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喫煙者は臭い。
自己管理も出来ないタバコ吸いの、傲慢な愚痴です。
まずは、大変身勝手な前置きから。
このオトコは、ここ「note 」で自分のダメさを白状する、心理療法のリハビリ作業中である、そうご理解していただけると、作業者として救われるかもしれません。
出来るだけ本音で書きませんと、その主旨からそれてしまう。そのように、素人ながら考えております。
以前の「作業」を読んでいただき、静かに去って行かれたであろう皆様には、とても不快な思いをさせてしまったであろうと推測しております。
大変、申し訳ありませんでした。
もちろん、この自己流療法に効果があるのかは定かではありません。ただし、作業中・作業後、ある種の開放感を感じているのは事実として実感しております。
当事者としては、捻れてしまった、このダメ中年の心理状態に、いつかなんらかの変化が現れるはずだと期待しております。
そしてなにより、以前の作業にライクボタンを押していただいた皆様、ありがとうございます。
今回も、無茶苦茶な態度と、ワタクシに可能なかぎりな傍若無人を目指して、作業に入ろうと思います。
失礼いたします。
いざ。
・・・ヤニは画面を汚すらしい 作・よーかん。
ヤニで汚れた絵画の画面を洗浄するのは大変な作業だろうなと想像する。
賃貸住宅の安い壁紙みたいに、薄めたキッチンハイターでザクザク拭けるヤニ汚れとはワケが違う。
あ。
素人がやるとムラが出てしまいます。
やめておくようお薦めいたします。単純ですが、気力とコツが少し必要な作業でもあります。それに、喫煙者の賃貸契約者には、どうせ敷金は返ってきません。
徒労に終わります。
匂いがついた部屋に好んで新規入居する人間なんておりません。
タバコ吸いの部屋は、窓枠も、扉も、換気扇も全てヤニだらけです。
勿論、エアコンも。
退去後、原状回復の段取りに合わせ、掃除屋が全て洗浄いたします。
ワタクシ達、個人営業の掃除屋にとって、一部屋の値段は部屋数計算で、いくら汚れがキツかろうが同額になりますが。
ヤニ臭い壁紙は、大手管理会社が付いている物件であれば、ほぼ間違いなく張替えです。
一人住まいの愛煙家の旦那さん。一度、ユニットバスの入り口の枠でも濡れタオルで拭いてみてけださい・・・。
ああ、話がそれたようです。
芸術家、アーティストにとっての喫煙とはを、いっちょバシッと打ってやろと今回は思っていたんです。
掃除屋の苦労話してどうするんでしょう。
・・・えっとですね。
白黒写真の中の、20世紀のアーティスト達には、タバコの煙が似合うと思いませんか。
抽象表現主義(ニューヨーク派)、ジャクソン・ポロック、とだけ書いただけでピンと来たヒト。
現代美術好きかとお見受けいたします。
写真の中から、咥えタバコが消された、ジャクソン・ポロック記念切手、写真改竄事件の事を申しております。
覚えていない方のほうが多くて当り前かもしれません。
ちょっと複数のキーワードが必要かもしれませんが、ご存知でないかたは、一度検索してみてください。
アメリカの文化的側面に触れることができる、面白い事件です。
事件の内容を始めて聞いた時、直感的にその蛮行に対し、深い嫌悪感を覚えた方々なら、嫌煙家であろうと、絶対にあの事件を記憶から消していないだろうとワタシは想像いたします。
そうであって欲しいんです、仲間のオジサン達には。
白黒写真の中のアーティスト達、
たとえば、ジョンもヨーコもキャメルを吸っていました。
三島も川端も煙草を燻らせ。
ヘミング・ウェイも力強い指に煙草を挟み。
オードリーも華麗にシガレットを小道具にし。
ピカソは煙草と、ピカソそのまんまな顔で写真に収まり。
