10月29日ハロウィン満月&部分月食2023
日本は29日の早朝に、満月と部分月食が起きました。
10月の満月は「ハンターズムーン」と呼ばれます。来たる冬に備えて、狩人が月の光を頼りに夜の狩りに出かけて行きます。
別の呼び名は「ブラッディムーン」。
今回は月食もあり、ハロウィン間近であることからも「血の満月」の呼び名が相応しいかもしれません。
昨年のハロウィンで、韓国・ソウルの繁華街で起きた転倒事故は記憶に新しいですね。インドでもモルビ橋が崩落したくさんの人が亡くなりました。
今年は、パレスチナ・ガザ地区の上に血の満月がかかったのでしょうか。
ガザで起きていることを見守るしかできない無力さを感じながら、夜空を見上げたら希望の星木星が輝いていました。
対立と不寛容
天球の音楽は複雑な感情が高まり、直感と響き合いドラマを生み出します。
蠍座の太陽は水星と火星を従え、牡牛座で高揚している月には木星が寄り添っていました。
火星と木星のオポジションは、過激な暴力性、水星と木星のオポジションは信念の対立を生みます。
イスラエルとガザの間で起きていることそのままですね。
しかし、対立はそこだけに留まりません。
ロンドンだけでなくアメリカ、フランス、トルコなどで、親パレスチナ派の抗議デモが広がりつつあります。
木星は射手座のルーラーで、以前は魚座のルーラーでもありました。
射手座と魚座は、精神性と宗教に関係しています。
水星は、この世界を行き抜く知恵や手段で現実的なエネルギーです。
水星と木星のオポジションは、思想の対立、宗教的対立を表しているのでしょう。
イスラエルとガザ地区の紛争が複雑なのは、シオニストとか偽ユダヤ人と呼ばれるイスラエル人とイスラム教パレスチナ・ガザ地区の民間人を「人間の盾」にしているテロ組織ハマスとの紛争だけでなく、超正統ユダヤ教徒とイスラエルとの対立があります。
対立と不寛容は、時代が多く変容する時だから起きているのです。まだ始まりなのですね。
しかし、ネタニヤフ首相があそこまで冷徹になれる理由は何なんでしょうね。長年の汚職を白塗りするためだけじゃないよね。
ガザを15分都市にするための爆撃なのかなと思うけど、中東ではイスラエルは孤立する感じになってきて、イスラエルまでも潰してしまいかねないが、逆にそれが目的か?
そんな困難極まるエネルギーは、私たちに忍耐力を授け、世界の出来事を通して、社会道徳や倫理基準に目を向けさせます。
使い方しだいで、水星と木星のオポジションは、自分が持っている価値観や信念を見直すきっかけになり、自分の枠を広げてくれるはずです。
火星と木星のオポジションは、熱意と勇気に代わるでしょう。
どんな時も自分自身を信じて、自分の中のフォースを信じてください。
私たちが長い間、大切にしていたものが壊され、正義が失われていく今だからこそ、新しい知識を得たり、学び直すのもいいかもしれません。
蠍座と牡牛座
今回の満月は月食で、2021年11月から始まった牡牛座蠍座軸の最後の蝕であることも特徴で、過去 2 年間を締めくくる月食でした。
次にこの軸で蝕が起きるのは2031年です。ハロウィン月食も2031年までありません。
2021年11月以降のことと言うと、ロシアーウクライナ問題が真っ先に浮かびました。その混乱に乗じるように、エネルギー問題や気候変動や食糧難の話題があり、日本では「昆虫食のススメ」活動が始まりました。
ワクチンやLGBT問題もありますね。
ロシアウクライナ戦争は決着はつくのでしょうかね?
