19産駒出資振り返り:YGG編

3歳未勝利が終了したということで、19年産駒の出資振り返り。なにか自分の役に立てばいいが。
いまのところYGGの運営に不満は感じない。が、500口をメインにしていくなら出資を増やしていくことはないな。毎年中央2頭、地方1頭くらいのもんだけど、そこから増やさない。いま中央でキングスミール、地方でクラリティーアイズに行ってるから、行くとしてもアメリカンペイトリオット子かキンシャサノキセキ子かどっちかかな。

まず、広尾とYGGの19産駒全体について。
19年産駒は中央出資13頭。うち勝ち上がりはドライスタウト、ウィンダミア、ドグマ、アリシアンの4頭で率は30.7%。地方から中央に移籍したラッキーミーティアを含めれば中央出資は14頭になり、勝ち上がりは5頭で35.7%。
広尾編でこう書いたけど、その後今日までに地方に移籍していたロフティースマイルが2勝して中央1勝クラスへ再編入。これを入れれば14頭から6頭の勝ち上がりが出たということで42.8%の率。
私は、地方からの転入や出戻りでも勝ち上がりに含める。本来は未勝利なら3歳9月までで基本的に競走馬生を終えるものだが…それより先の時間軸で走ってくれるならそれは自分にとって勝ち上がりと同等だから。もちろんそれをカウントしない人はいると思うので、否定はせずに各々のやり方で行きましょう。

YGGでの19産駒出資は4頭。ドライスタウト、ロフティースマイル、ラッキーミーティア、グリザマリアの4頭。本当はドライスタウト、ロフティースマイル、ラッキーミーティアで中央2地方1の体制が決まっていたところ、クロフネのラストクロップというロマン枠で出資してしまった。なお、20産駒は中央2地方1。
中央2頭はドライスタウトが新馬勝ち上がり、ロフティースマイルは中央では勝てなかったものの、地方で2勝して1勝クラスに編入。上記のように私はそれも勝ち上がりに含めるので、中央は2/2で勝ち上がり、勝ち上がり率100%。地方ではラッキーミーティアは地方3勝して中央へ殴り込み。そうなると中央で3/3として勝ち上がり率は150%じゃないですかねYGGさん。ありがてぇ。
そしてロマン枠で出資したグリザマリアはまだ勝ち星なし。
というわけで4頭出資して3頭は形になっている、残り1頭も全然だめというわけじゃない。楽しませてもらっている。