モネもまた煙草を携え。
勿論、世界の黒澤、宮崎駿、北野武も。
煙草、煙草、煙草。
名前がすでにブランドとして自立している芸術家達には、とても煙草が似合っていました。
アーティストではありませんが、特別枠で、
養老孟司先生も煙草。
ああ、養老先生の銘柄が知りたい。
たしか、たけし師匠は、テレビタックルで大竹まこと氏とマイルドセブンのスーパーライトを吸っていたと思います。
父上が塗装屋らしい、指の先端でチョコンと持つ、たけし師匠のあの、粋な煙草の飲み方が、素敵だったんですね、私達愛煙家にとっては。
また話がそれているかもしれません。
ちなみにワタクシはJTのピースです。
まあそれはいいですね。
すみません。
ここでおことわりさせていただきます。
誰も「煙草を吸おうぜ若者よっ」なんて言っておりません。
吸う奴は言われなくても吸います。
体に悪いのも知った上で吸っています。
ワタシ達はバカですから。
それと、ここで一つお伺いしたいのですけれど、宜しいでしょうか。
嫌煙家な方々に質問です。もし宜しければ、煙草を吸ってなかった20世紀を代表するアーティストを一人あげてみていただけませんか。
ジョージア・オキーフ?
ああ、吸ってなさそうですね。どうだろう?
吸ってそうかな。
夏目雅子。
ああ、細い煙草が似合いそうですが。
役柄意外では吸っていなさそうです。
オイラは一人知っています。
誰もが知っている、20世紀を代表する大巨人を。
画家になりたくて必死に受験して失敗したあのオトコです。
そう。
アドルフは嫌煙家で、ベジタリアンで、ついでに少女偏愛者でした。
ピュアで純粋を理想としたヒトらしいですね。
「彼はアーティストではない。」ですか。
演説を練習するあの連続写真は完全に舞台役者の姿ですけれども。
もっと刺激的な薬物には依存していたと歴史の雑誌で読んだ気もいたしますが・・・。
極端すぎました。スミマセン。
ご察しの通り、怒らせようと思ってワザと慇懃無礼に書いております。
もう一度、悪びれず、スミマセン。
でもワタシはですね、特に、これからの日本を担う方々が、なんと言いますか、このワタクシ、汚れてしまったオジサンとしてなんですが、
アナタ達が、正しい社会を信じすぎているんじゃないかなと、不安になったりするんです。
真面目で正直な本音です。
ポロックだけではなく、ロバート・ジョンソンの咥え煙草も、記念切手で消されましたよ。
ご存知ですか?
なぜ、平成を経て、なんと言いますか社会全体が、ワタシから見るとまるで、PTA懇談会みたいな空気になってしまったのか、全く理解出来ないんです。
また質問をさせてください。
次は何かなと想像してみたことありますか?
いいんですか?
「喫煙者は臭いから、」
それ言われたら何も言えません。
存じております。喫煙者は皆、非喫煙者には、臭くて耐えらる代物ではないことも。
「満員電車で眼の前に立たれた日には・・・」
そうだろうと思います。
消臭剤をバックパックに常時携帯している作業者や、ロッカーにストックしてあるオフィス労働者も多いはずですが。
匂いは消えません。
でも、それで、いいんですか?
たとえば、この次は何だろうか、そう考えてみたことがありますか?
煙草が撲滅された次です。
感心ありませんか。
ワタシはこんな疑問も持っております。
このまま満員電車の中の、PTA懇談会な日本に呑まれて、皆さんそれで、楽しいだろうか?
キライな人種が撲滅されていくのが、嬉しくてしょうがない、そういった正しい方々と、相変わらずの満員電車に揺られ、どこに向かおうとしているのだろうかと。
「煙草は体に悪い。」
そのとおりです。
失礼いたしました。
禁煙模索中の、ダラシないタバコ吸い、昭和の残骸の、身勝手な愚痴でした。
ありがとうございます。