バーチャルYouTuberの定義

バーチャルYouTuberの定義を簡単にまとめたい。あくまで実践的に使える範囲での定義であるため、基本的に情報をまとめるといった程度になる。

「バーチャル」の定義

 「バーチャル」とは「実質の」「仮想」という意味がある。大体この「virtual」という単語のニュアンスは、どれをとっても似たような意味であるだろう。
 そして私は、この「バーチャル」の定義を2Dや3Dのモデルがあるとかではなく、ロールプレイをしているかという点に求める。例えば、教師という設定であるのに、農家であるという話をすれば、それはロールプレイをしていないということになる。中身が透けているということだ。中身=リアルが透けて出てしまえば、それはもはやバーチャルではない。わかりやすく中身、魂の存在を表に出していて、かつ有名なのは「ふぇありす」だろうか。彼?彼女?はたびたびリアルの存在である「ゆうくん」の存在を表に出している。
 モデルがある場合は、そのモデルの服装や髪の色などの外見設定を考えてロールプレイをしなくてはならない。その点で制約は大きくなるが、バーチャルに生きている「人」であるという印象はより大きくなる。そのため多くのバーチャルYouTuberはモデルを使っているのである。

「YouTuber」の定義

 今日バーチャルYouTuberの世界では、「YouTuber」ではない者が多数いる。一番身近なところで言えば、ニコニコ動画でしか活動をしなければそれは「YouTuber」ではない訳だ。同じように、SHOWROOMだとか、様々なサイトやアプリを通じて活動ができるが、それらは「YouTuber」ではない。なぜならば、「YouTuber」とは動画を投稿し、広告収入を得たり、今ではメンバーシップやスーパーチャットなどの機能で「YouTubeを通して」収入を得る人間を指す言葉だからだ。

なんと呼べばいいか

 では我々はいわゆる「バーチャルYouTuber」のことをなんと呼ぶのが一番正しいのか。例えばライブ配信を主に行うものは「バーチャルライバー」と呼ばれることがある。しかし、それでもまだすべてをカバーする言葉にはならない。そこで「バーチャルタレント」という言葉が一番全てをカバーしている様に思う。
 しかしご存知の通り、現状でこの言葉を使うことはほとんどない。実際はYouTubeで活動していくなてもバーチャルYouTuberを名乗っている。
 それに、「バーチャル」であることにも拘らず、モデルをあたかもただのアバターのように扱っていてもバーチャルYouTuberを名乗る者も多い。
 ここまで来た以上はもはや、新しい言葉を作るよりも語源が「バーチャル」で「YouTuber」だった存在というだけで、現状のいわゆる「バーチャルYouTuber」という呼び方を受け入れてもいいのではないだろうか


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?