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挑み続けられるしあわせ

きっかけは、娘の横浜行きでした。
シングルマザーだったので、娘がいなくなれば、仕事以外ではひとりになることが多くなる。
そうなると、きっと、腐ってしまう。

なにかみつけたい、みつけなければ。

なにか。
打ち込めるものを。


そんな時、とあることが目に入って。
飛び込んだのが、演技の道。

***

かつて、高校時代。
弱小だったけれど、楽しく演じられていた演劇部。

私の実家・庄原市にある、備北丘陵公園。
その中に、国兼池という湖。
人柱をたてた逸話があります。

介護施設での演芸会。
同級生の友達がお国、私がお兼を演じました。

最初の反応は冷たいもので。
ああ、よー知っとる話じゃないね。
見んでも先がわかるわいね。
そんな心の声が聞こえるほどに。

でも。
終盤、人柱になる直前のふたり。

嫌じゃ、嫌じゃ
やっぱりやりとーない!

お国に泣いてすがるお兼のシーン。


ぐすっ。


鼻をすする音が聞こえたのです。

泣きじゃくりながら、心の中でガッツポーズ。


人のこころを震わせる。
同時に自分のこころも。

この快感が忘れられず。
社会人になってオーディションに合格したものの、事情あって断念。

その後は、演技から遠ざかっていました。


が。
昨年、ワークショップで研鑽を積むことができ。
再び演じられる喜びと、挑戦できるしあわせを取り戻せています。

その仲間たちとのことは、お披露目できる時が来れば…



タイトル写真は、舞台で演じた女将です。
人前で久しぶりに演じられた、復帰作。

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南区民文化センター
文化芸術支援事業
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劇座 秋月☆サイダー
『花州幕引〜マチ子の青春
 廣島少女歌劇団〜』
2023 年11月4日・5日
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写真/石井 清一郎


仕事や身体との折り合いもありますが。
来年も挑戦を続ける所存です。

そして。
そこで出会えた方々への感謝とご縁も忘れず。
舞台や映画など、作品を拝見し、応援し続けます。

観てくださった方々にも。
ありがとうございます。


来年もよろしくお願いします。
どうぞ、よいお年を!



サポートしてくださるとしっぽ振って大喜びします。 ありがとうございます!