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梅を見たい〜梅の印象を変えた神社〜


こちらの記事や他の記事で、今は梅の季節だと改めて思う。

梅の季節


仕事で関東を離れるまで、私の梅の季節の定番は、茨城県水戸市にある『偕楽園』だった。

ここが定番で、あとは宝登山の臘梅を見たり、越生梅林に行ったり。

桜もいいが私は梅の楚々とした風情が好きだった。

スマートフォンがない時代で写真がすぐ出せないが、毎年行っていた場所。

ちなみに偕楽園は、日本三名園の一つ。
子供の頃からいつか他の二つも行きたくて、岡山県の後楽園と石川県の兼六園も大人になり行ってきた。
(梅の季節ではないが)

梅と桜


『梅は寂しい感じがする。だから、桜の方が好きかな。』と言った友達がいる。

分かる気はする、と思った。
が、私はとても迷う。
決められないが、もしかしたら梅の方がほんのちょっぴり好きかもしれない。

私は先にも書いた通り、楚々として、そしてほのかに香るよい匂いとか、冬が好きだから春は目前まで迫りつつもまだ少し冬を感じられる時期に咲く梅が好きだ。

ところが、その楚々として寂しい感じもする梅の印象をひっくり返した梅があった。


結城神社(三重県)


まだ大切な人が生きていた頃。
東京から梅の時期に遊びにきてくれた。

その時は滋賀県の安土桃山城に行くつもりでちょうど着いた頃に、会社の同僚からメールが来た。

『結城神社の梅が見事です。満開。』

私は迷った。
が、梅が見たくて(彼はきっと安土桃山城が見たかったかもしれない)、そちらに行きたいと言って、観光の途中から行き先を変えた。

すでに滋賀県にいて、
ここに立ち寄っていた。

そこから三重県に向かい、結城神社に着いたのは午後15時だか16時近かった。

会社の人のメールには、中国の観光客の方がたくさんいる、と書いてあったが(コロナ前故)、時間が時間だけに、観光バスの観光客はもういなくて静かに見ることができた。

その時の写真。

この日が満開で天気も快晴。

枝垂れ梅には、これでもか!というくらい枝に花がびっしり咲いていて、私が今まで見てきた偕楽園の梅のイメージが吹き飛んだ。

結城神社は三重県の津市にある。

車がない人も公共交通機関で行ける。

JR・近鉄「津駅」から「米津」「天白(三雲町役場)」「サンバレー」行きバス14分「結城神社前」下車・徒歩で約3分。


結城神社は後醍醐天皇を奉じて「建武新政」の樹立に貢献した結城宗広公を祀ってあります。ここは古くから結城の森と伝えられ、結城塚とか結城明神とよばれてあがめられています。
結城宗広公の立派な墓碑があり、300本の華麗なしだれ梅でも有名です。
観光三重のサイトより

私が訪れた時の満開は3月5日だった。


梅の後は温泉

余談だが、この枝垂れ梅を見た後、せっかくなので近くの榊原温泉に寄った。


あとから有名な温泉だと知る。

清少納言の時代からある温泉だが、お湯がすごく良かった。

結城神社に行ったら、こちらの榊原温泉にも寄ってみてもらいたい。


ということで、三重県津市の結城神社の枝垂れ梅は私の今までの梅の印象をガラッと変えた。

枝垂れ梅ほど華やかでなくても、梅は好き。
白梅の方が好き。

奈良の大和文華館の白加賀という白梅


今年は今のところ梅を見に行く予定はないが、咲いている時期に外出するなら、梅を探してみたい。

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