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いい時間とお酒@鹿児島すし甘

いい時間とお酒、と聞いて思い出した鹿児島のお店が3つある。

そのひとつはお鮨屋さん。

鹿児島に少しの間いた頃、よく行っていたお鮨屋さんがあった。

居心地の良い地下にある珈琲店の真向かいにあるお鮨屋さんで、
お鮨の後珈琲を飲みに行ったり、
その逆をしたりと本当によく通った。

それは、鹿児島市の天文館にある『すし甘』というお鮨屋さんだった。

大将のお父様は鹿児島でも有名な高級なお鮨屋さん。

大将は鮨職人になるつもりがなかったので、そのお店は次男の方が継いだのだが、結局自分も鮨職人になった、と伺った記憶がある。

意外に思われるかもしれないが、
札幌と鹿児島、私はお鮨は鹿児島でよく食べ、札幌ではあまり食べなかった。

鹿児島は魚も美味しい。
そしてお鮨が江戸前なのが良かった。
札幌では、私の好きな青魚が充実していない。
素材の良し悪しはともかく、ネタと仕事の仕方は鹿児島が好みだった。

やはり遥か昔から江戸前の流儀が薩摩国にも伝わっていたのだろうか。


とにかく、このお店には通った。

醤油は甘口と普通のが2種類


鹿児島には甘い醤油がある。
このお鮨屋さんにも2種類あった。

悩む私にお店はそのうち毎回小皿を2枚出してくれるようになり、私はネタごとに醤油を変えて楽しむことができた。

このお店はおみおつけも美味しい。
赤だしだ。


山椒も入っていて、山椒多めを頼むと次からは別盛りで頼まなくても山椒を出してくださるようになった。

価格もリーズナブルで、本当に好きなお鮨屋さんだった。
鹿児島に行く時は必ず寄りたい。

そして。
お鮨と共に飲むお酒は、やはり日本酒。

鹿児島なので、焼酎を飲んでいるお客様も多い。
前割と言って、焼酎を前の晩から割っておくものもメニューにはあった。

が、しかし。

私の個人的好みからすると、
お鮨に焼酎は強すぎる気がして、
日本酒一辺倒だった(鹿児島なのに)。

これもだんだんと半合ずつ2種類飲ませてくださったりといろいろ融通を効かせて下さった。

半合でやめておきたい、なんていっても結局2合飲んでしまったり、なんてこともあったのもいい思い出。

コロナ禍もあって、二階は閉めていてカウンターでいつも食べていた。

昼も夜も値段が変わらないのも良心的。 

おつまみは、お刺身だったり数の子だったり。

よく頼んだのは魚の皮のおつまみ。
好きだった。

魚の皮のおつまみ
その時により魚の種類が違う


ここでのんびり、つまみを食べ、お酒を楽しみ、それからお鮨にうつる時間はとても寛げた。

週末も行ったけれど、残業終わりにギリギリ駆け込んだり。

コロナ禍だから通えたのかもしれない。

終わる時間も早かったし、夜は店を出ると閑散としていたことも思い出す。

よく通った『すし甘』(左側)と
『可否館』

鹿児島という誰も知らない土地で、
私の胃袋を支えてくれた大好きなお鮨屋さん。

いい時間とお酒、と言えば思い出すお店の1つである。

あとの2つもまた紹介したい。。。


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