分断を越えて行け
太陽は蠍座5度、月は牡牛座の5度の場所にあります。
満月の度数である牡牛座5度のサビアンシンボルは「開いた墓の前にいる未亡人」。
状況は、夫を亡くした女性が葬儀を終えて、墓の前で最後の別れをしている場面のようです。彼女は、結婚の形式のもとで夫に庇護されていたことを改めて感じ入っているのかもしれませんし、ひょっとしたら解放されたことを心密かに喜んでいるのかもしれません。
このサビアンは、「過去を捨て1からやり直す」「自分の手で人生を切り開いていく」という決意を表しているようです。
続く牡牛座6度は、今回の満月に対応するメインシンボル「峡谷にかけられる建設中の橋」。
渓谷は墓穴よりもずっと大きく深い、人と人の間の溝や隔たりを表しているようです。橋をかけるのは、隔たりを無くし協力し合うという意味です。
太陽の蠍座5度は「大きな岩場の海岸」。
大きな岩は、譲れない思いや確固とした信念を意味します。
続く蠍座6度は「ゴールドラッシュ 」。
かつて、アメリカでゴールドラッシュと呼ばれる時代があり(1848年ごろ)、一攫千金を夢見て「我も、我も」と多くの人々が新しい土地に移り住んだことがあったそうです。
このサビアンの意味は、大きな夢を叶えるために行動するということだと思います。
これらを総合すると、それぞれの個性、人種や言葉、性別、立場の違いを認め歩み寄り、協力して大きなことを成し遂げようという意味になるように思います。
そのためには、寛容でなければなりませんね。「分断や差別を越えて行け!」という感じです。
数秘1と19
数秘1は始まり。スタートするエネルギー。
一桁にする前の数は19です。
タロットカードに照応すると、魔術師(錬金術師)のカード。
神託のタロットには、ヘルメスが描かれています。
ヘルメスは、天と地を指さして「As above, so below(上と同じように下も)」のポーズを取り、天で行われることは地でも行われると伝えています。
彼は、これから目の前に置かれた4つのエレメント(詳細は割愛)を使って、奇跡を行うところです。その奇跡はまだ表に現れていない、潜在的な力(フォース)を引き出すこと。
19は太陽のカード。
神託のタロットは、アポロンが描かれています。
アポロンが大蛇ビュトンを倒し、負や闇のエネルギーを追い払ったように、私たちの根源的な恐怖や恐怖の対象に、私たち自身に打ち勝つ力があるのだとアポロンは告げています。
占星術で対応すると、魔術師は水星で知恵や知識を表し、太陽は私たちの意志や意識を表します。
月食のこの日、満月は欠け、私たちの心にも不安や恐怖の影が落ちますが、知恵と知識を使って忍耐し、強い意志を働かせてくじけずに進みましょう。
日本の満月(月食)図
太陽が1ハウス、月が7ハウスで向かい合っています。
テーマは人間関係。
月食のときは、健康や金銭について不安が出やすいですが、それらの不安は家族や他者に関係していそうです。あるいは外国からもたらされるかも。
月が木星とコンジャンクションしているので、楽観的な感じがしていますが、全体の配置を見ると「油断している場合じゃない」と思いました。
ICに冥王星がコンジャンクションしているので、災害に注意してください。
1ハウスと7ハウスの満月は、国の外交問題を表しています。
イスラエルの紛争問題で、日本政府ははっきりした動きは見せませんが、アメリカに従属して親イスラエルですね。
1ハウスで小惑星アメリカとセレスが、ぴったり重なっているのが皮肉めいているというか、ズバリというところでしょうか。
諸外国も「日本はアメリカの言いなりだ」と見ているでしょうけれど、これから日本は決断を迫られる機会が増えそうです。
湾岸戦争の時のようにお金で解決するのかな。11ハウスに金星が入っています。
アラブ諸国はエネルギー資源国なので、取引上も慎重にならざるを得ないのでしょう。アメリカとアラブの顔色を見比べている状況なんでしょうね。
1ハウスで水星と火星はほぼぴったり重なり、7ハウス木星とタイトなオポジションになっています。火星と木星のハードアスペクトは、攻撃モード。
日本がどこかの国から攻撃されるということは、今のところは考えられないですが、外国から持ち込まれるものが危険性があるのかも。
(オクスリ関係か?)