・ドライスタウト 父シニスターミニスター 牧浦充徳厩舎 OPクラス在籍
YGG民には言わずと知れたドライスタウト。新馬戦登録するも除外、伸びた先で福永騎手騎乗で泥んこ馬場の新馬戦デビュー。楽な手ごたえで前につけるとそのまま伸びて1着。新馬勝ちをしてくれた。続くオキザリス賞は戸崎騎手にスイッチ。カラ馬がでるも影響を受けないような位置を取れたことが大きく、自分のレースをすることができた。なにも難しさを感じさせない王道の競馬で、直線抜け出して5馬身差の完勝。
そしてドラマは全日本2歳優駿。出走が危ぶまれる中、ソウルメイトのコンシリエーレがサウジに備えて回避。これが天恵。出走することができた。出走できなければ勝ちもなければ負けもない。何が一番危なかったかと言えばレースよりも出走。これが分水嶺だった。当日は補欠1番手からの繰り上がりにもかかわらず1.8倍人気。人気しすぎた。でもそれだけの評価を出資馬が受けているんだと思うとそれは光栄なことだとは感じた。
そして迎えた20時10分。ゲートが開く。いきなり13番のライアンが進行方向左に向けて寄れてタックルをかます事態に。12番11番の馬が影響を受けるも、10番のドライスタウトはすでにするすると抜けて前につけるロケットスタート。ぶつかるタイミングですでに前に出ていたこともあり影響はなし。そのまま前で運ぶと二番手に付け、周りが押しに押す中平然と持ったままスピードについていく。3コーナーに入る直前にカイカノキセキと激しくやりあって4コーナーでは競り落とすと、追ってきたコンバスチョンを全く寄せ付けずにレースレコードでゴール。YGGとして初の栄冠、そして出資者としても多くが初の重賞や初のG1級/Jpn1レースの制覇となったのではないだろうか。本当に有休をとって見に行って良かったし、皆さんと握手したり抱き合ったりして喜びを分かち合えたことは貴重な経験で、忘れられない出来事だろう。
その後はあまり語りたくないが…大レースを制したことで賞金が溜まってしまい、同世代とのレースに出ると59kgを背負わされてしまう。海外に行って負担をかけることを良しとしない、馬を大事にしてくれる牧浦師がそんなレースに出すはずもなく。出さないでくれてよかった。JDDを見据えて兵庫CSに。そしてこれもまた転機だった。大外枠に入れられてしまい、しかし普通に勝つっしょという意見(私はこちら側だった)と、地方をよく見る競馬愛好家からは「あの枠は滑るから不安」という意見も。武騎手も岩田父騎手も言ってたし、不安は増すばかりだった。そしてゲートが開くと「よく落馬しなかったな」というしかない滑り方で、ほぼ腹が地面につくんじゃないかという事故で、それでも走り切ってくれた。しかしダメージは尋常ではなく即放牧へ。そしてユニコーンもJDDもパスせざるを得ない状況に。一度下河辺にも帰った。本当につらい9か月だった。出られない、出たら公平性を欠くレースをさせられる、回復しない体…つらかった。
次は11月の武蔵野Sか霜月Sを予定。しっかり普通の体を取り戻して普通に走ってほしい。

・ロフティースマイル 父エイシンフラッシュ 飯田祐史厩舎→後藤佑耶厩舎→飯田祐史厩舎 未勝利→地方転出→1勝クラス転入
母が重賞勝利馬ということで、高齢出産は気にならなかった。その時は広尾のサクソフォンに出資していたようにエイシンフラッシュは普通に出資するくらいの信頼度を設定していたから高くてもいいかな、という感じだった。
でもこれからはエイシンフラッシュ産駒は出資しないと思うので、サクソフォンが引退した今は最後の産駒になるだろう。
新馬、二戦目と2桁着順でおぅ…と思ったけど4着になってくれた。その後は7着、7着という成績を経て骨折が判明。一度4着を経験してからは奨励金内で走ってくれるくらいには成長してたんだよな。そこが頭打ちだとは思いたくないが…。骨折が治るまで引っ張らずに、すっぱりあきらめてメンバーが薄いうちに地方で走ってしっかり戻ってきたという流れはえらい。後藤師にも感謝。渡邊騎手にも感謝。
これからまた中央に戻って1勝クラスを走る。さすがに再度の成長がなければ厳しいだろうけど…すぐ引退ってことにはならないように中央で抗ってほしいな。ロフティースマイルを溺愛して長文更新をくれる飯田師の手元に戻るし、更新内容も見ものだね。

