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『黒牢城』を読んで向かった場所は

最近読んでグッときた米澤穂伸の『黒牢城』。

荒木村重により幽閉された黒田官兵衛が、有岡城内で起こる事件の謎を解いていくという歴史ミステリーを読み終え「あそこに行かなくては!」と思った場所がありました。

それは黒田家の墓所がある崇福寺(福岡市博多区)。お寺の一角に墓所があり、土日は開放されています。いつも利用しているバス乗り放題の電子チケットが、新生活応援キャンペーンとやらで24時間100円!これを使わない手はない。西鉄バスを乗り継ぎ、最寄りの千代町バス停で下車しました。

崇福寺の立派な山門。ですが、ここから入っても墓所には行けません。

路地をぐるっと裏手に回り込むと、住宅街にひっそりと佇む門がありました。


桜並木をバックに代々の領主と奥方のお墓が並んでいます。1週間前だったら桜がきれいだっただろうなー。

ひときわ立派な官兵衛さん(如水という隠居ネームの方が親しみがある)のお墓。赤味がかっているのは、朱塗りで文字の部分に金箔が施されていたからとのこと・・めちゃくちゃ派手な墓やん!

『黒牢城』を読んで「官兵衛さん、よくぞご無事で生還されました!」と、心底思いました。正直言って、黒田官兵衛がすごい武将だったことを大河ドラマの『軍師官兵衛』(見てはいない)で知るまで、官兵衛という名前すら知らんかったのに。

それまでは初代藩主、黒田長政のお父さんでなんだか優雅に隠居生活を送っている人・・というイメージ。

なので現役時代の活躍を知って、そのギャップに驚き。(ただ単に私の認識がテキトーすぎただけ?)戦国の世で早くに命を落としていれば、福岡城も存在してなかったかもしれないし、福岡の街もこんな感じではなかったのかも・・『如水庵』(福岡の老舗和菓子屋さん)は確実に『如水庵』ではなかったよね~。

なんて、歴史ミステリーの世界から、ちょっとSF方面に妄想がふくらんでしまいました。

案内板を読んでいると、小説ラストの感動がじんわり甦って・・

如水庵の筑紫もちでも買って帰ろうかな〜。いや、あれは自分で買うものではなく、人から頂くもの。でもやっぱり食べたい!


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