【音源レビュー】2022年ベストランキング(当社調べ)

2022年も残すところあとわずかとなりました。そこで今年俺がよく聴いた新譜を簡単なレビューと共にランキング形式でご紹介したいと思います。
ではさっそく第3位から!

第3位 NEAR DEATH CONDITION - Ascent From The Mundane

ブラックメタルっぽいジャケだけど…デスメタル!

スイスのベテランデスメタル4thアルバム。
どっしりとしたスローミドルを中心にrawで不安感を煽るような邪悪なリフが多いですが、突如切り込んでくるブラストビートや疾走する展開がいかにもデスメタル。クレイジーなvoやメロディックなギターソロもグッドですね。明らかに狙っているであろうくぐもったおどろおどろしいプロダクションは楽曲にベストマッチしていて、かなり攻めていると思います。

第2位 DEFLESHED - Grind Over Matter

デスメタルっぽいジャケットで…デスラッシュ!

帰ってきたスウェーデンのデスラッシュ重戦車!
全盛期に比べるとスピード自体はやや抑え気味ですがギターリフに特化したアグレッシヴな楽曲群は圧巻で、分厚いリフの壁に突き刺さるブラストビートとスラッシュビートは痛快のひと言。アルバムの雰囲気は前作Reclaim the Beatの延長で、それに加え今作ではタイトルにgrindという単語が使われている通りグラインドコアのような突進力、重厚さを感じました。これ以上ない完璧な復帰作と言えるでしょう。
ちなみにマッテモーディン印のカンカンしたピッチの高いスネアからモダンな音に変わっていて、現代のプロダクションでこのドラミングを味わえるのは嬉しかったです。

第1位 FUNERAL MIST - Deiform

これは…間違いなくブラックメタル!

スウェーデンの真正派ブラックメタル4thフル。
ブラックメタルの持つ悪魔的なイメージをそのまま具現化したような禍々しいサウンドは今作でも健在です。MARDUKでも活動するAriochによるバラエティ豊かなvoに、禍々しく邪悪なトレモロリフとバタバタと苛烈なブラストビートで攻め立てる様は生きとし生ける者すべてを呪うかのごとし。謎の聖歌隊みたいなSEなど、他の作品からの引用が多いバンドでもありますがしっかり楽曲に溶け込んで暗黒の世界観を引き立てています。
過度なプロセシングを避けた生々しい音作りになっていてドラムが前面に出たミックスが逆に現代っぽいですね。MARDUKのViktoriaもその傾向でした。音質の劣悪さで個性を出すようなタイプではないので音の分離は割とよく、ベースラインなんかも普通に聴き取れますよ。

結局そこそこ長くなってしまいました…ここまでお付き合いいただきありがとうございました。何かと大変な世の中ではありますが来年も素晴らしい音楽に出会えるといいですね。それでは皆様、よいお年をお迎えください😎

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