・ラッキーミーティア 父スズカコーズウェイ 佐々木国明厩舎→新井清重厩舎→伊坂重信厩舎 地方所属→1勝クラス転入
初の地方馬申し込み。地方も1頭持ってみたいなぁと思っていたから、その中で19産駒の地方募集馬ではどの馬が一番いいのか?と自分の物差しで見たときに選んだのはこの子だった。結果で見れば地方で一番出世したのはブエラプーラか。アタックチャレンジ勝ったりB3勝ったりね。途中までは嫉妬が半端なかった。こっちにしとけばとかどっちも出資しておけばとか何度思ったことか。それでも全然後悔していないのはエーデルワイス賞に出てくれたこと、若草賞に出てくれたこと、中央で走ってくれていることが大きい。走りをみられる頻度で言えば地方のほうが断然多いんだけど、中央で走れるならぜひ走ってほしいと思っているから。ツイッターを運用して広報に使っている伊坂厩舎に所属したっていうのもありがたい。追切とか洗い場にいる動画もよく流れてくるし、一口馬主としての”体験”に目を向けたときにはYGGさんナイスチョイスと思うところだろう。
馬自身に目を向けてみると、デビュー戦の進路カットから立て直しに必要だった次の1戦。最速の上りを繰り出して2着を連続した3戦。3着を挟んで逃げ切りで初勝利を掴む。その後の勝ちは逃げたときだったし、あの最速の脚が戦法をわかりにくくさせた感はある。でも逃げで3勝を掴んだのと、中央で1勝クラス3着になったのは前につけていたときだからやっぱり前でレースを進めていくのが良かったんだろう。それでも逃げなくてもレース進められるっていうのは大きな収穫で、これからも競馬がやりやすいんじゃないかな。
ついに一口馬主DBに登録できるようになったようで。これはうれしいというかよく進化・対応してくれたなと。
10月の東京開催から復帰。殴り込みで善戦して終わりじゃなくてしっかり1勝クラス勝ち、そしてその次へつながっていってほしいと願うばかり。

グリザマリア 父クロフネ 中道啓二厩舎 未勝利
ロマン枠。クロフネラストクロップ。追加募集で来てしまって、出資したいなぁと思ったことで出資確定。まだ未勝利でもがいている途中。
ラストクロップということ、芦毛が好きだということ、谷川牧場生産馬ということが出資理由になった。確か成長が遅いとか力をつけるまで時間がかかるとかで地方デビューになったと記憶しているけど、それでよかったな。現状を見る限りは。
戦績は10戦して着外5回、3着内5回。新馬、39万以下から始まって最新のレースでは281.5万以下。よく言えばちゃんと稼いでる。悪く言えば勝てない期間が長い。少なくてもメンバーレベルが下がるほかの所属なら勝てるのか?という問いもあるけど多分同じことになるだろう。前に行けないから。
レースとしてはリーディング3位の笹川騎手が多く乗ってくれることもあって馬の力は出せているんじゃないかと思う。それでも届かないのは前に行けないこと、前にポジションを取ると伸びないこと、テンも終いもスピードを出すまでに時間がかかること、か。どうすれば勝てるのか陣営も四苦八苦して考えていると思うし、走ってくれる限りはしっかり見て応援したいと思う。

YGGっていうクラブは面白い。安いしいろんなセールでなかなか見ない種牡馬の産駒を持ってくるし出走回数も多い。19産駒の最終勝ち上がり率すごいことになってるし、勝てなくても地方で2勝して戻ってきた馬もいる。ドライスタウトというJpn1勝ち馬も出した。一口馬主にガッツリはまったのはこのドライスタウトのおかげ。クラブの運営にも文句ないし、更新文は長く、そもそも更新が多い。決まった更新日を定めていないからちょっとでも動きがあれば更新されるし、まさに痒い所に手が届く。動画や写真の更新もサイレントで増えてるし見どころがある。ただ、やっぱり不満としては序盤でも挙げた「500口への集中」で、1000万を基準に500口と1000口を分けてくるならそれでよかった。が、21産駒の追加募集は値段に関わらず500口なのであまりそそられない。元が安いから出費も安いんだけど…私がYGGに求めているのとはちょっと違う。それでも、それは自分だけの問題なので「他人にクラブをお勧めするなら」で言うとYGGかバヌーシーを挙げる。そのくらいには気に入っているクラブ。まぁ他に広尾とキャロットしかなく、キャロットは入会が難しいので実質おすすめできないのは広尾くらい。まぁそれも人によるしな。
500口オンリーになったらまた考えるが、もちろんドライスタウトの引退までは確実に続ける。地方の面白さもあるし、中央で珍しい産駒に出資できるという他にはない特徴もあるだろう。ダートに強いというのもあって、長く出資馬が走ってくれるという楽しみもある。ツイッターもうまく運用しているし、「馬主体験」という意味ではクラブ全体で見ても上位なんじゃないかな。振り返りは以上。


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