5ハウス土星が、この緊張感をコンプロマイズしています。コンプロマイズを「譲歩」として考えると、5ハウスが意味する「娯楽」や「出産」が
抑制されるとも考えられます。
個人では、家族を含む人間関係に焦点があたります。家族ゲンカや、他者との衝突が考えられます。
ディセンダントに北ノードと不和の女神エリスがくっついているので、
衝突は避けられないかもしれません。
逆上して暴力を振るったり、衝動的な殺人事件も増えるかも知れません。
しかし、上のほうで書いたように水星と木星のオポジションをポジティブな作用に変えることも出来ます。
自分の将来のために、よく考えて行動してくださいね。
良い未来をイメージしよう
またアセンダントルーラーの金星は11ハウスに入っており、7ハウス天王星とトライン、ICにコンジャンクションの冥王星とトラインで緩く地星座のグランドトラインを作っています。
そして、5ハウス海王星とはオポジションを取っているため、金星を頂点にした外惑星の緩いカイトが出来ています。
将来をイメージすることが大切です。
今、世界はしっちゃめっちゃかですが、それは世界が大きく変容する時だから。外惑星のミニトラインが、第2次世界大戦前にも出来ていたように、この変容は止めることはできません。
たとえば羽化する前のサナギの中はドロドロの状態だそうですが、現在の世界はそのドロドロと同じようなものです。
変容を止めることはできないけれど、未来に良いイメージを持つことで、万が一大戦争に発展しても、未来は良いほうに変化になると思います。
ご自身とご家族と子孫のために、美しい蝶(未来)をデザインしてください。
ネガティブな作用として、5ハウス海王星はギャンブルや株などで損失が出ることを表しているようにも見えます。詐欺などで金銭を失う可能性も。
アメリカの金融状況の影響も考えられます。
不正選挙ということかもしれません。(半年以内に解散選挙できるのか?)
また、イベント会場など人が集まるところでパニック事故が起きるとか、性交渉を介して感染症が広がるということもありそうです。
破壊の星*冥王星
ICに冥王星がコンジャンクションしているので、災害に注意してください。月食の影響は約半年続きますが、危険度が高いのは最初の1カ月ぐらいだと思います。
ICと4ハウスは国土を意味するので、冥王星がICにくっついている時は、占星術では「災害の暗示」になります。
地震とは限りませんが、地震になることが多いですね。
あるいは、日本社会全体を揺るがすような大きな出来事、事件事故かもしれません。
冥王星はノード軸とTスクエアになっているので、ひとたび災害が起きると多くの人に影響します。ノードがアセンダント、ディセンダントの軸にコンジャンクションしているのもちょっと怖いです。
何も起きないに越したことはないですが、念のため、防災用品や非常持ち出し袋、食料や飲料水の備蓄を確認することをお勧めします。
日本に爆弾の雨が降り注ぐことはないでしょうけれど、イスラエルやガザと同じぐらい怖い配置(後述)なので、災害を含め進退窮まるようなことが起きてもおかしくないです。
何事も起きないことを祈ります。
イスラエルとガザ地区
最後にイスラエルとガザのホロスコープを少し見てみます。
ガザ地区は、日本の月食図を右に90度戻す配置になっていました。28日午後10時24分頃。ディセンダントに冥王星がコンジャンクション。
これは他者(イスラエルやアメリカを代表とする西側諸国)により、破壊されることを意味しているように思います。
イスラエルの満月は、ガザより1時間後(午後11時24分頃)で、こちらもディセンダントに冥王星がコンジャンクションでした。
ともにディセンダントに破壊の冥王星がコンジャンクションというのも、この紛争の複雑さを表しているようです。
イスラエルの建国チャート(1948年5月14日)を見ると、ネイタルの北ノード(牡牛座13度)とトランシットの月がコンジャンクションしていました。
そしてトランシット冥王星がネイタルICにコンジャンクションでした。
イスラエルにも災害の懸念があります。
もしかすると、イスラエル国内も攻撃を受けるのかな?
占星術師のToimanu氏によると、レバノンノ武装組織ヒズボラが北からイスラエルを攻撃するだろうとのことでした。
Torimanu氏のポストから推察すると、ヒズボラのネイタルチャートの冥王星は、イスラエルのネイタル北ノードに重なるようです。
世界は意識の反映
満月のエネルギーは、通常は次の新月までの2週間に影響しますが、今回は月食だったので半年間という長いスパンになります。
その間には、ロシアウクライナ戦争も完全に終わっているかもしれません。
イスラエルの戦争は、アメリカがイランを引っ張り出して第3次世界大戦を起こしたいのがミエミエですが(戦争は儲かるからねぇ)、来年は大統領選挙もあるしどうなることやらですね。
鍵を握るのは・・・トランプ氏かサルマン皇太子か。
最後の決め手は私たちの意識なんじゃないかと思います。
なぜなら世界で起きていることは集合意識の反映だからです。
集合意識の反映なのですぐには変わらないけれど、ひとりひとりの意識が良いほうに変われば世界も良いほうに変わっていくしくみです。
世界の出来事を通して、自分が持っている価値観や信念を見直し、忍耐強く自分の枠を広げていきましょう。
今回はこのへんで。最後までお読みくださいましてありがとうございました。ではでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?