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会うべくしてお会いした人、ありのままな自然に生きる人

先日いただいたみかん。


『早い方がいいからすぐ遊びにいらして』と言われてお伺いしてきた。
(みかんの話をして、お誘いを受けたと家族に話したら、弟の同級生の家だと分かった。)

くたびれていたので、本当は延期しようかなと、伺う時間を決めてなかったし確認の電話をしたら、とても明るい声で『楽しみにお待ちしてたのよ』と言われて、延期の言葉を飲み込んだ。

前から気になるお家だった。

地元に戻り通勤で前を通る度に見ていたお家。
庭に垣根がなく緑が溢れ、解放的な窓から少しお家の中が見える。
時々ピアノや歌声がする。

そのお宅に伺うチャンスが訪れたのだった。

小雨降る午後。
家の前まで来ると、待っていてくださったのか迎えてくださった。

続く敷地の隣のお家にお嫁さんと可愛らしいお孫さん女の子3人。

一緒にドミノ倒しをしたり、ウクレレと歌を聴いたり、なんとも素敵な時間を過ごした。

どちらのお家も古いものと木製のもので暮らしていて、お嬢さんたちのおもちゃもプラスチックは一切なかった。ゴミ箱も籠製。
食器棚も古いもの。
私もそういう暮らしが好きだから共感できる空間だった。
ドミノ倒しした遊び道具も木製。

ドミノ倒しの木が虹みたいに🌈7色だったから、
『北海道の田舎に行くと虹は全部見えるし、虹の始まりとか尾っぽも見えるよ。』と話したら女の子たちの瞳がキラキラした。

何となく、素朴なおもちゃで遊ぶお家かもと思って、折り紙を持参した。
あとはおまけで子供が喜びそうなぺこちゃんのポーチもつけた。

お嫁さんは『折り紙、すぐなくなるんです。』ととても喜んで下さった。
他にも手製のお手玉などもあって、古き良き日本がそこにあるようだった。

呼んでくださった方のお話がまた為になる貴重な日曜日の午後を過ごせた。

帰りに本を一冊いただいた。

今朝も通勤で前を通った。
通るたびに初めて伺ったこの時間を思い出すだろう。

知らなかったお家が知っているお家になった。

この方もまた、『会うべくして会う』方だったのかもしれない。

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