熊本市現代美術館『誰も知らない』
初夏の頃だったと思います。ある新聞記事が目に留まりました。
[ 熊本市現代美術館が11月に開催予定の展覧会に向けて、表現活動をひっそりと継続してきた人の情報を募集している ]との内容。
ほぉ~。美術館のHPを見てみると
[ 絵画等だけではなく、収集活動や、日記など幅広く・・ ]
とあります。「私のことやん!」なんのためらいもなく旅絵日記の写真を送りました。
すると、しばらくして学芸員の方から『美術館ブログのほうでご紹介できそうです』との返信メールが届いたのです。嬉しい出来事!
そこから急いでブログを立ち上げ( noteですね )描きためていた絵日記の投稿を終わらせた11月、『誰も知らない』展が始まった熊本市現代美術館を訪ねてみました。こちらは以前『生人形』というのを見に来て以来2度目の訪問。初めて来たとき「熊本ってこんな美術館があるったい!」と、軽い嫉妬を覚えたステキな美術館なのです。
まずはメインの展示・・
『かみと現代美術』
季節外れの夏日な外から一転、ひんやりとした展示室で紙がつくりだすしんとした世界が心地良いな~・・と進んでいくと、別室の展示スペースの前でスタッフの方にロックオン!されてしまいました。
その部屋にはくしゃくしゃにした新聞紙を重ねて繋いだ、マンボのフリフリ袖みたいなものが天井から吊り下げられていたり、床に横たわっていたりして、自由に戯れて良いとのこと。勧められるままに吊り下げタイプのフリフリに「えいや!」と飛び乗ってみると・・わぁ~回る~!前後左右の振り子運動を想像していたら、それに自転が加わって目が回る~!三半規管が弱めな私は早々に退散して・・
『誰も知らない』
の展示室へ。
上の写真に使われている田口Bossさんの細密な絵の中に吸い込まれ
tomoyoさんの自由自在な刺繍の(刺繍という言葉も軽く飛び越えているような)世界にうっとりし
小陣貫太郎さんが作り出した無数のキャラ、特に「鬼柄の服を着た鬼」という斬新なキャラに心をつかまれ
大田公子さんの色使いにハッとさせられ
海辺の防波堤に絵を描き続けている谷川広人さんには度肝を抜かれて
もうヘロヘロです。
すごい人たちがいるもんだ!
そんな中、私の絵日記もプレートでご紹介いただきました。
なんというへなちょこ感!
でも、このへなちょこ感こそがこの絵日記のチャームポイントでは?と自分に言い聞かせ、これからも描いていこうと思っています。
なんとなく「絵日記を公開するブログを開設したいな」と考えて撮った写真は2年間眠ったままでした。この度、それを揺り起こすきっかけをくださった熊本市現代美術館に感謝の気持ちを込めて・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?