が抜かれたなど）
セレスは農作物の成長に関係する星ですので、今から思えばなるほどのシンクロです。
蟹座リリスと水星
7月9日、リリスは蟹座9度になり、10日前後に水星とコンジャンクションになっていました。牡羊座8度の木星とスクエア。
この頃の話題は、衝撃的な7月8日の安倍元首相は銃撃された（暗殺）事件一色です。この事件については、別記事を上げますね。リリスが印象的な配置になっています。
10日は、参議院選挙でした。水星（＆リリス）を頂点とした、月と土星のトールハンマーが数時間形成されていて、日本丸の新しい航海士を決める日なのに幸先が悪いなと感じたのを覚えています。
リリスと月のハードアスペクトは、陰謀も含む隠れた欲望が表に出てきます。選挙後に、自民党と〇〇教会の癒着が公になったのも、なるほどという感じです。
投票終了時間（20時）で立てたホロスコープを見ると、太陽（政府）は奉仕の6ハウスに沈み、秘密の12ハウスの冥王星とオポジション。この冥王星の正体は、天頂にある月がヒントをくれています。
政府の部屋にいる月は、2ハウスの木星、海王星とトライン。月、海王星、冥王星とでミニトラインを形成しています。
これはまるで・・・Mooneyと呼ばれるあの団体のことではないでしょうか。
蟹座リリスと金星
この記事を下書きのままにしている間に、リリスは金星と蟹座11度で重なりました。7月27日です。
5月5日頃、金星とリリスはスクエアになっていました。5月5日のチャートを見ると、金星は牡羊座2度、リリスは蟹座2度。リリスのそばには月がいました。そして「陰謀のミニトライン」（笑）がずっと出来ていた頃です。
この頃、何が起きていたかというと、ロ＊＊が岸田首相はじめ63人の日本の政治家や著名人を入国禁止にしました。日本とロ＊＊との対立が明確になったということです。
（前日、岸田首相はバチカンを訪問し、ローマ教皇と会談していました。）
４月23日に知床で観光船が沈没する事故があった後、他の県でも観光船が火災など事故が続き、GWに海のレジャーが盛り上がらなかったという印象もありました。
沈没した観光船KAZU1からは、様々な問題点が暴き出され、一時はワイドショーが連日取り上げていました。
7月27日のチャートを見ると、日本では2ハウスの最後で金星とリリスがコンジャンクション（蟹座11度）。牡羊座の木星とスクエア。牡牛座火星とセキスタイル。木星は逆行の直前で、27日は状態がよくない時でした。
この頃に何が起きていたか。日本のテレビメディアは〇〇教会の話で持ち切りで、逆に肝心なことが隠されたかも知れません。国会のカーペットの下に。ヌーランド女史が来日（25日ごろ）していたことも、どこのニュースサイトでも報道していなかったですからね。
このとき、カーペットの下に隠されたことは、表に出てくることがあるのでしょうか。
また、WHOがサル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態（PHEIC）」を宣言したのが23日でした。
当初、サル痘は同性愛者の間で感染していましたが（今年4月頃の英国のニュースではそう言っていました）、いつのまにか同性愛者との接触感染がなくても感染するテイになってます。
金星とリリスがコンジャンクションすれば、健康問題やジェンダーの問題が表面化すると言われていましたが、まさに、という感じです。
チャートでは、金星とリリスは3ハウスに入ろうとしているところ。つまり、外へ出ていく（公になる）と読めます。
スクエアになっている11ハウスには議会、または友好国という意味があり、木星を政治家、もしくはパトロンと考えると、Mooneyと呼ばれるあの団体の資金（金星）の関係が明らかになるとも読めます。
7月29日の新月では、金星とリリスはオーブ1度でコンジャンクションを保っていました。この日は、キッシーのお誕生日でもありましたね。
新月の記事はこちらです。https://note.com/blessing_m/n/n64029ff23b7c
その後の展開
現在（8月2日）、リリスは蟹座12度にあり、2023年1月10日に獅子座へ移動します。この間、ほかの惑星とのコンジャンクションは月以外はありません。
8月27日新月頃～9月初めにかけて牡羊座にいるカイロンとスクエア。
10月の最初の満月頃に再び金星とスクエアになり、月とでＴスクエアを形成。10月の日食（蠍座の新月）頃は、天秤座にいる水星とスクエアになります。
12月の最初の満月頃は、リリスは小惑星パラスとコンジャンクションになります。パラスは現在双子座13度にいえ、9月7日頃に蟹座に移動します。
年末に金星と水星が合になり、リリスとオポジション。このとき準惑星エリス（不和の女神）とでＴスクエアが形成されます。
太字にした前後の時期は、大きなことがあるかもしれません。とくに10月は、「蝕」もあります。数秘でも10月は、翌年を垣間見るようなエネルギーの月と言われていますので、目が離せないかもしれませんね。
蟹座におけるリリスの影響について書いてみました。その他、気づいたことや間違いの訂正がある場合は、随時記事にしたいと思います。
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