悪態

最悪な去り方をした人の事後処理に追われている。何年もその人がやっていた事を見ていて感じていたのは、極めて自己中心的な考えの持ち主である事。自分一人では何も決められない事。規模の大きなタスクや作業をするのにはあまりにハートが弱い、度胸がない事。勝手に他人をジャッジし、型にはめて認識を変えようとしない事。積極的にコミュニケーションを取ろうとしない事。他人の成果を平気で横取りする事。会話のキャッチボールが出来ない事。曖昧な言葉や敢えて難解な表現で誤魔化そうとする事。自己評価が異常に高い事。常に退路のみ確保する事、逃げ癖がある事。自分を大きく見せようとする事、などなど。もう悪の極み。

何故こんな人がある程度の地位にいたのか、理解に苦しむ。お偉いさんは一体何を見ていたのだろうか、いや、そもそもお偉いさんに対して、自分の成果をどういう風に見せていたのか。口からでまかせ言っていたのは容易に想像つくが、それにしても、と思う。本人は上手く立ち回っていたと考えていたようだが、近くにいればいるほど、中身が伴っていないのが分かる。そういう人がいると、集団は瓦解する。そして実際に瓦解した。

もう、人として誇れない生き方だと思う。人として卑しい。そういう人をパートナーとして選んだ人にも、一体何をよいと思ったのか問い詰めてみたい。騙されているのか、それともパートナー自体も同類の"生き物のような何か"なのか。一生近づきたくないと思う一方、もう一度会って思う存分に思った事を投げつけたい衝動にも駆られる。何より、ああした人の下で育つ子供、どういう人間になってしまうのだろうか。

その人が過去に残した資料に、当時の部下に対して酷い言葉が書かれた人事評価を偶然見つけてしまった。他人に対する最低限の敬意がない。(本人的には)ビジネスに徹した、プラグマティックな態度がクールだとでも思っていたのだろうか。それによって傷つく人の事を想像できなかったのか。想像しようとすら思わなかったのか。致命的なエンパシーの欠如。一人前に偉そうに人の「徳」について語っていた姿が、今ではただの道化でしかない。恐ろしすぎて思わず叫びそうになる。

Make me want to holler
The way they do my life
Make me want to holler
The way they do my life


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?