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拝啓、文化人様

     とりあえず筒井康隆先生に捧ぐ。

アッケラカン再興論、イントロ草稿
            作:Shiroshi. aka よーかん

本物のコメディアンヌは大物女優やカリスマ・モデルなんかより、当然、希少価値が高く尊い。

彼女達は時代の魔術を身にまといながら、その毒に汚されぬ精霊、言ってみればユニコーンである。

ジャパンは忘れた。

本物のコメディアンヌの降臨を迎えるために必要不可欠な、ジャパニーズ本来の精神空間の真髄、アッケラカンが捨て去られ、ジャパンのスクリーンから正真正銘のコメディアンヌが消えて、すでに30年が経とうとしている。

アイドルをコメディアンヌに代用するような昨今の無神経な潮流には、近代ジャパンエンタメ文化における大衆蔑視、お茶の間を愚弄し続ける暗愚なエリート意識に内在する不感症、ジャパンエコノミーの袋小路で整理整頓を続ける大人社会の衰退の原因などが、象徴的に現れているのだが、雨後の竹の子がごとく、はいて捨てるほど現れる、KAWAII なんぞに絶対的価値があると誤認し続ける国民生活においては、その向こうに埋もれてしまったAKKERAKANNを取り戻せまいかと暗中模索する、詩人や文士達の自滅的闘争から生まれる苦悩なんぞは、当然、ことごとく無視される。

そのため、彼ら闘士の中の味気のない裏切り者達、大学進学時点でシティーライフに毒された腑抜け野郎どもは、あろうことか業界の隅に寄生し、偽AKKERAKANN 商品化担当に昇格し、AKKERAKANNの呪術的エッセンスを盗み、無味無臭な商品に添付するなどを繰り返す、ジャパニーズの魔術的覚醒を阻害する側に従属する、KAWAII 製造機関の一員となり、陰険なるジャパン・国民総ネオタニー化計画を担う兵隊に堕落する始末である。

貧乏という、こと日本においては、最も恐れられ忌み嫌われる抽象的ヘル、妄想的地獄空間に追い詰められるハジサラシを恐れる、偏差値至上主義起因の不安神経症な文化人的病は、パンデミック・レベル、否、抗体を持つ、一般人なんてモトカラ貧乏人だろがを開き直って認知している健康な国民以外、全てに浸透し、まさにその病こそがAKKERAKANN の再認識、ジャパンにおけるAKKERAKANN再開花を模索する、詩人・文士・ツブヤキ君達のエスパー感覚に、受信機の混線、電波障害を起こさせる原因であるため、バブル崩壊以後社会人デビュー世代、それもその中少数の、心の中だけは昔から悠々自適な不良魂を継承している、地元ニイチャン的文士・詩人達の、BOOK・OFFで立ち読みしてりゃ活字中毒もやり過ごせる的な、アンチにもアンチを自然体で体現しているジモティー文化人達だけに、ジャパンニーズ文化の真髄AKKERAKANN再開花への希望は託されている。

本物のコメディアンヌは、呪術的深層世界、蒼く輝く心のオアシスだけを愛する、不良文士・詩人達が消えた世界には降臨しえない。

文化人よ知識人よ聞こえるか。

そしてクリエーター、プロデューサー達よ。

誰もが最終的には、お茶の間に向かって発言する場所にいればエンターテイナーだ。

エンターテイナーを自認するのであれば、地元のニイチャン達との交流をおろそかにしてはいけない。

オレタチは君たちを眺めて、いつもこう思っている。

何が文化人だよバカヤロー。

と。

そこんとこヨロシク✌️

しつれいいたしました。